フィギュアスケート

全日本選手権2016年12月22日〜25日

速報・結果更新

全日本選手権 男子SP

無良が自己ベスト更新でトップ!宇野は2位、田中は3位で続く
第5グループ

29中村 優 (関西大)

(写真:Getty Images)

曲は『フィーリング・グッド』
周囲を驚かせたコーチ変更で幕を開けた今シーズン。3位となった西日本選手権ではSP5位からの巻き返しで勝負強さを見せた。
3アクセル、後半、3ルッツ+3トゥループと3ループの着氷で乱れ。3アクセルは綺麗に降りたが、他の2つのジャンプはこらえた着氷となった。得点が高くなる演技後半に1つジャンプを持ってくる選手が大多数だが、中村優はコンビネーションを含んだ2つのジャンプを後半に持ってきており、少しでも点を伸ばそうという作戦が窺える。
得点:66.96(技術点:34.78|演技構成点:32.18)
最終順位:7位(1位:無良|2位:宇野|3位:田中)

1位:無良崇人
2位:宇野昌磨
3位:田中刑事
4位:日野龍樹
5位:佐藤洸彬
6位:友野一希

28中野 耀司 (明治大)

(写真:Getty Images)

曲は『Tico Tico』
荒川静香のアイスショーに呼ばれるなど、華やかな表現力には定評がある。挑戦してきた3アクセルを東日本選手権で加点つきで初成功させ、FS1位となった。
3アクセル転倒、3トゥループ+3トゥループ、後半、3サルコウ。3アクセルの転倒はあったが、全体としては、中野らしい華のある気合の入った演技を見せた。スピードがあり、リンクを一杯に使っているのも好印象。3アクセル以外は力を出した演技だった。
得点:60.25点(技術点:32.99|演技構成点:28.26 転倒での減点-1.0)
暫定順位:13位(1位:無良|2位:宇野|3位:田中)

27田中 刑事 (倉敷芸術科学大)

(写真:Getty Images)

曲は『ブエノスアイレスの春』
NHK杯で自身初となるグランプリシリーズの表彰台に乗るなど飛躍の年となった今季。
4サルコウの着氷で乱れ、3アクセル、後半、3フリップ+3トゥループ。4サルコウの回転は満たした。3アクセルは文句のつけようないクリーンで美しい出来。他の技術要素は高いレベルを示した。会場も大きな拍手で田中を讃え、プログラム全体としてはオーディエンスに届く良演技。氷の上には花束が溢れた。
得点:85.68(技術点:45.21|演技構成点:40.47)
暫定順位:3位(1位:無良|2位:宇野)

26本田 太一 (関西大中・高スケート部)

(写真:Getty Images)

曲は『コットン・アイ・ジョー』
本田真凜・望結姉妹の兄。大学進学勉強との両立に苦労する中、西日本選手権では安定した演技を見せた。ノービス時代から注目された選手。
3フリップ、3トゥループ+3トゥループ、後半、2アクセル。好調な練習のままの演技で、余裕すら窺わせるジャンプ。西日本選手権から比べても動きが洗練され、スケーティングの伸び、スピード、ジャンプの着氷の流れがある。最近では「本田姉妹の兄」と呼ばれるが、太一自身も幼い頃から注目された選手だった。そのことを思い出させる演技であった。
得点:63.87(技術点:33.09|演技構成点:30.78)
暫定順位:7位(1位:無良|2位:宇野|3位:日野)

25佐上 凌 (明治大)

(写真:Getty Images)

曲は『キダム(シルク・ドゥ・ソレイユより)』
昨季3ルッツ+3トゥループを装備すると瞬く間に安定させ、今季は予選の東京ブロックで優勝を果たした。大きなミスの無い安定した演技が続いており、強化入りも狙える位置にいる。
3ルッツ+3トゥループ、3フリップで転倒、後半、2アクセルは着氷で乱れる。今季は非常に安定していた佐上だが、まさかの転倒あり、2つのジャンプの失敗となった。昨季はこの同じ演目で、全てのジャンプを降りながら力及ばずSPを通過できなかった。表現面を磨いて雪辱を期しただけに、肩を落としてリンクを降りて行った。
得点:53.27(技術点:26.95|演技構成点:27.32 転倒による減点-1.0)
暫定順位:19位(1位:無良|2位:宇野|3位:日野)

24日野 龍樹 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『アルメニアン・ラプソディ』
西日本選手権でぶっちぎりの優勝を果たし、NHK杯初出場を掴み取った。注目が集まる中、存在感を示すことが出来るか。
3ルッツ+3トゥループ、3アクセル、後半、3ループ。初日の練習から見せた調子の良さ、そのものの演技だった。構成は手堅く昨季と同じ4回転を外した構成にしたが、ステップやスピンの細かな動きが丁寧で余裕もあり、昨季と同じプログラムを滑った分、一皮向けた部分が窺えた。本人も会心のガッツポーズで会場は総立ちとなった。
得点:78.65(技術点:41.87|演技構成点:36.78)
暫定順位:3位(1位:無良|2位:宇野)

第4グループ

23吉野 晃平 (関西大)

(写真:Getty Images)

曲は『A thousand years』
美しいスケーティングと独自の表現へのこだわりを持つ選手。自身で振付や編曲にも携わる。大学4年の最終年となる今季は、FSに本田武史コーチが最後に全日本で滑った『トスカ』を選んだ。
3ルッツ転倒、3フリップ+2トゥループ、後半、2アクセル。地元大阪で大学最終年の吉野。滑走前、会場内の選手仲間から「こーへーがんば!!!」といういくつもの檄が飛ぶ。3ルッツの転倒では会場から励ましの拍手が起こった。スケーティングが得意な吉野らしい、美しいプログラムを見せる気持ちは失わなかった。終わった後、悔しさかぺろっと舌を見せた。
得点:55.23(技術点:25.81|演技構成点:30.42 転倒での減点-1.0)
暫定順位:14位(1位:無良|2位:宇野|3位:佐藤)

22佐藤 洸彬 (岩手大)

(写真:Getty Images)

曲は『トーテム(シルク・ドゥ・ソレイユより)』
柔らかな身体の動き、美しいポジションを持つ。3アクセルという高難度ジャンプを持ちながら、場を一瞬で明るくする独自の表現力もある。東北を引っ張る選手。
3アクセル、3フリップ+3トゥループ、後半、3ルッツ。練習から仕上がりの良さを感じさせたが、そのまま佐藤の良さが生きた演技となった。ジャンプを全部降りれば、表現が得意な佐藤の独壇場。会場は大きな拍手で佐藤を讃えた。
得点:72.01(技術点:37.86|演技構成点:34.15)
暫定順位:3位(1位:無良|2位:宇野)

21無良 崇人(洋菓子のヒロタ)

(写真:Getty Images)

曲は『ファルーカ』
4トゥループ、3アクセル、3ルッツ+3トゥループ。昨季の全日本に続き、会場を総立ちにするSPだった。「手直しして難しくしてきた」と言うフラメンコを刻む男らしいステップでは、会場から大きな拍手が巻き起こった。代名詞と言える雄大な3アクセルも素晴らしく、FSに繋がる演技となった。
得点:90.34(技術点:47.27|演技構成点:43.07)
暫定順位:1位(2位:宇野|3位:友野)

20宇野 昌磨(中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲』
4フリップの着氷で乱れる、4トゥループ転倒、後半、3アクセル。4トゥループではまさかの転倒。スピンは全て非常に回転が速くコンパクトで素晴らしいものだった。身体の動きは出来上がっていただけに、本人も悔いが残る出来となってしまったかもしれない。
得点:88.05(技術点:44.83|演技構成点:44.22 転倒での減点-1.0)
暫定順位:1位(2位:友野|3位:鈴木)

19鈴木 潤 (北海道大)

(写真:Getty Images)

曲は『フラメンコ・ア・ゴーゴー/Dementia』
3アクセルを跳べる難関国立大生。クレバーで端正な選手。他選手に振付も行っている。
3アクセルの着氷で手をつく、3フリップ+3トゥループ、後半、3ルッツ。着氷で乱れがあったが、4回転抜きの構成としては最高難度のジャンプ構成。予選では3ルッツと3フリップは抜いていたが、ここ一番で成功する本番での強さは、さすが一般入試で北海道大学を通過した勝負強さか。度肝を抜かれるSPだった。
得点:66.17(技術点:35.77|演技構成点:30.40)
暫定順位:2位(1位:友野|3位:島田)

18川原 星 (福岡大)

(写真:Getty Images)

曲は『タンゴ・デ・ロス・エクシラドス』
アイスショーやテレビ番組に出演するなど、芋づる式にファンを増やしている今季。西日本選手権ではSPで3アクセルとコンビネーションジャンプを綺麗に決めて準優勝に輝いた。鍵を握るのは苦手を公言しているFSでの3サルコウか。
3アクセル、2ループ、後半、3ルッツ+2トゥープ。大きな得点源である3アクセルはなんとか降りたが、練習の不調さがそのまま出てしまったか。最後のスピンでも乱れが見られた。
得点:60.47(技術点:29.22|演技構成点:31.25)
暫定順位:5位(1位:友野|2位:島田|3位:三宅)

第3グループ

17本田 宏樹 (日本大)

(写真:Getty Images)

『ブエノアスアイレス』
ダイナミックな男らしい演技が持ち味。東日本選手権FSで涙の演技を見せ、大学4年で初の全日本出場を掴んだ。
3サルコウ+2トゥループ、3ルッツで転倒、後半、2アクセル。3サルコウは空中で傾き、転倒も充分ありえたがなんとか着氷で堪え、2トゥループをつけた。大学4年で初出場の全日本でなんとか食らいつきたいという気持ちが見えた演技だった。
得点:49.23(技術点:24.11|演技構成点:26.12 転倒での減点-1.0)
暫定順位:15位(1位:友野|2位:島田|3位:三宅)

16鎌田 詩温 (明治大)

(写真:Getty Images)

曲は『ルパン三世』
SPは北海道の高校時代からの持ち越しで「北のルパン」の呼び声高い。競技会では珍しい、本人がセリフまで口ずさむエンターテインメント性溢れるプログラム。超二枚目なのに三の路線。
3フリップ転倒、2ルッツ、後半、2アクセル。耳馴染みのある『ルパン三世』の音楽と体を思い切り使った演技に初出場と思えないほど会場は沸いたが、ジャンプでは残念な結果となった。表現面は最後まで魅せた。
得点:39.81(技術点:14.66|演技構成点:26.15 転倒での減点-1.0)
暫定順位:16位(1位:友野|2位:島田|3位:三宅)

15鎌田 英嗣 (明治大)

(写真:Getty Images)

曲は『禿山の一夜』
昨季は世界ジュニア候補に名前が挙がったが、ジュニアからの全日本推薦に漏れ、その後は2度の骨折。今季予選では徐々にジャンプ難度を上げてきた。ようやくの雪辱の舞台。独特の身体の使い方で表現に定評がある。
3トゥループ+3トゥープ、3ルッツが2回転に、後半、2アクセル。ショートプログラムの単独ジャンプは3回転でなければならないが2回転となってしまった。しかし全体としては気持ちを切らさず、鎌田の得意な表現面を生かした演技となった。それだけに単独ジャンプが悔やまれる。
得点:54.53(技術点:26.39点|演技構成点:28.14)
暫定順位:9位(1位:友野|2位:島田|3位:三宅)

14島田 高志郎 (就実学園)

(写真:Getty Images)

曲は『Art on Ice』
2位に入った全日本ジュニアでは昨季の可愛らしいチャップリンとは別人のように成長した姿で、情感たっぷりの滑りを見せた。
3ルッツの着氷で乱れ、3ループ+2トゥループ、後半、2アクセル。3ルッツ+3トゥループがコンビネーションにならなかったが、3ループに2トゥループをつけリカバリー。表現面は気落ちすることなく気迫に溢れた演技を見せた。
得点:62.66(技術点:30.99点|演技構成点:31.67)
暫定順位:2位(1位:友野|3位:三宅)

13三宅 星南 (岡山FSC)

(写真:Getty Images)

曲は『キャラバン』
全日本ジュニア6位で全日本初出場。今季挑戦を続ける3アクセルが決まれば、一気に上位も狙える。
3アクセル転倒、3ルッツ+3トゥループ、後半、3ループ。3アクセル挑戦は転倒となったものの、練習を含めて本番が最も動きがよく、メリハリの効いた演技で、かつての全日本ノービス年代のチャンピオンの維持を見せた。
得点:61.96(技術点:32.49点|演技構成点30.47点 転倒での減点-1.0)
暫定順位:2位(1位:友野|3位:須本)

12須本 光希 (浪速中・高スケート部)

(写真:Getty Images)

曲は『雨に唄えば』
ジュニアグランプリシリーズで表彰台に乗ると、全日本ジュニアでも3位に入り一気に注目を集めた今季。
2アクセル、3ルッツ+3トゥループ、後半、3フリップ。ジュニアのSP規定ジャンプの3ループは跳ばず、より得意で点数の出やすい構成にしてきた。終始危なげなく、須本らしい安定とした演技であった。
得点:60.97点(技術点:32.01点|演技構成点:28.96)
暫定順位:2位(1位:友野|3位:壷井)

第2グループ

11鈴木 元気 (学習院大)

(写真:Getty Images)

曲は『Festa Flamenca』
高校途中までドイツ在住。大学からアイスダンスも教える樋口豊門下に移り、上品な動き、スケーティングを見せるようになった。
2トゥループ+3トゥループ転倒、2アクセル、後半、3フリップ。前半は固く、スピンにも乱れがあった。全日本初出場の緊張と気負いがあったかもしれない。
得点:44.12(技術点:18.57|演技構成点:26.55 転倒での減点-1.0)

10山田 耕新 (SMBC)

(写真:Getty Images)

曲は『真夏のカルメン』
銀行勤めをしながら学生時代果たせなかった「強化入り」という夢に挑んで2年目。今季は予選の中四国九州ブロックで優勝という素晴らしい成績を収めた。
3トゥループ+3トゥループ、3ルッツ、後半、2アクセル。練習から体の動きはやや重かったが、なんとか予定ジャンプを降り切ったのはやはり経験値の差か。3ルッツは転倒してもおかしくなかったが、気持ちの強さで堪えた。
得点:51.16(技術点:24.58|演技構成点:26.58)

9笹原 景一朗 (同志社大)

(写真:Getty Images)

曲は『ミッション』
高い3ルッツは、初めて見た者をどよめかせる。
2アクセル、3フリップ+2トゥループ、後半、3ルッツは着氷が乱れた。フリップやルッツは高さがあり、笹原の良さが出た。ステップの最後にぐらつきがあったが、かつて「バレリーナのよう」と言われた太田由希奈の振付を生かした柔らかい演技。
得点:54.37(技術点:27.02|演技構成点:27.35)

8中村 智 (長野市スケート協会)

曲は『フィーリング・グッド』
大学卒業以降も競技を続けた24歳だが、1月の地元長野国体をもって引退する予定。ここ1年の技術面の向上は大きく、最後の全日本でどのような演技を見せるか楽しみだ。
3ルッツ、3トゥループ+3トゥループ、後半、2アクセル。3トゥループ+3トゥループではバランスを崩すが着氷で堪えた。飛んでから入るスピンでうまく姿勢がとれなかった。
得点:53.53(技術点:27.93|演技構成点:25.60)

7壷井 達也 (邦和スポーツランド)

(写真:Getty Images)

曲は『マンボメドレー』
昨夏以前は2アクセルまでしか跳べなかったが、急速な伸びで今や3フリップ+3トゥループまで習得。加えてスピード、スケーティング、ダンスセンスまで持つ愛知男子期待の最年少中学2年生。
3フリップ、3トゥループ+3トゥループ、後半、2アクセル。鮮烈な全日本デビューとなった。ジャンプ、スピンでもこまのように細く回り、会場から拍手が起こる。ダンサンブルなマンボに会場は引き込まれ、最年少選手に大きな拍手を送った。
得点:59.49(技術点:30.46|演技構成点:29.03)

6木科 雄登 (金光学園)

(写真:Getty Images)

曲は『I get a kick out of you』 
全日本ジュニア4位で全日本初出場。王子様キャラのルックスに合った優雅な滑りは必見。
2アクセル、3フリップ+3トゥループ、後半、3ループ転倒。緊張からか着氷した前半のジャンプも危うかった。悔しさの残るSPとなった。
得点:58.43(技術点:29.10|演技構成点:30.33 転倒での減点-1.0)

第1グループ

5渡邊 純也 (関西学院大)

(写真:Getty Images)

曲は『ニュー・シネマ・パラダイス』
アイスダンスで磨いたスケーティングを持つ長身の選手。西日本選手権ではノーミスに近い演技で、得点発表後に涙を拭う様子が印象的であった。
3フリップ転倒、3ループは着氷の乱れと回転不足の可能性、後半、2アクセル。SPは必ずコンビネーションを入れなければならないが、転倒や着氷の乱れでつけられなかった。スケーティングもいつもの渡邊からすると若干滑っておらず遅めの印象。
得点:50.52(技術点:22.12|演技構成点:29.40 転倒での減点-1.0)

4中野 紘輔 (福岡大)

(写真:Getty Images)

曲は『ポエタ』
高さのある3ルッツと、上品な雰囲気が同居する選手。
2アクセル、3ルッツ+2トゥループ、後半、3フリップ。前半のジャンプはなんとか降りたが、加点の対象になりにくいかもしれない。最後のジャンプは美しいが、エッジが不正確とされる可能性あり。
得点:52.82(技術点:25.28点|演技構成点:27.54)

3友野 一希 (浪速中・高スケート部)

(写真:Getty Images)

曲は『ベートーベン交響曲第5番』
ジュニアグランプリシリーズで表彰台に乗り、全日本ジュニアではついに頂点に立った。成績も身長もぐんぐん伸び、貫禄さえも感じられる。
3フリップ+2トゥループ、3ループ、後半、3アクセル。コンビネーションのセカンドが2回転になった。乱れは見えなかったので採点は3回転+2回転として加点対象と思われる。
得点:67.63(技術点:35.02|演技構成点:32.61)

2時國 隼輔 (同志社大)

(写真:Getty Images)

曲は『カルメン』
高校時代まで岡山在住、大学進学で滋賀に拠点を移した。西日本選手権ではノーミスに近いフリーで全日本への切符を手にした。
3トゥループ+3トゥループ、3フリップ、後半、2アクセル。公式練習からしっかりしたジャンプを跳んでいたのがそのまま出た良演技。ステップで少しぐらついたが振付も丁寧にこなした。
得点:56.47(技術点:30.33|演技構成点:26.14)

1小田 尚輝 (倉敷芸術科学大)

(写真:Getty Images)

曲は『アストゥリアス』
昨季全日本で4トゥループを成功させたのは記憶に新しい。3アクセルも装備し、昨季は一躍注目株となった。3ルッツ、3フリップが課題か。
3アクセル、3トゥループ+3トゥループ着氷乱れ、後半、3サルコウ。前半2つのジャンプは崩れたがなんとか着氷まで持っていった。
得点:58.76(技術点:32.58点|演技構成点:26.18)

滑走順・ジャンプ予定構成

■男子SP滑走順とジャンプの予定構成

<第1グループ>
1:小田 尚輝(倉敷芸術科学大)
(3アクセル|3トゥループ+3トゥループ|後半|3フリップ)
2:時國 隼輔(同志社大)
(3トゥループ+3トゥループ|3ルッツ|後半|2アクセル)
3:友野 一希(浪速中・高スケート部)
(3フリップ+3トゥループ|3ループ|後半|3アクセル)
4:中野 紘輔(福岡大)
(2アクセル|3フリップ+3トゥループ|後半|3ルッツ)
5:渡邊 純也(関西学院大)
(3ルッツ+2トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)

<第2グループ>
6:木科 雄登(金光学園)
(2アクセル|3フリップ+3トゥループ|後半|3ループ)
7:壷井 達也(邦和スポーツランド)
(3フリップ+3トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)
8:中村 智(長野市スケート協会)
(3ルッツ|3トゥループ+3トゥループ|後半|2アクセル)
9:笹原 景一朗(同志社大)
(3アクセル|3フリップ+2トゥループ|後半|3ルッツ)
10:山田 耕新(SMBC)
(3フリップ+3トゥループ|3ルッツ|後半|2アクセル)
11:鈴木 元気(学習院大)
(3フリップ+3トゥループ|2アクセル|後半|3ループ)

<第3グループ>
12:須本 光希(浪速中・高スケート部)
(2アクセル|3ループ|後半|3ルッツ+3トゥループ)
13:三宅 星南(岡山FSC)
(2アクセル|3ルッツ+3トゥループ|後半|3ループ)
14:島田 高志郎(就実学園)
(3ルッツ+3トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)
15:鎌田 英嗣(明治大)
(2アクセル|3ルッツ+3トゥループ|後半|3フリップ)
16:鎌田 詩温(明治大)
(3フリップ+2トゥループ|3ルッツ|後半|2アクセル)
17:本田 宏樹(日本大)
(3サルコウ+3トゥループ|3ルッツ|後半|2アクセル)

<第4グループ>
18:川原 星(福岡大)
(3アクセル|3ループ+3トゥループ|後半|3ルッツ)
19:鈴木 潤(北海道大)
(3アクセル|3フリップ+3トゥループ|後半|3ルッツ)
20:宇野 昌磨(中京大)
(4フリップ|4トゥループ+3トゥループ|後半|3アクセル)※23(木)公式練習前の予定構成表
21:無良 崇人(洋菓子のヒロタ)
(4トゥループ+3トゥループ|3アクセル|3ルッツ)
22:佐藤 洸彬(岩手大)
(3アクセル|3フリップ+3トゥループ|後半|3ルッツ)
23:吉野 晃平(関西大)
(3ルッツ+3トゥループ|3フリップ|後半|2アクセル)

<第5グループ>
24:日野 龍樹(中京大)
(4トゥループ+3トゥループ|3アクセル|後半|3ルッツ)
25:佐上 凌(明治大)
(3ルッツ+3トゥループ|3フリップ|後半|2アクセル)
26:本田 太一(関西大中・高スケート部)
(2アクセル|3トゥループ+3トゥループ|後半|3フリップ)
27:田中 刑事(倉敷芸術科学大)
(4サルコウ|3アクセル|後半|3フリップ+3トゥループ)
28:中野 耀司(明治大)
(3アクセル|3トゥループ+3トゥループ|3ルッツ)
29:中村 優(関西大)
(3アクセル|後半|3フリップ+3トゥループ|3ルッツ)

■23日(金)男子公式練習

全日本初制覇を目指す宇野昌磨は、事前に提出された予定構成表では4フリップ単独になっていたところを、曲かけで4フリップ+3トゥループという高難度コンビネーションにして驚かせた。4トゥループ、3アクセルは失敗したが、プログラムの構成を無視して再度両ジャンプの「跳び直し」を行い、成功させて終了。
無良崇人は曲かけで4トゥループ、3アクセルを良い形で成功させた。3ルッツは2ルッツになったが、手直しを行い難しくなったと言うスピードあるステップを迫力でこなし、良い印象を残した。
田中刑事は曲かけでは4サルコウが3サルコウになったが、全体では悪くない動き。世界選手権代表入りを目指す上で、本番ではこのジャンプの成否が大きな鍵を握るだろう。
日野龍樹は前日の非公式練習から変わらず好調さを見せている。予定構成表では4トゥループ入りだが、曲かけでは3ルッツ+3トゥループ、3ループと、昨年の全日本と同様の4回転は跳ばない構成であった。

他には、本田太一、中野耀司が好調さを見せた。中野は昨季、全日本ジュニア選手権出場を目指しながら予選の東日本選手権の6分間練習で怪我を負い、涙を流しながら無念の棄権。今季はシニアに移行して東日本選手権で初の3アクセルを降りて上位に入り、有力選手が並ぶ後半組の中で堂々の全日本選手権初出場となった。今日の公式練習では着氷に若干の乱れがあったものの3アクセルを着氷させた。

ジュニア推薦選手では、全日本ジュニア選手権優勝の友野一希は世界ジュニアが内定しているが、非公式練習に続き本番さながらの、気迫ある曲かけで3アクセルを含む全てのジャンプを成功させた。全日本選手権では、残った世界ジュニア1枠を他の選手で争う。その中でも島田高志郎は気迫あふれる曲かけを見せ、今回目標としている「遠くの観客まで届く演技」を練習から見せていた。ジュニアではSPの単独ジャンプは課題として指定されており、今季はループジャンプだが、須本光希と壷井達也はループを跳ばず、本番ではより本人たちの得意なジャンプで挑戦してくるのかが注目される。

予選からこの全日本選手権に出場することを目標として戦ってきた選手が多いSP前半グループでは、大学進学に伴い拠点を岡山から滋賀に移した時國隼輔が3フリップも堅く好調。4トゥループや3アクセルを持つ小田尚輝は、3アクセル、3トゥループ+3トゥループ、3サルコウで曲かけをこなした。1月の地元、長野国体をもって引退の意向である24歳の中村智は非公式練習からただひとり本番衣装を身につけ、練習から思いのこもった滑りを見せた。

■試合開始予定
17時25分~(大阪府門真市・東和薬品RACTABドーム)
■放送:フジテレビ
18時30分~