フィギュアスケート

全日本選手権2016年12月22日〜25日

速報・結果更新

全日本選手権 女子FS

女王・宮原が3連覇!樋口2位、三原3位、浅田は12位
第4グループ

24本郷 理華(邦和スポーツランド)

(写真:Getty Images)

曲は『リバーダンス』
「絶対回転不足を出さない気持ちで、練習からやってきた。試合では回転不足のことを考えず、思い切り高く跳ぶぞという気持ちで、技術面で必死になることなく全て決めることが出来た。ステップも楽しんでやれた。FSは、のびのびとした演技が出来るように頑張りたい」
3フリップこらえる|2ループ着氷で乱れ|3ルッツ|後半|2アクセル+3トゥループ+2トゥループ|2アクセル|3フリップ+2トゥループ|3サルコウ+3トゥループ
今朝の練習では完璧に滑った『リバーダンス』だったが、冒頭の3フリップ+3トゥループは3フリップの着氷で乱れ単独に、続く3ループは2回転になった。おなじみのコレオシークエンスを大きな手拍子が後押しする。しかし後半、2アクセルのコンビネーションの予定が単独に。これまでか、と思ったところで最後の3サルコウに意地の3トゥループをつけた。そのガッツに会場からは「キャー」との声が聞こえた。演技を終えた瞬間はとても悲しそうな顔をしていた。何かを掴みかけたが届かなかった、という表情に見えた。
得点:125.08(技術点:61.39|演技構成点:63.69)
総合得点:194.28
最終順位:5位(1位:宮原|2位:樋口|3位:三原)

1位:宮原知子
2位:樋口新葉
3位:三原舞依
4位:本田真凜
5位:本郷理華
6位:白岩優奈
12位:浅田真央

23樋口 新葉(日本橋女学館高)

(写真:Getty Images)

曲は『シェヘラザード』
「SPは良く滑っていてジャンプも入り、今季で一番良かったと思う。ステップでいつもより表現の部分が足りなかったところは課題。FSは全ての要素で気を抜かず、思い切り楽しんで滑りたい」
3ルッツ+3トゥループ|3ループ|3サルコウ回転不足、転倒|後半|2アクセル|3ルッツ+3トゥループ|3フリップ|2アクセル+2トゥループ+2ループ
ものすごいスピードの助走から高く流れのある3ルッツ+3トゥループを決めると会場から「おお〜」と声が漏れた。期待感が高まったところで、3サルコウ転倒。しかし後半の大技、2回目の3ルッツ+3トゥループを完璧に決め、その後のジャンプもスピードを生かした流れで綺麗に成功せた。プログラムの最初から最後まで、納得の準備で臨んできたことがよく分かる良い演技だった。転倒は1つあったが、最後は大きく一つ頷き、本人も納得の出来のようだ。
得点:130.75(技術点:68.17|演技構成点:63.58 転倒による減点-1.0)
総合得点:199.49
暫定順位:2位(1位:宮原|3位:三原)

22宮原 知子(関西大)

(写真:Getty Images)

曲は組曲『惑星』映画『スター・ウォーズ』
「SPは、今までで一番良い点数が出せたので嬉しかった。最初は緊張しているかなと思ったが、いつも緊張するので切り替えてやろうと思った。ステップは、いつもは音から遅れてしまうが、今回は音楽とぴったり滑れた。世界観を出した今季一番のFSを滑りたい」
3ループ|3ルッツ+3トゥループ着氷で乱れ|3フリップ|後半|3ルッツ+2トゥループ+2ループ両手タノ|2アクセル+3トゥループ|3サルコウ|2アクセル
エースの登場を控え、期待感に静まりかえる会場。いつものスタイルでコーチに見送られて中央に立つ。音楽が始まると、すぐに3ループを綺麗に決めた。続く大技3ルッツ+3トゥループは3トゥループの着氷で乱れた。いつもと少し様子が違う。3サルコウも少しこらえる着氷となった。美しい姿勢のレイバックスピン、ビールマンスピンに大きな拍手が送られる。後半、3ルッツ+2トゥループ+2ループはいつもより流れが良くないものの2ループで両手を挙げ見事に決めると、残りのジャンプは丁寧に全て降りた。最後の2アクセルは音楽にぴったりと合い、拍手を促した。いつものような完璧なジャンプばかりではなかったものの、危ない場面もミスらしいミスにせず、立て直していくところに真の強さを感じる。キス&クライでは苦笑いで大きく首をかしげて見せた。暫定1位。
得点:138.38(技術点:68.32|演技構成点:70.06)
総合得点:214.87
暫定順位:1位(2位:三原|3位:本田)

21坂本 花織 (神戸FSC)

(写真:Getty Images)

曲は『カラーパープル』
「SPのジャンプには緊張感があったが、お客さんの手拍子を力に変えることが出来た。FSはミスがないよう、スケーティングをしっかり見せていきたい」
3フリップ+3トゥループこらえる|3ルッツ|3サルコウ|2アクセル+3トゥループ|後半|3フリップ+2トゥループ+2ループ|3ループ転倒|2アクセル
いつもより緊張した面持ちでコーチの言葉に頷き、一つ苦笑いをしてリンクの中央に立った。冒頭の3フリップ+3トゥループは、3フリップの高さに観客がどよめいた。しかしは3トゥループいつもより少し流れを欠いた。2アクセルは空中で少し傾いたが、上手く着氷につなげ、高さのある3トゥループをつけた。初日からずっと不安な様子で確認を繰り返していた3ループで転倒。全体的に本来のダイナミックさが抑えめで、緊張感の伝わってくる演技だった。それでも、成功させたジャンプは全選手の中でも圧倒的な高さがあった。
得点:120.64(技術点:63.52|演技構成点:58.12 転倒による減点-1.0)
総合得点:184.00
暫定順位:4位(1位:三原|2位:本田|3位:白岩)

20三原 舞依 (神戸PFSC)

(写真:Getty Images)

曲は『シンデレラ』
「SPは最高の演技ではなかったが、納得の演技が出来た。他の選手と比べては成長出来てないが、去年の病室にいる自分(関節炎で入院していた)と比べればここまでやってこられてよかったなと思う。FSは強い女性を演じられるよう、深いエッジワークで滑りたい」
3ルッツ+3トゥループ|3フリップ|2アクセル|後半|2アクセル+3トゥループ|3ルッツ+2トゥループ+2ループ|3ループ|3サルコウ
今朝の公式練習でもパーフェクトに滑っていたこのFS。本番も次々とジャンプを成功させていく。巧みなエッジワークで助走にも工夫がされているため、どのジャンプも加点が期待出来る。観客は、最後まで失敗しないであろうことを確信しているかのように、暖かく見守っている様子だった。完璧な演技を終えると、本人だけは「信じられない」という様子でしばらく立ちすくんだ。そして両手を握り、くるりと可愛らしく1回転した。スケートが出来る喜びを全身で表しているかのような、見ていて笑顔になる演技だった。本田をかわし暫定1位。
得点:132.26(技術点:71.62|演技構成点:60.64)
総合得点:198.17
暫定順位:1位(2位:本田|3位:白岩)

19本田 真凜 (関西大中・高スケート部)

(写真:Getty Images)

曲は『ロミオとジュリエット』
「ISU・ジュニアグランプリファイナルの後、自分が出来ることは全てやってきた。何度もプログラムを通した練習をしてきた。ファイナルに出られなかった分、頑張れた。FSではスケートが出来る喜びを感じながら、自分を信じてやっていきたい」
3ルッツ|1フリップ|後半|2アクセル+3トゥループ+2ループ|3サルコウ+3トゥループ|3ループ|3フリップ+2トゥループ|2アクセル
今朝の練習は最終グループで唯一不安の残る出来だった。名前がコールされる前、いつも以上にじっくりと濱田コーチの指示に耳を傾けた。冒頭の3ルッツの後、3フリップが1回転になると観客から「はっ」と声が漏れた。ステップは落ち着いた様子で一つひとつ丁寧にターンをこなす。後半、2アクセル+3トゥループ+2ループを決めると、続く大技3フリップ+3トゥループも良い流れで決めた。その後もジャンプを次々と成功させた。最後は笑顔で首をかしげ、「もうちょっと?」という表情。点数にはコーチと共に何度もウンウンと頷いた。
得点:128.59(技術点:66.64|演技構成点:61.95)
総合得点:196.11
暫定順位:1位(2位:白岩|3位:村上)

第3グループ

18松田 悠良 (中京大中京高)

(写真:Getty Images)

曲は『アストゥリアス』
「(山田)満知子先生が立っているだけで心強かった。今季のGP2戦で大舞台に慣れたかなと思ったが、全日本はやはり特別で緊張感があった。FSは思い切り滑って、自分の持っている力を全て出しきりたい。全日本に初めて出た年の8位を超えられるようにしたい」
2アクセル+3トゥループ+3ループ|3ルッツ|後半|3フリップ+2トゥループ|2アクセル|3ループ+2トゥループ|3フリップ|3サルコウ
山田コーチからの激励を受け、いつも以上の笑顔で勢いよくリンクに飛び出していった。まずは世界でも他に跳ぶ人がほとんどいない2アクセル+3トゥループ+3ループという高難度ジャンプをいつものように軽々と決め、観客の心を掴む。ジャンプはいつものように安定感抜群で、力みも一切なく安心して見ていられる。ジャンプとジャンプの間にも、あらゆる動きを盛り込む工夫がされている。当たり前のようなノーミスかと思いきや、演技が終わった瞬間、本人は感情が高まった様子で涙を見せた。
得点:118.64(技術点:60.65|演技構成点:57.99)
総合得点:180.27
暫定順位:4位(1位:白岩|2位:村上|3位:鈴木)

17浅田 真央(中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『Ritual Dance オーケストラVer.』
「3アクセルを入れたい、という思いでこの全日本に取り組んできた。佐藤信夫コーチからは、自分の思い通りに滑りなさい、と言われていた。SPの結果は精神面に左右していない。FSでは自分の目指す演技をして、この1年間、サポートしてくださった方やファンの方への恩返しが出来るような演技がしたい」
3アクセル転倒|3フリップ+3ループ|3ルッツ|後半|2アクセル+3トゥループ|3サルコウ転倒|1フリップ|3ループ
6分間練習では、浅田への応援の声が飛び交った。3アクセルを見事に決めると、会場に大歓声が響き渡った。演技前には独特の静寂。「GO MAO」と書かれたピンク色のバナーをたくさんの人が掲げている。名前がコールされると、一人、桁違いの大きな歓声。3アクセルは両足着氷の転倒。会場からは大きなため息が漏れた。しかし大技3フリップ+3ループを決め、観客の表情がパッと明るくなった。3サルコウで珍しく転倒。3フリップが1回転になり3連続ジャンプが入らなかった。最後の3ループはリカバリーなしで単独だが綺麗に決めた。2度の転倒の影響か、ステップは本来のキレのある動きというわけにはいかなかった。最後のポーズで上を向くとしばらくそのまま静止した。そしてぐらんと目線を下に落とし、悔しそうな表情を見せた。会場にはいつものようにたくさんの花束が雨のように降った。キス&クライではいつものように両手で手を振ったが、笑顔を見せたのは一瞬だけだった。暫定5位。
得点:114.10(技術点:50.78|演技構成点:65.32 転倒による減点-2.0)
総合得点:174.42

16鈴木 沙弥 (邦和SC)

(写真:Getty Images)

曲は『ウエストサイドストーリー』
「本番は思ったより緊張しなかった。陸トレで腹筋背筋をしてきた。来季に向け3ループ+3ループを練習している。同じ邦和の新田谷凛選手のジャンプを参考にしている」
2アクセル+3トゥループ+2トゥループ|3ルッツ+2トゥループ|3ループ|後半|3ルッツ|2アクセル+3トゥループ|3フリップ|3サルコウ
鈴木明子のバンクーバー五輪を思い出さずにはいられない赤い衣装、ポニーテール、赤い髪飾り(振付:鈴木明子)。冒頭からスピードに乗った完璧なジャンプを決め続ける。ステップシークエンスにもキレがあり、『トゥナイト』のボーカルに合わせてよく動けている。曲が変わり、手拍子が始まる。後半のジャンプも不安が全くなく、すべて簡単そうに決めていく。練習でミスをしていたフライングシットスピンも綺麗にピタリと同じ位置で回り続けた。素晴らしい演技なのだが、あまりにすべて簡単そうにこなしてしまうため、観客は感動というより驚きの様子。しかし本人は「もっと出来た」というような表情すら見せた。
得点:120.35(技術点:69.31|演技構成点:51.04)
総合得点:180.41

15村上 佳菜子 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『トスカ』
「脛に疲労骨折があり、愛知の大会を棄権した。痛みは大丈夫。SPの2アクセルは、昨年は恐る恐るだったが、今年は思い切り跳べた。ステップも感情を込めて滑れた。3フリップ以外は悪くなかったと思う。今季はジャンプに苦戦しているが、FSだけは滑れるようにと毎日練習してきた。見ている方の心に残るように気持ちを込めて、やり切ったと思いたい」
3フリップ|2アクセル|3トゥループ+2トゥループ|後半|3サルコウ+2ループ+2ループ|3トゥループ|3サルコウ+2トゥループ|2アクセル
高い3フリップを完璧に決めてスタート。長いスパイラルから直ちに跳ぶ3トゥループ+2トゥループに会場が沸く。音楽にぴったりと合ったコレオシークエンス。代名詞でもある3サルコウ+2ループ+2ループ。観客の期待感が増していく。情熱的なステップで魅せノーミスで演技を終えた。最後は氷の上に倒れ込んで泣いた。もちろん、会場は総立ち。たくさんの花束が投げ込まれた。今朝の練習とは別人のようなキレのある動き、流れのあるジャンプ、素晴らしい演技を披露した。最後は山田・樋口両コーチと長いハグ。高得点を要求する観客からの手拍子も起きた。これぞ全日本、という空気である。
得点:124.03(技術点:59.50|演技構成点:64.53)
総合得点:182.55

14滝野 莉子 (大阪スケート倶楽部)

(写真:Getty Images)

曲は『レ・ミゼラブル』
「SPは、練習で信じてやってきたことが思い切り出来てよかった。近畿ブロック、西日本選手権とあまり良い演技が出来なかったが、地元大阪の大舞台で良い演技が出来たので泣きそうになった。織田信成コーチからは思い切りいかないといけない、と言われた。『レ・ミゼラブル』は革命がテーマなので、力強い演技がしたい」
3フリップ着氷乱れ+3トゥループ転倒|3ルッツ|3ループ|後半|2アクセル+3トゥループ|3フリップ転倒|3サルコウ+2トゥループ+2ループ|2アクセル
フランス革命を思わせるトリコロールカラーの衣装。名前がコールされると地元大阪ということもあり、会場から大きな声援。冒頭のコンビネーションジャンプで転倒するも、その後のジャンプは美しい姿勢で決めた。柔軟性を生かしたビールマンスピンに大きな拍手が送られる。後半の2アクセル+3トゥループは2アクセルが乱れたがなんとか3トゥループをつけた。 スパイラルを含む洒落たコレオシークエンスに会場が沸いた。3フリップで再び転倒。ジャンプのミスはあったが、見所の多い素敵なプログラムで会場を楽しませた。キス&クライに織田信成が座り、会場から笑いが起こった。
得点:104.14(技術点:56.14|演技構成点:50.00 転倒による減点-2.0)
総合得点:163.27

13大庭 雅 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『ナルニア国物語』
「SPを創って下さった安藤さんに、このプログラムの演技がとても楽しかったと伝えたい。安藤さんの振付と衣装で、大人の表現を出せた。自分が一番感動した演技が、憧れている安藤さんの『ミッション』だった」
3フリップ|2アクセル+3トゥループ|3ループ|3サルコウ|後半|3サルコウ+2トゥループ+2ループ|3ループ+2トゥループ|2アクセル
6人中4人が真っ赤な衣装で登場した第3グループの中、大庭の衣装は真紅にゴールドをあしらったゴージャスな雰囲気だ。最初の3フリップを落ち着いて決めると、続く2アクセルのコンビネーションも完璧な着氷を見せた。代名詞でもある短い助走の3ループは、少し流れがなくなるが着氷。ステップには会場から今日一番大きい手拍子が起こる。後半、3サルコウ+2トゥループ+2ループも危なげなく決めたが、続く3ループ+2トゥループの3ループが崩れた。最後は一瞬氷に視線を落としたが、観客からの拍手と声援に表情が綻んだ。
得点:106.26(技術点:54.36|演技構成点:51.90)
総合得点:165.45

第2グループ

12磯邉 ひな乃 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『龍馬伝』
「SPは、もうちょっと良い演技が出来たかなと思った。FSはSPと違って強さを見せる曲。強いパートではピッとした雰囲気。優しいパートでは表情や手の動きを少しずつ意識している。龍馬伝で女性の強さと切なさを見せたい」
3ルッツ+3トゥループ|3ループ|2アクセル|3フリップ+2トゥループ|後半|3ルッツ転倒|3フリップ+2トゥループ+2ループ|3サルコウ着氷で乱れ
勢いのある3ルッツ+3トゥループを決める。壮大な音楽に合わせ、長い手足を生かした大きな動きのステップで魅せる。3ルッツで転倒すると、ジャンプが少し慎重になりスピードが落ちるが、コレオシークエンスから再び勢いを増していく。最後は音にぴったりと合ったフィニッシュポーズ。演技後、やってしまったと言わんばかりに自分の頭をポンポンと叩きながら、それでも笑顔でコーチの元へ。
得点:98.24(技術点:49.91|演技構成点:49.33 転倒による減点-1.0)
総合得点:153.34

11細田 采花 (関西大)

(写真:Getty Images)

曲は『黒い瞳』
「SPは今季から3回転+3回転に挑戦しているが、この大舞台で一番良いジャンプが飛べた。FSは自分にとって最後の全日本。楽しく滑り、お客さんも楽しませたい」
3ルッツ|2アクセル+3トゥループ|後半|3フリップ+2トゥループ着氷で乱れ|3ループ着氷で乱れ|2アクセル|3フリップ|3サルコウ+1ループ+2サルコウ
初日から練習ではほとんどジャンプのミスのない細田。2アクセル+3トゥループは高さ・幅・流れ共に完璧だったが、3フリップ+2トゥループで両手をつくと、続く3ループでも着氷が乱れる。『黒い瞳』の有名なメロディに合わせた楽しげなステップの後、残るジャンプは立て直し、綺麗に決めた。演技後は複雑な表情ながらも、一つ頷いた。練習が終始完璧だっただけに、本人はもう少し良い演技を期待していただろう。ファンから大きな花束をもらい、最後は笑顔を見せた。
得点:102.25(技術点:52.85|演技構成点:49.40)
総合得点:159.13

10新田谷 凜 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』
「スケートノートをつけて、自分が出来そうな構成を何パターンか書き出して、基礎点を調べて構成を決めている。質の良いジャンプが跳べることが持ち味だと思っているので、FSでも見せられたら」
3ルッツ+2トゥループ|3フリップ|3ループ|後半|3ルッツ|2アクセル+3トゥループ+2トゥループ|3サルコウ|2アクセル+3トゥループ
昨日から耳馴染みのある『レジェンド・オブ・フォール』のメロディが流れる。練習通り終始落ち着いた様子で、淡々とジャンプを決めていく。2アクセル+3トゥループは高さも流れも申し分ない。美しいスパイラルに大きな拍手。すべてのジャンプを完璧に決めて演技を終えると、演技中とは違い、感情を抑えきれない様子で涙を見せた。リンクに投げ込まれた大きなぬいぐるみを抱えて長久保コーチの元へ。最後は観客に笑顔で手を振った。
得点:122.55(技術点:68.67|演技構成点:53.88)
総合得点:176.86

9中塩 美悠 (広島スケートクラブ)

(写真:Getty Images)

曲は『ラプソディ・イン・ブルー』
「去年立てなかった舞台。SPを滑れるだけで感無量だった。スピンを間違えて焦ってしまった。FSは帰ってこられた想いを込め、ノーミスすることが目標」
3トゥループ+3トゥループ|3フリップ着氷で乱れ|3ループ|後半|2アクセル+1ループ+2サルコウ|3サルコウ着氷で乱れ|2サルコウ着氷で乱れ|2アクセル+2トゥループ
昨日までと打って変わって今朝の練習では調子が悪かったが、本番はとても高いコンビネーションジャンプから始まった。持ち前のリズム感の良さを生かしたステップの途中には、頭に手を当てる可愛らしい振付も。後半の3サルコウは着氷が乱れコンビネーションにならなかった。2回目の3サルコウも単独でミスになってしまう。大会前の調子がとても良かっただけに、本人の期待した結果とは違うものになったかもしれない。演技後は肩を落とした様子だったが、キス&クライではいつもの笑顔を見せた。
得点:90.86(技術点:41.42|演技構成点:49.44)
総合得点:145.85

8白岩 優奈 (関西大KFSC)

(写真:Getty Images)

曲は『ナイトワルツ』
「SPでは、スピンで手袋がタイツのフックに引っかかってしまい、焦って失敗してしまった。バカなミスをしたという悔しい気持ち。FSはSPのミスを忘れて100%の演技をしたい」
3ルッツ+3トゥループ|3サルコウ|後半|3フリップ+3トゥループ|3ルッツ+2トゥループ+2ループ|2アクセル|3ループ|2アクセル
演技前からビッグスマイルでポーズについた。高難度コンビーションを軽々と決めると客席にアピール。楽しい音楽によく合った可愛らしい振付。そして悲しいメロディへ。レイバックスピンに大きな拍手。スパイラルから3フリップ+3トゥループ、2回目の3回転+3回転。立て続けに3連続ジャンプ。構成も高難度の上、ジャンプの前に必ず難しい姿勢を入れ、それでも簡単に跳んでしまう。すべてのジャンプを綺麗に決めると、両手でガッツポーズを見せた。昨日のアクシデントもあり、本人はとても感激した様子。高い得点に「すごい!」と声を漏らした。
得点:131.07(技術点:71.74|演技構成点:59.33)
総合得点:185.37

7廣谷 帆香 (八工大一高)

(写真:Getty Images)

曲は『韃靼人の踊り』
「公式練習で全然ジャンプが出来なかったが、SP本番で気持ちを切り替えられた。転倒がなかったのがよかった。FSはスピードを出して迫力のある演技をしたい」
3ルッツ+2トゥループ|3ルッツ|3サルコウ|後半|3トゥループ+2トゥループ(両手に腰を当てたまま)|2アクセル|2アクセル+1ループ+2サルコウ|3トゥループ
練習からほとんどジャンプのミスはなかった廣谷、直前の6分間練習も不安な要素がなく、グループの第1滑走ということもあり、早々にリンクサイドで準備に入った。冒頭のコンビネーションを音楽にぴったりと合わせて決める。3トゥループ+2トゥループの2トゥループは両手を腰に当てて綺麗に跳び加点を狙う。音楽の盛り上がりと共に次々とジャンプを決め、パーフェクトな演技を見せた。最後のスピンの途中から歓声が沸き起こった。
得点:95.21(技術点:53.47|演技構成点:41.74)
総合得点:148.71

第1グループ

6小林 聖依 (秀明英光高)

(写真:Getty Images)

曲は『龍神伝説』
「SPでは、苦手意識がある2アクセルが本番で決まってうれしかった。FSは3回転ジャンプが2種類しかないが、身体を大きく使い、表情や指の先まで伸ばして表現したい」
2アクセル|2サルコウ|後半|3サルコウ+2トゥループ|2フリップ+1ループ+2サルコウ|2フリップ|3サルコウ+2トゥループ両手タノ|3トゥループ
2アクセルは流れがないながらもなんとか着氷。今朝の練習から引き続き、ジャンプの調子が思わしくない。丁寧にターンを踏むステップを会場の手拍子が後押しする。後半、コンビネーションを続けて決め、ジャンプを立て直していく。本来のはつらつとした動きではなく、終始慎重な様子だった。演技後は、無事に終わったことへの安堵という表情を見せた。
得点:82.61(技術点:42.11|演技構成点:40.50)
総合得点:131.75

5笠掛 梨乃 (ポラリス中部FSC)

(写真:Getty Images)

曲は『アラジン』
「SPではコンビネーションジャンプが入らなかったのが残念。失敗しても最後まで笑顔で頑張れたのがよかった。村上・浅田・樋口選手が目標。浅田真央選手の演技を生で観るのも初めて。他の選手のいいところを見て成長したい」
3ルッツ|2サルコウ|2アクセル|後半|3ループ転倒|3ループ転倒|2アクセル+3トゥループ転倒|3フリップ
エメラルドグリーンの衣装で、ディズニー映画に出てくる妖精のような出で立ち。ものすごいスピードの助走から高い3ルッツを決めると、会場から手拍子。続く3サルコウは入り方に工夫があり見せ場の一つだったが、スピードがあるためか跳ぶ前にフェンスに当たってしまい2回転に。唯一不安のあった3ループは2回とも転倒。続く2アクセル+3トゥループは降りた後に転倒。練習では軒並みジャンプの調子が良かったが、転倒による疲れが終盤に響いたかもしれない。しかしキス&クライでは笑顔を見せた。
得点:83.89(技術点:40.93|演技構成点:46.96 転倒による減点-4.0)
総合得点:135.11

4永井 優香 (駒場学園高)

(写真:Getty Images)

曲は『レジェンド・オブ・フォール』
「長年師事した関先生がカナダに行かれるので、2人での最後の全日本になる。FS本番で力を発揮したい」
1ルッツ|3ループ転倒|後半|1トゥループ|2アクセル|1サルコウ|2アクセル|3サルコウ+2トゥループ+2ループ
練習でもほとんど決まらなかった3ルッツは一回転に。3ループで転倒。会場からは「頑張れ!」との声が飛ぶ。永井の雰囲気によく合った美しいメロディに乗せたステップ、しかし終盤のターンでつまづいてしまう。3トゥループも1回転に。2アクセルをなんとか着氷。ジャンプのミスが続くが、最後に3連続のコンビネーションジャンプを慎重に決めた。演技が終わり、思わず涙を流す。リンクサイドに戻っても涙が止まらないが、関コーチが肩に手を置いた。ジャンプの不調やコーチとのことなど様々な要因で苦しいシーズンだったが、全日本のFSを最後まで滑りきった。
得点:78.17(技術点:29.90|演技構成点:49.27 転倒による減点-1.0)
総合得点:131.40

3木原 万莉子 (同志社大)

(写真:Getty Images)

曲は『Adios Nonino』
「演技では、いろんな方々が滑りを評価して下さって、それを受けてさらに気を配っている。FSの表現面も見てほしい」
3フリップ|3ルッツ|3ループ+2トゥループ転倒|後半|2アクセル着氷で乱れ|2アクセル|3ループ|3サルコウ+2トゥループ
冒頭の3フリップを綺麗に決める。3ルッツも着氷。3ループ+2トゥループの2トゥループで転倒。イーグルからの2アクセルは着氷が乱れるが、続く2アクセルは流れも良かった。3ループ、3サルコウ+2トゥループを慎重に決めて見せ場のステップへ。とても苦しい状況の中、転倒やミスもあったが、出来ることを丁寧にこなしていった演技だった。最後は会場からの拍手に、ゆっくりと何度も何度も手をあげて礼をしていた。初日から今日まで色々あったが、最後はキス&クライで笑顔を見せてくれた。
得点:100.91(技術点:47.73|演技構成点:54.18 転倒による減点-1.0)
総合得点:151.35

2今井 遥 (新潟県連)

(写真:Getty Images)

曲は『Primavera』
「SPは三回転+三回転と3ループで行くという安全策もあったが、最後まで挑戦し続けようという気持ちで3ルッツの構成で挑んだ。FSは最後まで諦めないで、自分が出来ることをやりたい」
2アクセル+3トゥループ|1ルッツ|3フリップ着氷で乱れ|3サルコウ+2トゥループ|後半|2アクセル着氷で乱れ|3ループ|3サルコウ+2トゥループ
2アクセル+3トゥループを綺麗に決めてスタート。課題の3ルッツは1回転に。3フリップで着氷が乱れるも、3サルコウからのコンビネーションで立て直す。得意の3ループ、3サルコウを立て続けに綺麗に決めて会場からは大きな拍手。客席の前でイーグルを見せると、向かいの観客たちは大喜び。練習の調子からすると、まずまずの良い演技が出来たと言える。本人もほっとした様子でファンに手を振り、丁寧にお辞儀をしてリンクを後にした。キス&クライでは、コーチと話をしながら涙を流した。
得点:96.29(技術点:45.94|演技構成点:50.35)
総合得点:147.58

1松嶋 那奈 (早稲田大)

(写真:Getty Images)

曲は『ラストエンペラー/SAYURI』
「SPは練習で1回しかノーミス出来ていなかったので不安だったが、本番で落ち着いて出来た。今季はスピンをたくさん練習してきた。FS『ラストエンペラー』は力強く『SAYURI』は女性らしくしなやかに演じたい」
3トゥループ+3トゥループ|2ループ|3サルコウ+2トゥループ|後半|2アクセル|3サルコウ|2アクセル|2フリップ+2トゥループ+2ループ
第1滑走者特有の緊張感の中、真っ赤な衣装に身を包み登場。名前がコールされ会場からは大歓声。冒頭のコンビーネーションを今日もものすごい高さで決める。続く3ループは2回転になるが、3サルコウからのコンビネーションは完璧。オリエンタルな雰囲気のステップシークエンスを妖艶に魅せる。曲が『SAYURI』に変わる後半も、ジャンプを次々と落ち着いて決めていく。スパイラルで大きな拍手。3フリップが2回転になるが、太鼓の音と共に手拍子が起こり会場が盛り上がる。演技を終え、佐藤久美子コーチはリンクサイドで笑顔で拍手を送った。
得点:95.35(技術点:50.44|演技構成点:44.91)
総合得点:147.32

滑走順・ジャンプ予定構成

■滑走順

<第1グループ>
1:松嶋 那奈(早稲田大)
2:今井 遥(新潟県連)
3:木原 万莉子(同志社大)
4:永井 優香(駒場学園高)
5:笠掛 梨乃(ポラリス中部FSC)
6:小林 聖依(秀明英光高)

<第2グループ>
7:廣谷 帆香(八工大一高)
8:白岩 優奈(関西大KFSC)
9:中塩 美悠(広島スケートクラブ)
10:新田谷 凜(中京大)
11:細田 采花(関西大)
12:磯邉 ひな乃(中京大)

<第3グループ>
13:大庭 雅(中京大)
14:滝野 莉子(大阪スケート倶楽部)
15:村上 佳菜子(中京大)
16:鈴木 沙弥(邦和SC)
17:浅田 真央(中京大)
18:松田 悠良(中京大中京高)

<最終グループ>
19:本田 真凜(関西大中・高スケート部)
20:三原 舞依(神戸ポートアイランドクラブ)
21:坂本 花織(神戸FSC)
22:宮原 知子(関西大)
23:樋口 新葉(日本橋女学館)
24:本郷 理華(邦和スポーツランド)

■25日(日)公式練習

初日から好調をキープしている細田采花は今日も不安のない練習を行い、本番が楽しみといったところだ。卒業イヤーに花を添えることが出来るか。
昨日不運なアクシデントに見舞われた白岩優奈は、相変わらずバリエーション豊かな高難度ジャンプを次々と決めていた。1つ目のジャンプを降りさえすればどのジャンプにも3トゥループをつけられる状態である。

昨日まで練習でジャンプがなかなか決まっていなかった永井優香は、今日も1回転、2回転からゆっくりと確認をしていた。ショートプログラムの出来を受け、調子は変わらずだが、落ち着いている様子だ。最後の3ルッツを何度か試し、1回転になったのが2回、最後の1回は転倒した。

第3グループの浅田真央は動きにキレがあまりなく、本番でここからいかにスイッチを入れらるかといったところ。曲かけ練習でいきなり3アクセルを降りたが、続く3フリップ、3ルッツが入らなかった。後半のジャンプは回転不足こそあったが、全て着氷。

最終グループのメンバーは全体的に調子が良さそうだった。特に三原舞依、宮原知子、本郷理華はほぼノーミスのフリーを滑った。樋口新葉は3ルッツを2回共ミス、その他のジャンプは完璧だった。直前練習での3ルッツの確認次第か。また坂本花織も、初日からずっと3ループに不安がある様子で、今日も曲かけ練習で入らなかった。その他滑り自体は良さそうだ。

基礎点の高い構成を持つ選手らが好調なため、高得点続出のハイレベルな争いが繰り広げられるだろう。

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