フィギュアスケート

全日本選手権2016年12月22日〜25日

速報・結果更新

全日本選手権 女子SP

宮原が自己ベスト更新で首位発進! 浅田は8位スタート
第5グループ

30浅田 真央(中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『Ritual Dance ピアノVer.』
「練習で一度でも決まれば入れる」としていた3アクセルを公言通り挑んできたが、1回転になってしまった。降りた後一瞬の間を置いて、暖かい拍手が起きた。その一瞬で観客は残念な気持ちを心にしまい応援に戻ったのであろう。続く3フリップ+2ループは3フリップの流れがあまり良くなかったが、上手く2ループに繋げることが出来た。練習でほとんどミスのなかった3ループはいつも通り綺麗に跳んだ。ステップやつなぎの動きはさすがとしか言いようのない素晴らしさ。キス&クライでは少し謝るような表情を見せた。2アクセルの構成ではほとんどミスの無い練習が続いていたが、ここであえて挑戦するのが浅田真央、とも言える。
得点:60.32(技術点:27.63|演技構成点:32.69)
最終順位:8位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

1位:宮原知子
2位:本郷理華
3位:樋口新葉
4位:本田真凜
5位:三原舞依
6位:坂本花織

29廣谷 帆香 (八工大一高)

(写真:Getty Images)

曲は『ティコティコ』
青森から初出場の高校生。今季の東日本選手権は高校生が躍進した。女子では難しいジャンプとなる3ルッツを持つ。
緊張感のある最終グループにもかかわらず、いつも通りの可愛らしい笑顔で、楽しい曲調のプログラムを演じ切った。冒頭のコンビネーション、3トゥループ+3トゥループの高さには驚きの歓声が起きた。3ルッツは着氷が乱れたがなんとか持ちこたえた。スピンやステップも観客の手拍子に乗せてぐんぐん勢いを増した。後半の2アクセルも高く勢いがあった。本人も笑顔の出来。
得点:53.50(技術点:31.24|演技構成点:22.26)
暫定順位:17位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

28永井 優香 (駒場学園高)

(写真:Getty Images)

曲は『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア』
今季はジャンプの改良に取り組んでいることから、涙を見ることの多いシーズン。だが、可憐な空気を纏った演技は唯一無二。
練習では全選手の中で最も調子が悪く、ジャンプがなかなか決まらなかった。本番で全てのジャンプをミスしてもおかしくない状態だったにもかかわらず、どの練習よりも良い出来の演技を本番で見せた。冒頭の3サルコウ+3トゥループは3サルコウの着氷で乱れたが、なんとか2トゥループをつけた。そして3ループと2アクセルは、本来の軽やかな良いジャンプが久しぶりに見られた。苦しい状態と切ない曲調が相まって、会場には涙する人も。演技後は本人も安堵の涙を流した。
得点:53.23(技術点:26.20|演技構成点:27.03)
暫定順位:17位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

27本田 真凜 (関西大中・高スケート部)

(写真:Getty Images)

曲は『Smile』
ジュニアグランプリファイナルはインフルエンザにより欠場。現世界ジュニアチャンピオンの復帰戦に注目が集まる。
音楽が鳴った瞬間、会場をマリンワールドに変えた。レイバックスピンで引き付けると、3フリップ+3トゥループのコンビネーションを綺麗に決めた。後半のジャンプ、3ループも2アクセルも完璧。会場は緊迫していたが、本人はアイスショーのように演じることを楽しんでいるようだった。間違いないく今季最高の演技を、この大舞台で見せるところがやはり大物である。
得点:67.52(技術点:36.51|演技構成点:31.01)
暫定順位:4位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

26新田谷 凜 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『レッドヴァイオリン』
国内大会のシニアと国際大会のジュニアを行ったり来たりし、調整の難しかった今季。西日本選手権で2位に入り、シニアとして初の全日本出場。
練習から常に落ち着いて決めていた冒頭の3フリップは2回転になり転倒。後半、3トゥループ+3トゥループでリカバリー。2アクセルは落ち着いて決めた。何事もなかったかのように、情熱的に演技を続ける姿は、若いながらも貫禄が感じられた。
得点:54.31(技術点:28.40|演技構成点:26.91 転倒での減点-1.0)
暫定順位:14位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

25三原 舞依 (神戸PFSC)

(写真:Getty Images)

曲は『ロンド・カプリチオーソ』
今季世界を驚かせてきた旬の選手。初参戦のグランプリシリーズではGP1戦目でいきなり表彰台に乗った。スピードに乗り深いエッジを巧みに操る滑りは必見。
公式練習から、誰と同じグループでも、そのスピードとエッジ使いの上手さが目立っていた三原。今朝の練習では曲かけ中に浅田真央と接近するシーンもあり、動揺したかに思えたが、すぐさま高く綺麗なジャンプを決めていた。3ルッツ+3トゥループをいつも通り綺麗に決めた。後半の2アクセルもいつも通り。そしてプログラムの最後の最後に跳ぶ名物の3フリップが決まると、会場中今日最大のスタンディングオベーション。
得点:65.91(技術点:36.31|演技構成点:29.60)
暫定順位:4位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

第4グループ

24村上 佳菜子 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『カルメン』
グランプリシリーズでは10位、11位となかなか本来の調子を取り戻せずにいる今季。斬新な編曲と話題のSPで再び表彰台を目指す。
名前がコールされると、一段と大きな声援。練習の好調ぶりそのままに、3トゥループ+3トゥループをものすごい幅と流れで綺麗に決めた。しかし後半の3フリップが1回転に。2アクセルは高く綺麗に決めた。昨日今日と、グランプリシリーズとは別人のような完成度を見せていたこのプログラムだけに、安定していた3フリップでのミスが残念だ。しかし本人は復調の手応えを感じてか、ウンウンと笑顔で頷いた。
得点:58.52(技術点:28.20|演技構成点:30.32)
暫定順位:9位(1位:宮原|2位:本郷|3位:樋口)

23樋口 新葉(日本橋女学館高)

(写真:Getty Images)

曲は『ラ・カリファ』
ついにこの名作を完成させた。冒頭の2アクセルは、力が全く入らずに舞うように跳ぶ、まさに振付の一部。後半の3ルッツ+3トゥループも流れ良く決めた。3フリップで綺麗に着氷した瞬間、会場中が緊張から解き放たれた。連日誰よりも早くリンクインし、誰よりも早くジャンプ練習をし、とにかく気合が入っていた樋口。その気合を良い緊張感に繋げた。
得点:68.74(技術点:37.10|演技構成点:31.64)
暫定順位:3位(1位:宮原|2位:本郷)

22木原 万莉子 (同志社大)

(写真:Getty Images)

曲は『さくらさくら』
西日本選手権ではSP4位からの逆転優勝。新天地カナダで表現力にも磨きをかけてきた。
3トゥループ+3トゥループは1つ目のジャンプで回転不足のまま降りてしまい、着氷が大きく乱れた。3ループに2トゥループをつけリカバリー。ステップはすべての動きが音に合っていて惹きつけられた。そして同じく音にぴったりと合った後半の2アクセルは完璧な流れ。練習の出来がとても良かっただけに、本人もとても悔しそうな表情。
得点:50.44(技術点:23.63|演技構成点:26.81)
暫定順位:15位(1位:宮原|2位:本郷|3位:坂本)

21松田 悠良 (中京大中京高)

(写真:Getty Images)

曲は『ピアノ・レッスン』
SPは松田の優雅な滑りを引き立てる、まさに名作。日本人の大好きな、コンビネーションジャンプでつける3ループも見ものだ。
ピアノを叩くような仕草で始まり、まずはステップで世界を創る。スパイラルから2アクセル。そして後半、「お待たせしました」と言わんばかりの3ループ+3ループ。ステップからの流れをそのまま生かした3フリップ。本番での安定力が何よりも強みの松田らしく、すべてのジャンプを綺麗に決めるだけではなく、『ピアノ・レッスン』という作品を見ているかのような素晴らしい演技。
得点:61.63(技術点:32.57|演技構成点:29.06)
暫定順位:4位(1位:宮原|2位:本郷|3位:坂本)

20宮原 知子(関西大)

(写真:Getty Images)

曲は『ラ・ボエーム』
序盤、2アクセルを軽やかに美しく決める。見せ場のステップでは貫禄の間の取り方で、観客の目を釘付けに。後半の3ルッツ+3トゥループは、3ルッツで少しスピードが落ちたが上手く3トゥループに繋げた。スパイラル、ステップからの3ループは完璧。最後のレイバックスピンは本当に素晴らしいとしか言いようのない出来。会場はスピンが終わる前から大歓声。会場入りから当日朝まで、徐々にゆっくりと練習のスイッチを上げていく様子に、これが女王の調整力かと感心させられた。
得点:76.49(技術点:41.63|演技構成点:34.86)
暫定順位:1位(2位:本郷|3位:坂本)

19本郷 理華(邦和スポーツランド)

(写真:Getty Images)

曲は『カルミナ・ブラーナ』
3フリップを曲に合わせて力強く決めてスタート。持ち前のダイナミックなスピンで会場を引きつけ、後半の3トゥループ+3トゥループ、2アクセル共に余裕を持って完璧に決めた。今朝の練習では少しミスも見られたが、全く問題なかった。一つひとつの音に動きがぴったりと合った完成度の高いプログラムを披露し、後続にプレッシャーをかける高得点を出した。
得点:69.20(技術点:37.34|演技構成点:31.86)
暫定順位:1位(2位:坂本|3位:鈴木)

第3グループ

18鈴木 沙弥 (邦和SC)

(写真:Getty Images)

曲は『チャルダッシュ』
ジュニア推薦。長久保門下らしいスピードある力強い滑りと、少女らしさも持つ選手。FSは鈴木明子振付。
3ルッツ+3トゥループの高難度コンビネーションを余裕で決めると、素晴らしいレイバックスピンで魅せる。手拍子に乗せたキレのあるステップでは一瞬バランスを崩す場面もあったが、後半、難しいターンから直ちに跳ぶ3ループは、まさに演技の一部のように流れ良く決めた。2アクセルも着氷後までスピードが落ちない。『チャルダッシュ』のイメージにぴったりの白と緑の衣装が印象的。伸び盛りだった頃の浅田真央のイメージが強いこの曲に、会場は大いに盛り上がった。あまりの高得点にコーチもびっくり!
得点:60.06(技術点:35.60|演技構成点:24.46)

17滝野 莉子 (大阪スケート倶楽部)

(写真:Getty Images)

曲は『火の鳥』
ジュニア推薦。織田憲子(織田信成の母)門下から出てきた期待の逸材。軸の細いジャンプを持ち、高難度の3回転+3回転を身につけたここ1年の伸びは素晴らしい。
冒頭の3フリップ+3トゥループは完璧。後半、練習で転倒していたルッツも無事着氷。難しいターンから跳ぶ2アクセルも完璧。練習してきたことがすべて出せたであろう素晴らしい演技に、会場からはスタンディングオベーション。本人もコーチも手を叩いて喜んだ。小柄だがスピードがあり、身体を大きく使うためリンクでは実際より大きく見える。スピンもスケーティングも安定した、これからが楽しみな選手。
得点:59.13(技術点:34.64|演技構成点:24.49)

16小林 聖依 (秀明英光高)

(写真:Getty Images)

曲は『ビッグバンドビート』
群馬の星。スポーティーな演技が光る。今季は表現にメリハリも出た。
3トゥループ+3トゥループは2つ目で詰まったがなんとかこらえた。練習で何度かミスのあった3サルコウは高く綺麗に決めた。後半の2アクセルは流れがなくなったものの、着氷に繋げた。キラリと光る蛍光色の衣装に黒のグローブで、小林らしく、はつらつと曲の世界を表現した。
得点:49.14(技術点:28.89|演技構成点:20.25)

15中塩 美悠 (広島スケートクラブ)

(写真:Getty Images)

曲は『Gopher Mambo』
昨年は会場入り直前での欠場となった全日本。その後アメリカから西宮へ拠点を移し、心機一転巻き返しを図る。
昨日今日と練習では全く不安のない出来だったこのプログラム。3トゥループ+3トゥループ成功、3フリップは少し詰まりつつも成功と、練習よりは少し慎重になったようだが、上手く着氷に繋げた。片足を高く振り上げてから直ちに跳ぶ2アクセルでは、客席に視線を送る余裕も見せた。マンボに乗せた楽しいステップを、会場の手拍子が後押しした。
得点:54.99(技術点:30.16|演技構成点:24.83)

14大庭 雅 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『The Mission』
西日本選手権3位。「安藤美姫さんの振付を全国の人に見てもらいたい」との思いで全日本の切符を掴み取った。
大庭にしか出来ないであろう、構えがなく突然跳ぶ大きなジャンプが今日も冴えた。3サルコウ+3トゥループはギュルギュルッと音が聞こえそうな勢いのある回転で綺麗に決めた。続く得意の3ループも完璧。後半の2アクセルは振付の一部のように、流れがまったく滞ることなく次の動きに繋げた。苦しいシーズンも多かったことを知る会場のファンから、今日一番の大歓声と、スタンディングオベーションが送られた。
得点:59.19(技術点:32.96|演技構成点:26.23)

13上野 沙耶 (関西大)

(写真:Getty Images)

曲は『Memory(ミュージカル キャッツ より)』
上質な滑りを持つ美しい選手。最後の全日本で、これぞ女子フィギュアという上野の演技を期待したい。
3トゥループ+3トゥループを丁寧に決めるも、助走で慎重になりすぎた3ループは転倒。後半の2アクセルは高く流れも素晴らしかった。スケートの素晴らしさを大いに表現しているような、気持ちの込もったステップで演技を締めた。持ち前の美しいスケーティングにファンも多かった上野も大学4年生、最後の全日本。会場からは大きな声援が送られた。
得点:47.38(技術点:24.16|演技構成点:24.22 転倒での減点-1.0)

第2グループ

12磯邉 ひな乃 (中京大)

(写真:Getty Images)

曲は『海の上のピアニスト』
大学進学に伴い、京都からスケートの名門中京大学へ。鈴木明子を教えた長久保門下へ移った。難度の高いスポーティーなジャンプが持ち味。
高難度の3ルッツ+3トゥループのコンビネーションを落ち着いて決めた。後半、3フリップは少し流れが止まりそうになったが着氷。じっくりと明確なエッジに乗ったステップで魅せた後、2アクセルもしっかり決めた。海をイメージした白と青のグラデーションの衣装が、美しいビールマンスピンを引き立てていた。
得点:55.10(技術点:31.56|演技構成点:23.54)

11森 千夏 (愛知みずほ大瑞穂高)

(写真:Getty Images)

曲は『夢やぶれて』
見本のような素晴らしい滑り、美しい技。ジャンプ難度は高くないが、完成度の高いスケートで有力者がひしめく西日本選手権を勝ち上がってきた。ぜひ一度ご覧いただきたい選手のひとり。
3サルコウ+3トゥループは3サルコウで転倒、3トゥループに2トゥループをつけリカバリー。後半の2アクセルは綺麗に決める。小柄ながらスケーティングがしっかりしており、リンクを大きく使った動きが印象的。いつもよりスピードが出ていなかったように見えたが、柔軟性を生かしたスピンも見ごたえたっぷり。今日初めて見てファンになった人も多いだろう。
得点:45.10(技術点:24.39|演技構成点:21.71点 転倒での減点-1.0)

10白岩 優奈 (関西大KFSC)

(写真:Getty Images)

曲は『I Got Rhythm』
全日本ジュニア選手権ではFSで2回の高難度コンビネーションジャンプを決め、会場をどよめかせた。怪我を乗り越え、大事な試合にしっかりと照準を合わせてきた。
3ルッツ+3トゥループの高難度コンビネーションを余裕で決めると、後半の3ループも綺麗に決め、アップテンポな曲調に乗せて可愛らしく演技を続ける。ところが跳ぶ前も後も大変難しい動作が入っている見せ場の2アクセルが1回転に。その後のスピンでは腕の飾りが落ちてしまうアクシデント(1点の減点となる)。落ちたものを拾おうとしてスピンを続けることが出来なかった。練習が絶好調だっただけに悔やまれる。
得点:54.30(技術点:27.78|演技構成点:27.52 減点-1.0)

9今井 遥 (新潟県連)

(写真:Getty Images)

曲は『Legend of the Fall』
「死ぬのは怖くないけど全日本に出られないのは怖い」との言葉を残したこともある、妖精のように見えてガッツ溢れる選手。課題のルッツもあえてショートプログラム後半に組み込むなど、ファンの応援心をますますくすぐっている。
名前をコールされただけで会場からは大歓声。独特の柔らかい雰囲気で演技がスタート。3サルコウ+3トゥループは2つ目が2回転になり着氷も大きく乱れた。後半、課題の3ルッツで転倒。2アクセルは高く流れも良く、加点のつく素晴らしい出来だった。2つのジャンプにミスがあったが、会場からはあたたかい拍手が送られた。今朝の練習で調子が良かっただけに本人は悔しそうな表情。
得点:51.29(技術点:25.58|演技構成点:25.71)

8松嶋 那奈 (早稲田大)

(写真:Getty Images)

曲は『サムソンとデリラ』
大きな3トゥループ+3トゥループが目を惹く。スポーティーな一方で、新横浜の佐藤信夫門下生らしい正統派のスケーティングも見どころ。
3トゥループ+3トゥループは、ジャンプの高さに会場から驚きの歓声が漏れるほどの素晴らしい出来。3ループはなんとかこらえ、2アクセルは丁寧に決めた。『サムソンとデリラ』に合ったブルーの美しい衣装が氷に映えた。ステップ中のバレエジャンプ、ゆったりと見せたスパイラルにも拍手が起きた。演技を終え、本人もコーチの佐藤夫妻も喜びの表情を見せた。
得点:51.97(技術点:30.05|演技構成点:21.92)

7大澤 陽 (三沢GOLD F・S・C)

(写真:Getty Images)

曲は『Adventure』
青森から初出場の高校生。滞空時間の長い3回転ジャンプには目を見張るに違いない。
3サルコウ+2トゥループのコンビネーションは余裕を持って決めた。3トゥループ、2アクセルも高さがあり、回転をし終えてから降りてくる素晴らしいジャンプテクニック。大技はないが、すべてのジャンプの質が良く、他の要素も丁寧にこなした。会場入りしてからのどの練習よりも良い出来の演技を本番で見せた。
得点:46.41(技術点:26.32|演技構成点:20.09)

第1グループ

6森下 実咲 (アクアピアスケーティングC)

曲は『見上げてごらん夜の星を』
上に「シュッ」と上がる綺麗なジャンプの正統派ジャンパー。近年は女性らしいしなやかさも加わった。
ジャンプをすべて後半に跳ぶ構成。3トゥループ+3トゥループのコンビネーションは流れの中で綺麗に決めたが、続く3ループ着氷後に転倒。ターンからの2アクセルは着氷後の流れも素晴らしかった。長身を生かした大きな動き、ジャンプ姿勢も美しく、可憐なスケートが彼女の雰囲気によく合っているプログラム。
得点:47.13(技術点:26.86|演技構成点:21.27 転倒での減点-1.0)

5笠掛 梨乃 (ポラリス中部FSC)

(写真:Getty Images)

曲は『Anything Goes』
ジュニア推薦の「中部のスピードスター」。高速で駆け抜ける元気一杯の演技は必見。
3フリップ+3トゥループは3フリップで転倒、後半の3ループに2トゥループをつけてリカバリーした。ターンから直ちに跳んだ2アクセルは加点のつくような素晴らしい出来栄え。会場から大きな歓声があがった。スピードを生かしたジャンプ、セーラー服のような可愛らしい衣装が印象的。
得点:51.22(技術点:28.60|演技構成点:23.62 転倒での減点-1.0)

4船迫 麗愛 (千葉経済大学附属高)

(写真:Getty Images)

曲は『Sing Sing Sing』
千葉のエース。3フリップ+3トゥループまで持つジャンプ能力の高さがある。近年はスケーティングや表現にも磨きをかけてきた。
3サルコウ+3トゥループは、流れが止まりそうになりながらも慎重に決めた。3フリップ、2アクセルも着氷。1つ目のスピンで手をつくミスがあったが、長いグローブがポイントの青と黒のお洒落な衣装で『Sing Sing Sing』の世界を上手く表現し会場を盛り上げた。要所要所の繋ぎにも工夫がなされているプログラムだった。
得点:41.12(技術点:21.04|演技構成点:20.08)

3坂本 花織 (神戸FSC)

(写真:Getty Images)

曲は『アーティスト』
今ノリに乗っている全日本ジュニアチャンピオン。高く速く幅もあるジャンプでジュニアグランプリファイナルでも表彰台に乗った。
不安があったのか練習で何度も確認をしていた3ループは大きく着氷が乱れた。見せ場である大きなコンビーネーションジャンプの3フリップ+3トゥループは、3フリップを降り一瞬間があったが上手く3トゥループに繋げることができた。ターンから跳んだ2アクセルも綺麗に決めた。一押しでリンクを端までカバーできそうな滑りの良さが目立った。
得点:63.36(技術点:35.33|演技構成点:28.03)

2竹野 比奈 (福岡大)

(写真:Getty Images)

曲は『幻想即興曲』
どの技術要素も平均的に高く、穴が少ない。たおやかな雰囲気がある。九州勢女子の全日本進出者は3年ぶりとなる。
3トゥループ+3トゥループは1つ目は綺麗に決まったが2つ目が回転不足に。続く3フリップは2回転になった。後半の2アクセルは余裕を持って降り、流れも良かった。ジャンプのミスはあったが美しく安定したスケーティングで、「幻想即興曲」を情熱的に演じた。最後のスピンには大きな拍手が送られた。
得点:47.39(技術点:24.61|演技構成点:22.78)

1細田 采花 (関西大)

(写真:Getty Images)

曲は『ラ・バヤデール』
元気印で知られた大阪のジャンパー。大学4年の最終年度はセカンド3回転、FSの後半にジャンプ5回、3フリップ2本入りという高難度の構成で、今日本で最も勢いのある関西大学濱田美栄門下の最年長として挑む。
高さもあり、流れの良い3サルコウ+3トゥループで始まり、ステップからの3フリップも綺麗に決めた。スパイラルからターンを入れての2アクセルも完璧。全選手の中でも好調ぶりが目立っていた練習の出来そのままに、幸先の良いスタートを切った。素晴らしい第1滑走者の演技に会場からは大きな拍手と歓声が送られた。
得点:56.88(技術点:32.93|演技構成点:23.95)

滑走順・ジャンプ予定構成

■女子SP滑走順とジャンプの予定構成

<第1グループ>
1:細田 采花(関西大)
(3サルコウ+3トゥループ|3フリップ|後半|2アクセル)
2:竹野 比奈(福岡大)
(3トゥループ+3トゥループ|3フリップ|後半|2アクセル)
3:坂本 花織(神戸FSC)
(3ループ|後半|3フリップ+3トゥループ|2アクセル)
4:船迫 麗愛(千葉経済大付属高)
(3サルコウ+3トゥループ|後半|3フリップ|2アクセル)
5:笠掛 梨乃(ポラリス中部FSC)
(3フリップ+3トゥループ|後半|3ループ|2アクセル)
6:森下 実咲(アクアピアスケーティングC)
(後半|3トゥループ+3トゥループ|3ループ|2アクセル)

<第2グループ>
7:大澤 陽(三沢GOLD F・S・C)
(3サルコウ+2トゥループ|3トゥループ|2アクセル)
8:松嶋 那奈(早稲田大)
(3トゥループ+3トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)
9:今井 遥(新潟県連)
(3サルコウ+3トゥループ|後半|3ルッツ|2アクセル)
10:白岩 優奈(関西大KFSC)
(3ルッツ+3トゥループ|後半|3ループ|2アクセル)
11:森 千夏(愛知みずほ大瑞穂高)
(3サルコウ+3トゥループ|3トゥループ|後半|2アクセル)
12:磯邉 ひな乃(中京大)
(3トゥループ+3トゥループ|後半|3フリップ|2アクセル)

<第3グループ>
13:上野 沙耶(関西大)
(3トゥループ+3トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)
14:大庭 雅(中京大)
(3サルコウ+3トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)
15:中塩 美悠(広島スケートクラブ)
(3トゥループ+3トゥループ|3フリップ|2アクセル)
16:小林 聖依(秀明英光高)
(3トゥループ+3トゥループ|3サルコウ|後半|2アクセル)
17:滝野 莉子(大阪スケート倶楽部)
(3フリップ+3トゥループ|後半|3ルッツ|2アクセル)
18:鈴木 沙弥(邦和SC)
(3ルッツ+3トゥループ|後半|3ループ|2アクセル)

<第4グループ>
19:本郷 理華(邦和スポーツランド)
(3フリップ|後半|3トゥループ+3トゥループ|2アクセル)
20:宮原 知子(関西大)
(2アクセル|3ルッツ+3トゥループ|後半|3ループ)
21:松田 悠良(中京大中京高)
(2アクセル|後半|3ループ+3ループ|3フリップ)
22:木原 万莉子(同志社大)
(3トゥループ+3トゥループ|3ループ|後半|2アクセル)
23:樋口 新葉(日本橋女学館)
(2アクセル|後半|3ルッツ+3トゥループ|3フリップ)
24:村上 佳菜子(中京大)
(3トゥループ+3トゥループ|3フリップ|後半|2アクセル)

<第5グループ>
25:三原 舞依(神戸ポートアイランドクラブ)
(3ルッツ+3トゥループ|後半|2アクセル|3フリップ)
26:新田谷 凜(中京大)
(3フリップ+3トゥループ|3ルッツ|後半|2アクセル)
27:本田 真凜(関西大中・高スケート部)
(3フリップ+3トゥループ|後半|3ループ|2アクセル)
28:永井 優香(駒場学園高)
(3サルコウ+3トゥループ|3ループ|2アクセル)
29:廣谷 帆香(八工大一高)
(3トゥループ+3トゥループ|3ルッツ|後半|2アクセル)
30:浅田 真央(中京大)
(3アクセル|3フリップ+2ループ|3ループ)

■24日(土)女子公式練習

ディフェンディングチャンピオン女王宮原知子は、明らかに前日や前々日の練習と違い、当日モードのスイッチが入っていた。リンクインからスピードを出し、すぐにプログラムの確認に入った。曲かけ練習では体もよく動いており、ジャンプに高さもあった。スピンこそ流したが、本番でこの出来になればかなりの高得点が出そうだ。同門の白岩優奈、本田真凜も不安要素が見当たらないという感じだった。白岩は練習の最後に3ルッツ+3トゥループ+3ループを決めてみせた。本田もショートプログラムのジャンプをすべて綺麗に決め、時間を余して早々に練習を切り上げた。

村上佳菜子も昨日同様の調子の良さを見せ、SPで跳ぶコンビネーションジャンプは、全選手の中で一番幅がありダイナミックだった。また、カルメンの曲に乗せた情感たっぷりのステップも見ごたえがある。

最終グループの練習では、三原舞依が曲かけ中に浅田真央と衝突しそうになるアクシデントがあり、浅田はすぐさま両手を合わせて謝ったが、しばし2人に動揺が見られた。しかし三原はその後のジャンプも流れ良くきっちり決めていた。

浅田はスピードが少し落ちたように見えたが、ジャンプの調子は概ね良さそうだ。SPの曲かけ練習では冒頭の2アクセルが1回転になった。その後の3フリップ+2ループ、3ループは問題なく決めた。3アクセルは4回挑戦し、1回目転倒、2回目両足着氷の後に3回目でついに片足で降りた。4回目は1回転になったが、練習時間残り1分で挑んだ5回目、再び片足で着氷を決めた。

その他、初日からジャンプに苦しんでいた今井遥がここへ来て調子を上げている。中塩美悠は昨日に続き絶好調。本日マンボのステップで盛り上がる会場が目に浮かぶようだった。また、鈴木沙弥のチャルダッシュに良く合った可愛らしい衣装にも注目してほしい。

■試合開始予定
13時45分~(大阪府門真市・東和薬品RACTABドーム)
■放送:フジテレビ
18時30分~

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