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【全日本選手権】女子SPレビュー/“女王”宮原が貫録の首位!浅田は8位

 2016年12月25日 14:40配信

宮原知子(写真提供:Getty Images)

全日本フィギュアスケート選手権(大阪府門真市・東和薬品RACTABドーム)女子SPは、2位から9位までの8人が60点台に乗せるという予想通りの大混戦となった。

そんな中でも女王宮原知子は、練習から本番まで危なげなく貫禄の滑りを見せ唯一の70点台(76.49点)を出しトップに立った。追われる立場特有の気負いもなく、いつも通り丁寧に曲の世界を表現した。

注目の浅田真央は連日ジャンプの調子が良く、今朝の公式練習、直前6分間練習で3アクセルも決めた。しかしその3アクセルが1回転になるミスが響き、FSを残して8位となった。3位の樋口新葉との点差は約8点。逆転は不可能ではないが、世界選手権への派遣は少し厳しい状況となった。

2位の本郷理華、3位の樋口は本来の力を出しきり、今季一番良いSPを滑った。両選手とも、初日の練習からかなり集中しており、この大会で良い結果を残すことにかけて来ているという雰囲気が滲み出ていた。本郷はFSのプログラムを以前の人気作『リバーダンス』に戻してきたが、明日その判断がどのような最終結果をもたらすか楽しみにしたい。

4位の本田真凜は、本番での出来にムラがあり、ISU・ジュニアグランプリシリーズ日本大会や全日本ジュニア選手権など、優勝を狙えた大会で取りこぼすということが続いていた。しかし、本田真凜は、たくさんの人に見られてこそ輝く、生まれながらのスターなのかもしれないとこのSPで改めて感じさせられた。

印象的だった選手のひとり、19位永井優香は、絶不調の中、本番で出来得る限りの良い演技を見せ、高まる感情を抑えきれない様子だった。これが復調への足がかりとなることを願う。他にも10位大庭雅や12位村上佳菜子など、今季決して調子の良くなかった選手たちが軒並み良いジャンプを跳び、9位鈴木沙弥や11位滝野莉子ら若手選手が次々とノーミス演技を繰り出す、レベルの高い試合となった。

一方、連日の練習で目立って調子が良く、上位に食い込むであろうと思われた木原万莉子と白岩優奈は、本番で思わぬミスが出て点数を伸ばすことが出来ず、23位と17位で折り返した。

選手がどれだけ入れ替わっても、この緊迫感と何かマジックのかかる会場の雰囲気というのは全日本選手権ならではである。

技術面で特に目立ったのは、2アクセルが当たり前のようにとても工夫されていることだ。ただ綺麗に跳ぶだけでなく、難しい助走を入れ、加点を積み重ねなければ勝てない時代になっていることを痛感した試合でもあった。

明日の女子FS最終グループの滑走順は、1番本田、2番は5位三原舞依、3番は6位坂本花織、4番宮原、5番樋口、最終滑走は本郷となった。浅田は1つ前の第3グループの5番滑走でFSを迎える。

文:Pigeon Post 山内純子

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