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安彦考真×乙武洋匡、「チャレンジ」を続けて来た40代のふたりが語る生存戦略

2019年3月22日 17:30配信

 3月10日に開幕した明治安田生命J3リーグの開幕戦にて、安彦考真選手は史上最年長Jリーグデビュー(41歳1か月9日)を果たした。これはJリーグ創設時、神様ジーコが記録した40歳2か月13日を上回る。40歳からのJデビューという「無謀」と見られる挑戦を続けて来た彼が、様々なフィールドで活動を続ける乙武洋匡氏と「チャレンジ」の真髄について熱い議論を交わす。

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――時代の流れもあり、「チャレンジしていること」を誰でもSNSで発信できるようになりましたが、それが多くの人の背中を押す時代にもなって来たのかなとは思います。

乙武:そうですね。これまではマスコミのみが情報を伝える媒体だったので、ものすごくネームバリューのある人、もしくは本当にものすごく世界的な挑戦をしている人のことしか伝わらなかったと思います。でも、今おっしゃった通りSNSの普及によって色々なグレードのチャレンジを目にするようになった。世界レベルのものや著名人のチャレンジを見せられても、やはり一般の方々からしたら雲の上の話で…。

安彦:自分ごととは思えないですからね。

乙武:距離ができてしまうんですよ。でも、「この人は3ヵ月前までは自分と同じ境遇だったんだ、なのに今決意を新たに頑張って3ヵ月経ったらこんなに違いが生じている」と思える機会も増えて来たのかなと。「自分側」にいる人のチャレンジを目にすることができるようになった、というのはSNSの大きな特徴かなと思います。

安彦:それは本当に大きいですね。おっしゃった通りテレビで取り上げられるものは、自分じゃ成しえないような、夢の国の話で終わってしまうもの。ただ、SNSの登場によって自分ごととして感じられるというのは大きいと思います。

乙武:例えばカズさん(三浦知良)の挑戦はテレビでも観られますけど、安彦さんの挑戦に触れられる場はインターネットだと思うんですよ。これは大きくて、サッカー少年ならぬ「サッカー中年」は、カズさんを見て「すごいな」とは思っても、「俺にもできるはず」とは思わないですよね。元日本代表のレジェンドですから、さすがに自分とは重ねない。でも、安彦さんの頑張る姿は、正直「俺にもできるかも」と思わせてくれるんですよ。スタートラインが自分に近いと感じさせてくれるから。まあ、本当はなかなかできないことなんですけどね。

――キャリア軸のお話をしたいのですが、スポーツ界でよく話される「セカンドキャリア」という言葉に違和感を覚えることもあります。色々並行してやって行くのがこれからの時代の流れになるのかなと。ただ、乙武さんはこの考えがメジャーになる前から実践して来ましたよね。

「何者かわからない」というすごい強み

安彦:僕は「何者かわからない」というのはすごい強みだと考えているんです。名刺の肩書がないと、その人が何者かわからなかった。会社名と肩書によって、その人の存在証明がされていた。ただ、今は「何者かわからない」ほうが価値がある。その人自身の世界観を、たとえばフリーライターとしても、サッカー選手としても表現すれば良いわけです。僕はセカンドキャリアのあり方も「言葉先行」になっているなと。仕事を増やせば良いという問題でもないですし、その人の世界観を表現できる場所を増やすというところがキャリアのあり方かなと考えています。

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