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巨人一筋21年  高橋由伸が語る野球人生、現在地、そしてこれから…(#1)

2019年3月22日 17:40配信

 「球春」という言葉があるように、春は野球シーズンが本格的にスタートする季節でもある。

 現役時代、攻守走三拍子そろった洗練されたプレースタイルと、アイドル顔負けの整ったルックスで、所属する巨人軍だけでなくプロ野球を代表するスター選手だった高橋由伸は、2016年、監督就任に伴い現役を引退すると、今度は「若き指揮官」として、プロ野球界に新風を吹き込んだ。

 しかし3シーズン目の戦いを終えた昨秋、自らの意思で監督を退任。ユニフォームを脱ぐことになった。

 今春から野球評論家として新たな活動をスタートさせた高橋が語る野球観、監督観、人生観……、まずは“今”の思いと、3年間の監督生活を、たくさんの笑顔を持って振り返ってくれた。

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ユニフォームを脱いで見えてきた景色

 あぁ、俺、ユニフォームを脱いだんだという実感が、よくやく湧いて来ましたね(笑)。

 野球の暦で言う冬場のオフシーズンは、現役の頃から、少しグラウンドを離れて、シーズン中に会えない人と会ったり、家族と旅行したりと、そこは昨年も今までとあまり変わらない時間を過ごしていました。でも年が明けると、「もう自主トレに行かなくていいんだな」とか「そうか、今年はスタッフ会議がないのか」と、少しずつ違いを感じ始めました。

 2月には「取材」という今までと違う立場でキャンプ地に行って、朝からグラウンドに出かけて夕方、宿に戻るという今までと同じ時間帯で動いているのに、同じ風景を見ていても、やっぱり何かが違うんですよ。しかも、慣れないスーツで(笑)。

 4月からは解説の仕事で球場に行くと言っても、もう毎日ではなくなるんで、そこでまたいろいろ感じることはあると思います。でも、寂しさとか、そんな感傷は不思議とありませんね。むしろ今は何事も新鮮です。

 プロ野球の世界って、選手でも監督でも、現役でやっていればその立場があるし、変なプライドみたいなものもあって、どうしても外からインプットする機会が少なくなるんです。僕は選手を辞めてすぐに監督になったし、プロとしては巨人以外のチームで野球をしたことがないので今回、初めて他チームのキャンプ地に足を運んで、今までもいろいろ人づてに聞いてはいたけども、実際に自分の目で見て、新鮮だし、すごく大きな学びになっています。

初めて語るメジャーへの思いと、幸せな時間のつかい方

 また、2月にはアリゾナに行ってメジャーのキャンプも見ることができました。意外かもしれませんが、選手時代、メジャーで野球をしたいなんてことは一度も思ったことがなかったんです。プロとして結果や成績を上げるというゴールに近づくためには、何かを変えてストレスに感じるくらいなら、常に同じ環境でやることが自分にとってはベストという考え方だったので、「俺はずっとここでやるんだ」と変化を頑なに拒んでいました。

 ただ、実際にメジャーのキャンプに行ってみると、「挑戦してみても良かったかもなぁ」と思うんです(笑)。最近は若い選手でも、オフに向こうでトレーニングをする人が増えているでしょう。それがなんとなくわかった。いろんな刺激や発見があるんだなと。

 とは言え、そんな活動が自分の学びやインプットにはなっても、これからの自分にどう活かせるのかがまだ明確に見えて来ない。だからいつも、「俺に何ができるのか、何をすれば周りに喜んでもらえるのか」とは考えています。人生で初めてこうした自由な時間を過ごしているんで、ボーッと生きているとムダになっちゃう。この与えられた幸せな時間を、せっかくだからいろいろ考えながら使って行きたいと思っています。

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