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「成功か否かは関係ない」、安彦考真と乙武洋匡が考える「挑戦のストーリー」のあり方

2019年3月27日 17:40配信

 3月10日に行われたJ3の開幕戦で途中出場し、ひとつの目標としていた最年長Jリーガーデビューを果たした安彦考真選手は、次なる目標としてJリーガー最年長得点を意気込む。

 それから間もなく、義足で歩くためのプロジェクトを支援するクラウドファンディングを募っていた乙武洋匡氏も、目標金額を達成。2000人を超えるサポーターから1700万円を超える支援金が集まった。

 40歳を越えてもなお、しぼむことない挑戦心を持ち続けるふたりだが、意外にも「成功」への執着心はないと語る。その理由とは…。

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結果がダメでも、その過程に必ずプラスがある

―意地の悪い質問になるかもしれないですけど、「とは言え、ふたりとも十分すごいことをしているので、説得力はないですよ」と感じる人もいるような気がするんですよね。

乙武:「チャレンジ」が語られる時って、主にふたつのケースだと思うんです。ひとつはその人がチャレンジしている最中。もうひとつがチャレンジした結果、成功を収めている。「踏み出せない人たち」に対してチャレンジを身近に感じてもらうためには、そのどちらでもない、失敗談がポジティブに語られるストーリーが必要だと思うんですよ。

 たとえば僕は今、義足で歩くチャレンジをしている。今はチャレンジ中だから、みんなが「頑張れ!」と言ってくれる。だけど成功するかはわからなくて「何年かやったけどできませんでした」となるかもしれない。

 安彦さんもJリーガーとしての契約は取った。でもまだ出場はできていない(※取材時の情報)。 出場するために頑張っているけど、最後まで出場できないかもしれない。そうなった時に僕らが「チャレンジしなきゃ良かった」と思うかと問われると、僕らは思わないですよね。結果は出なかったけれど、「そこまでの過程でこうしたプラスのことがあった」と考えるタイプだから。

 つまり、結果として失敗だったとしても、「やって良かったですよ」と語ると思うんです。それをメディアには積極的に取り上げて欲しいなと思うし、僕らも発信しないといけないなと。みなさんはおそらく、チャレンジの基準を「成功できるかどうか」にこだわりすぎなんですよ。チャレンジした結果、人生にとってプラスの効果が生まれたか…が大事だと思うんです。成功も失敗もプラスにはなると思うんですよ。

安彦:「失敗=マイナス」というネガティブな感覚を変えて行くことが絶対的に必要ですよね。みんな、1回で100点を取ろうとしている気がします。10点を10回重ねれば良いじゃないですか。1点を100回でも良いですし。でも、みんな1回で100点を取れないと止めてしまう。0か100で考えてしまう人が多いと思うので、1点を100回取るつもりでやって行けば自分のものになるし、乙武さんが言っていたように僕らで失敗を重ねて示して行けば良い。

 僕は去年イップス(※スポーツなどの集中すべき場面で身体の一部が極度に震えたり、硬直したりする状態)になってしまったんです。本当にプレーするのも嫌で朝、行けなくなっちゃって。朝、起きても練習行くのが嫌なんです。

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