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【NHK杯】羽生結弦 SP後インタビュー:若手の台頭にジャンプの可能性を感じ「自信になっている」

 2016年11月26日 12:26配信

(写真提供:Getty Images)

――演技を終えた感想
(終わった瞬間は)もうちょっとだなという思いが強かった。GP1戦目より成長出来た部分が多々あり、日本開催ということもあり、このプログラムを楽しんで出来たという思いもあった。やるべきことはやってきたので、6分間練習も本番も自信を持って出来た。4ループを降りれば、あと5点ぐらい点数は伸ばせると思う。その5点以上のところをさらに突き詰めてやらないといけない。今季のSPは昨季とは違いテンポも早く、スケーティングを見せるというよりは表現力をすごく試されるプログラム。僕自身の武器でもある“荒さ”や“勢い”というものを活かせるようにしていきたい。表現面でもまだまだ磨いていけると思うし、もっと意味を込められると思う。歌詞の奥にあるもの、自分の奥にあるものをジャンプも含めて出していければ。今はただ勢いのある“10代のスケート”みたいになっている。プレゼンテーションの部分はちょっとずつしか出来ないが、一歩一歩進んでいきたい。

――3度目のNHK杯は
楽しかったです!6分間練習の時に上着を脱いだ瞬間(衣装が変わっていたので)会場から「ウワー」と歓声が上がったのはすごくうれしかった。ブライアン(オーサーコーチ)も「よかったね」と。

――衣装の変更については
これからころころ変えるということは、多分ないと思う(笑)。ライブ感のある曲で、試合ながら、見ている方がワクワクするような演技が出来たらと。(前の2試合で)悪いイメージもあったので変えた。色は(振付師)ジェフリー・バトルさんと相談して決めた(白から紫に)。紫単色ではなく、青く光る素材。プリンスのカラーを意識して作って頂いた。

――4ループの修正はどうするか
シュッとやってパッと降りる(笑)。(記者:ちょっと分からないですね。)そんな感じなんです、僕ってそういうものなんです(笑)。“シュッ”が足りない。6分間練習では1回も外していないので、冷静に分析し、明日は自信を持って臨めると思う。公式練習と本番という流れでバランスを図りながら、良い状態で本番を迎えたい。

――2位に終わったGP1戦目からのモチベーションは
プレッシャーというよりは、悔しさプラス不甲斐なさがすごくあった。練習にも身が入った。その悔しさを爆発させたことも良かったとは思うが、それ以上に演技を楽しめたことが今回の大きな収穫。

――(前日会見で語ったように)プログラムの一部としてジャンプも見せることは出来たか
4ループで失敗したから、多分皆、「ファッ!?」ってなっちゃったと思うんですけど(笑)。失敗は最小限に止められたのでそこは良かった。

――演技の表情については
完全に“勢い”(笑)。最後のほうも(自身に)「もっと笑えよ」と思った。勢いや我慢してきたものを一気にバァーンと爆発させた演技ではあった。

――(SP会見より)ネイサン・チェン(SP2位、アメリカ)やボーヤン・ジン(中国)という若手の台頭については
先程(同席している)ネイサン選手に「ユヅルと一緒に戦えてうれしい」と言ってもらえたが、僕自身も一緒に戦えてうれしい。ボーヤン・ジン選手の4ルッツを生で観た時はショックを受けた。その時の自分の4回転ジャンプは4サルコウと4トゥループだったが、「4ルッツをこんなに簡単に飛べるなら、4ループも飛べるな」と思えた。それぐらいルッツとフリップは難しい(6種類あるジャンプの内、難易度は上から2番目と3番目でループは4番目)。ネイサン選手とは一度しか練習で滑ったことはないが、彼の練習を観て僕の自信にもなった。僕は、まだフリーで5回も4回転を入れることは出来ないし、4ループも試合で完璧に決めているわけではない。彼の4ルッツと4フリップの安定感を観て、まだジャンプの伸びしろはあると、自信を持って取り組めている。

――FSに向けて
今日はパフォーマンスとしては出し切れたと思うので、明日はまた違った印象のプログラムを見せたい。違った雰囲気、スケートの伸び、そういったものを見せられたら。FSはジャンプがたくさんある。ジャンプが決まって「ワー」と歓声が沸き上がるのも僕自身とてもうれしく、大事だと思うが、ジャンプをプログラムの一部として見せて、緩急というものを出せれば。そのためにはジャンプも決めていかなければならない。ジャンプが決まらないとプログラムとして成立しない、と僕は思っている。ジャンプ、スケーティング、スピン、ステップ、表現、その全てが一つの作品として見せられるようにしたい。

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