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【NHK杯】女子FSレビュー/試合後コメント

 2016年11月27日 01:22配信

宮原はSP3位から逆転で2位を確保し、GPファイナル出場を決めた。(写真提供:Getty Images)

ISUグランプリシリーズ・NHK杯(北海道札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)女子FSは、ロシアのアンナ・ポゴリラヤ(ロシア)が1位、宮原知子が2位、マリア・ソツコワ(ロシア)が3位で、それぞれGPファイナル進出を決めた。樋口新葉は4位・松田悠良は7位に入った。来月8日(木)からフランス・マルセイユで開催されるGPファイナルの女子出場選手は、エフゲニア・メドベデワ、エレーナ・ラジオノワを含めロシア勢が4名となる。カナダからはケイトリン・オズモンドが初進出。宮原は、2年連続で16シーズン出場の日本女子のファイナリストとなった。

今大会のポゴリラヤは、ジャンプ・スピン・ステップ・踊り・滑り、それらの持ち前の総合力を一回り大きくするような格を見せた。演目の映画『モディリアーニ 真実の愛』の曲は、心の琴線の表面では響かない、奥深い味わいのある音楽。その人生の枯淡さえ、18歳が見せ切った(FS得点:139.30|技術点:68.62|演技構成点:70.68 総合得点:210.86)。しかしGP1戦目同様、3フリップでエッジエラーの減点を受け、本来であればプラスの評価を受けるジャンプで3点は失っている。ファイナルは、技術芸術で辣腕を振るう女子が集う。3フリップが負い目にならないよう、改善が待たれる。

宮原は、課題のジャンプの回転不足が目立ったが、次々にジャンプを決めていく「ミス・パーフェクト」の演技に会場は酔いしれた。宇宙のプリンセスが縦横無尽に駆け巡るステップは、表現が似通ってしまうトップシーンの中で他にはない感覚を残した(FS得点:133.80|技術点:64.64|演技構成点:69.16 総合得点:198.00)。

シニア初参戦の3人、ソツコワは演技後半の回転不足を高い演技構成点でカバーし、技術点では上の樋口をかわした(FS得点:125.92|技術点:58.83|演技構成点:67.09 総合得点:195.88)。樋口は課題としていた「パンク(ジャンプの回転の抜け)」に公式練習では苦労していたが、本番では1つのパンクのみに抑え、スポーツマンシップでも魅せた(FS得点:122.81|技術点:61.62|演技構成点:61.19 総合得点:185.39)。松田は、「リスクはあるが武器としてやり続ける」と強い気概で2アクセル+3トゥループ+3ループを降りた。3トゥループが回転不足となってしまったが、女子シングルのとっておきのジャンプを楽しみにしていたファンは喝采を送った(FS得点:117.28|技術点:57.15|演技構成点:60.17 総合得点:178.26)。5位にはGP1戦目からの復調を感じさせる長洲未来(アメリカ)が入った(FS得点:116.84|技術点:55.71|演技構成点:61.13 総合得点:180.33)。

以下、日本人3選手のコメント

宮原:昨日のSPよりも緊張した。「今日自分の演技をしなければいつやるのか」と思った。昨日のような失敗を繰り返さないため、今までやってきたことを確認しながらやった。ステップは今度こそレベル4を取りたいと思った。表現は、ショートと全く違う自分の世界観を出せたかなと思う。

樋口:終わってほっとしたという感じ。これほど人が入った国際大会は初めてだったのでとても緊張した。シニアの試合では表現もジャンプも必要。滑りながらの表現はとても難しい。「自分の演技に点数をつけるなら?」自分の演技に点数をつけたらそこまでです!

松田:ロシアの大会を終えて、自分の体で分かったことがたくさんあった。その感覚を忘れないよう、日本に帰って曲での練習に打ち込み、3ルッツのエッジエラーを受けないよう、細かいところを意識して練習してきた。ミスをしないのは自分の良いところ。あとはいかにジャンプを高く飛べるか、細かいところを直していけるか。そこを克服できれば、戦っていける良い選手になれる。

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