コラム
【GPファイナル】女子SPレビュー/宮原、自己ベスト更新で3位好スタート!
ISUグランプリファイナル(フランス・マルセイユ)女子SPは、ロシアの世界女王エフゲニア・メドベデワが世界最高得点を出し、2連覇に向け快走で折り返した。カナダのケイトリン・オズモンドと宮原知子も自己ベストを更新。2位、3位に着けた。まだシーズン前半の段階で、70点を大きく超える選手が4人。今後の女子シングルの活況も予感させる一戦となった。
最終滑走のメドベデワは、盤石の技術と全身の芝居を出し尽くした。手を挙げる3フリップ+3トゥループと3ループ、2アクセルも全て演技後半。それでもなお余力を感じさせる、その絶対的な力量は得点にも表れた。全てのジャッジが全ての技の出来映え点に「+2」「+3」という7段階評価の最上位ランクの判定を出した。演技構成点では、カロリーナ・コストナー(イタリア)が27歳でマークした2014年世界選手権の記録(37.46)に次いで史上2番目の得点を、17歳が叩き出した(SP得点79.21|技術点42.55|演技構成点36.66)。
1番滑走の宮原と2番滑走のオズモンドは、好対照な魅力を出した好演技で試合を盛り上げた。
オズモンドは、今季4試合で3度目の自己ベスト更新となった。シャンソンの洒脱な作品を見せ、演技構成点も全体の2位。試合の度に、滑りも踊りもオーラを増している。スピン・ステップも完璧に、ジャンプもダイナミックに、3フリップ+3トゥループ、3ルッツ、後半の2アクセルも高い加点を得た(SP得点:75.54|技術点40.62|演技構成点34.92)。長年指導するワリアコーチは、怪我に悩まされてきたオズモンドに「楽しむ心で乗り越えなさい」と支えてきた。苦境を乗り越えた後のオズモンドの演技には、楽しさがあふれている。
宮原は大一番で、GP2戦で悩まされた回転不足を克服。2アクセル、後半の3ルッツ+3トゥループ、3ループ、全てのジャンプに加点がついた。スピン・ステップでも最高評価と加点を獲得。ワルツの清々しい音楽が流れるように、宮原の演技も流れていった。GP2戦目のNHK杯後「自分が変わるしかない」と勇んだ通り、ミス・パーフェクトは有言実行した(SP得点:74.64|技術点40.99|演技構成点33.65)。
ロシア勢、アンナ・ポゴリラヤとエレーナ・ラジオノワは、それぞれ表現面で魅せたが、共に後半の3ループにミスが出て4位、5位となった。マリア・ソツコワはジャンプの回転不足が響き6位。
明後日の女子FS1番滑走はラジオノワ、2番ソツコワ、3番ポゴリラヤ、4番オズモンド、5番宮原、最終滑走はメドベデワとなった。
文:Pigeon Post 島津愛子
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