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【ファンタジーオンアイス2017】羽生らトップスケーターが一堂に会す豪華アイスショー

 2017年7月5日 11:34配信

宇野昌磨(写真提供:坂本清)

宇野の演目は五輪シーズンのSP『四季より「冬」』。ジャンプ構成は4フリップ、後半の4トゥループ+3トゥループと3アクセルを予定しているという。ステップでは体を大きく使い、表現したいことが伝わってきた。まだシーズンはこれからだが、完成度の高さに驚きしかなかった。

日本のプロスケーター4人、安藤美姫、織田信成、鈴木明子、荒川静香は美しく力強い演技を披露した。

安藤の『Human』は心に抱える悩みにもがき苦しむような表情が印象的で、魂のこもった演技に心が揺さぶられた。

毎年新たな演目を見せる織田。幕張の大黒さんとの『あなただけ見つめてる』、神戸と新潟での藤澤さんとの『愛の挨拶夜空に星を散りばめて』は、いずれも観客と一体となった演技に魅せられた。

鈴木の本公演のプログラムの中でも『Amethyst』は一つの物語を見ているような気持ちになった。幕張では中西さんと『Woman』を披露。中西さんの歌声と鈴木のエネルギーが伝わる演技だった。

荒川が氷上に立つと、あっという間に場内は荒川静香の世界に。レイバックイナバウアーに会場中が感嘆の声をあげた。神戸と新潟での杏里さんとのコラボレーション『オリビアを聴きながら』は、荒川の作り出す優しい空間に包まれるような感覚になった。

さらに海外からは、かつての男子シングルのスターが集った。

ステファン・ランビエール(スイス、世界王者・五輪銀メダリスト)は、現在ヴァシリエフスのコーチとして手腕を発揮している。本公演ではプロスケーターとしても輝きを放ち、清塚さんとの『戦場のメリークリスマス』など氷上のバレエダンサーのような柔らかく美しい演技で会場を魅了した。

ジョニー・ウィアー(全米王者)は会場ごとに違った顔を見せてくれた。幕張での清塚さんとの『Baby, God Bless You』は、清塚さんの美しいピアノの音とウィアーの流れるようなスケーティングがマッチしていた。神戸と新潟での全盲のR&B歌手木下航志さんとの『Amazing Grace』は、木下さんの力強い歌声とウィアーの全身から溢れるエネルギーに涙を流す観客もいた。

トップ選手の振付師として活躍するジェフリー・バトル(カナダ、世界王者)は、自ら振り付けた『Better To Be Loved』を披露。細かな音も表現するバトルならではの振付となっている。

エフゲニー・プルシェンコ(ロシア、五輪王者)は、ファンがもう一度見たいと思っていたあのEX『Sex Bom』を再演。観客と共にプログラムを楽しんでいた。また、東日本大震災被災者の方々に捧げられた演目『Pray for Japan』では、プルシェンコの思いのこもった演技に涙が止まらなかった。それと同時に前へ進む力をもらった。

現役トップアイスダンサーも2組登場。

カッペリーニ/ラノッテ組(イタリア)の演目は2人で作り上げた16-17シーズンのフリー『チャップリンメドレー』。演目中の衣装替えなど完成度の高さに驚かされた。

神戸と新潟で藤澤さんと『O sole mio』を披露したパパダキス/シゼロン組(フランス)は、芸術品のようなスケートと高い技術で観客を2人の世界に引き込んだ。

パフォーマーたちも毎年観客を楽しませてくれる。

エアリアルは、天井から吊るされたロープやフープを用いて空中で舞うパフォーマンス。マリーピエール・ルレは、指先足先まで神経の行き届いた演技を見せた。

アクロバットのポーリシェク/ベセディン組のユーモア溢れる演技は毎年会場を笑顔にしてくれる。今年も一つひとつの技に歓声があがり、笑顔が溢れた。

エアリアルのチェスナ夫妻の新しいプログラムは、身体能力を駆使した技の数々にあっと驚かされる。本公演でもチェスナ夫妻の迫力に圧倒された。

羽生結弦は2年ぶりにファンタジーオンアイスに帰って来た。本公演のトリを務め、五輪シーズンのSP『バラード第一番(ショパン)』を披露。まるで試合会場にいるかのような演技に驚かされた。14-16シーズンのSPと同じ曲だがこの1年間での成長が感じられ、全く違うプログラムに見えた。また、氷にタッチしたり、滑れる幸せを感じているようだった。ジャンプ構成は、4ループ、後半の3アクセルと4トゥループ+3トゥループになるようだ。

フィナーレでは各出演者がジャンプやスピンなどを披露し、最後に観客へ驚きや笑顔をもたらした。

本公演は、出演者の個性が出ており、会場ごとにプログラムが変わったりと、観客が楽しめる要素がたくさんあると感じた。現役選手が五輪シーズンに向けて演技の完成度を向上させていく過程も見ることができ、シーズンの始まりが待ち遠しくなった。

文:Pigeon Post 中田みな

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