コラム
【GP中国杯】男子レビュー/コリヤダGP初優勝 フェルナンデス6位 田中7位
ISU・GPシリーズ第3戦中国杯(北京)男子は、ミハイル・コリヤダ(ロシア)がSP自己ベスト100点超えのリードを保ちFS3位でGP初優勝(総合:279.38|SP:103.13|FS:176.25)。シーズン序盤でジャンプのミスが多く、乱戦の中、2位にはSP2位・FS5位のボーヤン・ジンが(総合:264.48|SP:93.89|FS:170.59)、3位にはSP5位・FS自己ベストの1位で13年全米王者マックス・アーロンが入った(総合:259.69|SP:83.11|FS:176.58)。アーロンはSPとFSで計5本の4回転を降り、低迷からの復調を感じさせた。田中刑事はSP4位で自己ベストを更新したがFSで8位となり総合7位(総合:247.17|SP:87.19|FS:159.98)。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)はSP3位からFSでは胃腸の不良でジャンプが回らず6位、シリーズ6位スタートとなった(総合:253.06|SP:90.57|FS:162.49)。
ロシア杯3位のコリヤダは、FSで初優勝の気負いもあったのかジャンプの失敗が続いたが、SPでは高難度の4回転である4ルッツ、4トゥループ+3トゥループ、3アクセル、スピン・ステップも完璧に決め、演技構成点でも5項目10点満点中、平均8.7点の高評価を受けた。羽生結弦、フェルナンデス、宇野昌磨に次ぐ得点で、ネイサン・チェン(アメリカ)、パトリック・チャン(カナダ)、ジンで形成する男子シングル世界6強に割って入った。スケートカナダ4位のチャンは次戦NHK杯を欠場し、進出の可能性が高いGPファイナルでは、一歩でトップスピードに乗るスケーティング技術、タフなダンス、そして4回転と、上位陣の中でのコリヤダの躍動が楽しみになってきた。
田中はSPで4サルコウを含むジャンプを全て成功させ、昨季NHK杯で出した自己ベストを6.7点更新した。表現面ではゲイリー・ムーアのエレキギターの“泣き”を高精細に描写してみせ、演技構成点でも評価を上げた。FSでは4回転が3回転になるミスで伸び悩んだが、今大会で、五輪代表選考に関わる世界ランクのポイントを獲得し、代表争いのライバル・無良崇人を引き離した。同じく選考条件となるシーズンベストも上回っている。無良の次戦、第6戦スケートアメリカでの反撃にも期待したい。年末の全日本選手権に向け、両者の戦いは佳境に入っている。
シリーズ第4戦NHK杯(大阪)には、日本勢はロシア杯2位の羽生、佐藤洸彬、急性肺炎のため棄権した村上大介に替わり友野一希が、海外勢はスケートカナダ2位のジェイソン・ブラウン(アメリカ)、昨季GPファイナリストのアダム・リッポン(アメリカ)らが出場。シリーズ各2戦の合計ポイント上位6選手(組)が12月のGPファイナル(名古屋)に進出する。
文:Pigeon Post 島津愛子
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