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【NHK杯】見どころ ~羽生、右足の怪我で直前の欠場 宮原は復帰戦~

 2017年11月9日 21:00配信

羽生は無念の棄権(写真提供:Getty Images)

ISU・GP(グランプリ)シリーズ第4戦NHK杯が、明日10日(金)から大阪府・大阪市中央体育館で開催される。シリーズ全6戦のポイントレースで、各2戦の合計ポイント上位6選手(組)がGPファイナルに進出する。

GPシリーズは1995年からの歴史があり、北米・ヨーロッパ・アジア6大会の主催国それぞれのお国柄を感じられるオーガナイズも見どころとなっている。NHK杯では、海外からも絶大な人気を誇るNHKの公式キャラクター「どーもくん」一座の公演も見逃せない。体は重そうで可動域もまるでないどーもくんが、毎年、我が目を疑う熟達のスケーティングを披露している。

男子は、NHK杯3連覇とGPファイナル5連覇のかかっていた羽生結弦が、試合前日の公式練習中に4ルッツの着氷で右足を負傷(右足関節外側靱帯損傷)し棄権となった。

2シーズン前に世界の頂点を2度ずつ極めたSPとFSの演目は、2シーズン前より4回転が高難度になったSPで2.96点、4回転が2本増えたFSで15.47点ジャンプの得点が高い。2年前のNHK杯で、それまで男子シングルが目指していた総合得点300点を20点飛び越えてみせたように、今季も自身のそして世界の最高得点330点を20点近く超越する可能性もある。羽生は今大会欠場により、GPファイナル進出もなくなったが、五輪代表選考に関わる世界ランクやシーズンベストは、すでに五輪代表の条件をクリアしている。男子シングルでは66年振りとなる五輪連覇に向け、万全な調整が望まれる。

スケートカナダ2位のジェイソン・ブラウン(アメリカ)、昨季GPファイナリストのアダム・リッポン(アメリカ)、日本勢の佐藤洸彬、友野一希ら国内外の幅広い世代のショーマンが集った今大会の男子。今季のGP戦線は、パトリック・チャン(カナダ)と羽生のNHK杯欠場、中国杯でのハビエル・フェルナンデス(スペイン)の不振により、宇野昌磨、ネイサン・チェン(アメリカ)、ボーヤン・ジン(中国)で形成する世界6強の3角が抜けている。

広がったファイナル出場へのチャンスを争う、ブラウンVSリッポンのアメリカ男子2トップによるダンス対決も見ものだ。ブラウンは氷上で陸上のように踊り、氷上ならではの造形も魅せる。リッポンはダンサーにも見られないような麗しい器量とシルエットで魅せ、SPではLGBTカルチャーが生んだダンス(ワック、ヴォーグ)を、FSでは著名ダンサーと自身が編み出した氷上のコンテンポラリーダンスを打ち出す。

長くひたむきに競技を続けるベテランも多く出場し、日本のファンの胸を熱くさせるだろう。27歳のミハル・ブレジナ(チェコ)は、特別なSPを我々日本人に届けてくれる。2010・2011年世界選手権4位の実績を持ち、2種類の4回転を誇りトップを争っていたブレジナだが、この数シーズンは怪我による不調が続いている。栄光から遠ざかり、若手に得点で離されながらも、演技では闘志とスケーティングが日に日に高まっていくようだった。

ブレジナが3度目の五輪シーズンに選んだのは、和太鼓ステージパフォーマンス集団「鼓童」の楽曲を使った、2010-12シーズンのSP。東日本大震災で中止された日本での世界選手権に合わせて制作され、震災後は「NHK杯に出て日本の方にお見せしたい」と願っていたが叶わなかった。今季シリーズ初戦で4サルコウと3アクセルを決め上々の滑り出しで迎える、念願のNHK杯SP『鼓童』は、是非大声援で共に盛り上がってほしい。

ブラウンは、優勝でファイナル進出が決まる。

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