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【NHK杯】女子SPレビュー/宮原、復帰戦はジャンプにミス 女王メドベデワ首位

 2017年11月11日 11:21配信

約11カ月ぶりにケガから復帰した宮原(写真:Getty Images)

ISU・GP(グランプリ)シリーズ第4戦NHK杯(大阪府・大阪市中央体育館)女子SPは、女王エフゲニア・メドベデワ(ロシア)が自身の世界記録まで1点に迫る得点で首位発進(SP得点79.99|技術点41.71|演技構成点38.28)。ソチ五輪銅メダリストのベテラン、カロリーナ・コストナー(イタリア)が2位(74.57|技術点37.25|演技構成点37.32)、シニアデビューのポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)が70点超えの自己ベスト更新、3位で折り返した(70.04|技術点38.78|演技構成点31.26)。

本郷理華(65.83|技術点34.00|演技構成点31.83)と11ヶ月ぶりに競技復帰した宮原知子(65.05|技術点31.02|演技構成点34.03)が僅差で4位、6位に並ぶ。GPデビューの白岩優奈は、柔和な表現が光ったがジャンプの回転不足があり8位(57.34|技術点28.86|演技構成点28.48)。

全日本女王の宮原は、映画『SAYURI』の華やかな舞と共に世界の舞台にカムバックしたが、冒頭の3ルッツ+3トゥループの3ルッツで回転不足、3トゥループは2回転になり、「ジャンプが小さくなった」と反省した。長期ブランクによる演技構成点への影響も注目された中、パフォーマンスの精度と宮原独特のシルエットの強さ美しさは健在で、10点満点の5項目平均で8.5点の高評価を受けた。これから試合を重ねるごとに、演技構成点もさらに高まっていくだろう。本郷も『カルミナ・ブラーナ』の作品性を力と華で映し出したが、3ルッツの回転不足での失点が響いた。

メドベデワとコストナーが秀でたSPで、ツルスカヤの活躍が、世界最強ロシア女子の五輪代表争いをますます熾烈にさせ、世界にさらなる脅威を与えた。長身から繰り出される3ルッツ+3トゥループの3ルッツでは、空中で一瞬止まる、唖然とするような「ディレイ(飛び上がってから回転をかける)」で魅せ、加点を得た。表現面でも、他のロシア女子に劣らない仕上がりをアピールした。

女子FS最終グループの1番滑走は本郷、2番は3アクセルを降りSP5位に着けた長洲未来(アメリカ)、3番宮原、4番メドベデワ、5番ツルスカヤ、最終滑走はコストナーとなった。白岩は5番滑走。メドベデワは2位以上、コストナーは優勝でGPファイナルに進出する。

文:Pigeon Post 島津愛子

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