コラム
【NHK杯】女子SPレビュー/宮原、復帰戦はジャンプにミス 女王メドベデワ首位
ISU・GP(グランプリ)シリーズ第4戦NHK杯(大阪府・大阪市中央体育館)女子SPは、女王エフゲニア・メドベデワ(ロシア)が自身の世界記録まで1点に迫る得点で首位発進(SP得点79.99|技術点41.71|演技構成点38.28)。ソチ五輪銅メダリストのベテラン、カロリーナ・コストナー(イタリア)が2位(74.57|技術点37.25|演技構成点37.32)、シニアデビューのポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)が70点超えの自己ベスト更新、3位で折り返した(70.04|技術点38.78|演技構成点31.26)。
本郷理華(65.83|技術点34.00|演技構成点31.83)と11ヶ月ぶりに競技復帰した宮原知子(65.05|技術点31.02|演技構成点34.03)が僅差で4位、6位に並ぶ。GPデビューの白岩優奈は、柔和な表現が光ったがジャンプの回転不足があり8位(57.34|技術点28.86|演技構成点28.48)。
全日本女王の宮原は、映画『SAYURI』の華やかな舞と共に世界の舞台にカムバックしたが、冒頭の3ルッツ+3トゥループの3ルッツで回転不足、3トゥループは2回転になり、「ジャンプが小さくなった」と反省した。長期ブランクによる演技構成点への影響も注目された中、パフォーマンスの精度と宮原独特のシルエットの強さ美しさは健在で、10点満点の5項目平均で8.5点の高評価を受けた。これから試合を重ねるごとに、演技構成点もさらに高まっていくだろう。本郷も『カルミナ・ブラーナ』の作品性を力と華で映し出したが、3ルッツの回転不足での失点が響いた。
メドベデワとコストナーが秀でたSPで、ツルスカヤの活躍が、世界最強ロシア女子の五輪代表争いをますます熾烈にさせ、世界にさらなる脅威を与えた。長身から繰り出される3ルッツ+3トゥループの3ルッツでは、空中で一瞬止まる、唖然とするような「ディレイ(飛び上がってから回転をかける)」で魅せ、加点を得た。表現面でも、他のロシア女子に劣らない仕上がりをアピールした。
女子FS最終グループの1番滑走は本郷、2番は3アクセルを降りSP5位に着けた長洲未来(アメリカ)、3番宮原、4番メドベデワ、5番ツルスカヤ、最終滑走はコストナーとなった。白岩は5番滑走。メドベデワは2位以上、コストナーは優勝でGPファイナルに進出する。
文:Pigeon Post 島津愛子
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
関連記事
トピックス
-
MLB
大谷翔平の最新情報はこちら!
-
プロ野球
12球団の最新情報はこちら!
-
ゴルフ
国内女子ツアーの最新情報はこちら!
-
プロ野球
18:00~
DeNAvs巨人、ロッテvsソフトB ほか -
ゴルフ
ソルハイムカップ
-
MLB
8:10~
ドジャース vs ジャイアンツ ほか -
侍ジャパン
侍ジャパン新監督 井端弘和氏に一本化か
-
ゴルフ
久常涼が快挙 欧州ツアー初優勝
-
MLB
トラウト、復帰断念で今季終了
-
MLB
鈴木誠也が2安打をマーク 9月絶好調
-
海外サッカー
久保建英が先制ゴール!今季4得点目
-
海外サッカー
三笘薫が圧巻2発「気品が漂う」
-
大相撲
4度目Vの貴景勝が会見「ただ疲れた」
-
ラグビーW杯
豪州、ウェールズに完敗で1次L敗退危機
-
プロ野球
ドラフト会議 最新情報をチェック
-
卓球
張本美和選手 独占インタビュー後編
-
ラグビーW杯
9月8日~10月28日
ラグビーW杯