フィギュアスケート

コラム

【NHK杯】女子FSレビュー/宮原、期待値を高めた復帰戦 女王メドベデワはファイナル進出

 2017年11月12日 13:57配信

GP2勝目でファイナル進出を決めたメドベデワ(写真:Getty Images)

ISU・GP(グランプリ)シリーズ第4戦NHK杯(大阪府・大阪市中央体育館)女子FSは、女王エフゲニア・メドベデワ(ロシア)に、ロシア杯に続いての転倒があったが、演技は揺るがずSP・FS共に1位で220点超えの優勝(FS得点:144.40|技術点:70.60|演技構成点:74.80|転倒での減点-1.0|総合得点:224.39)。メドベデワは今大会、両足にテーピングをしていた。復帰戦の宮原知子はSP6位からFS6位で総合得点191.80の5位、SP4位本郷理華はFS6位で総合得点187.83の7位、白岩優奈が8位に入った。日本勢はジャンプの回転不足があり、それぞれ引き立った表現面に対し、得点の伸び悩む今大会となった。

宮原は3回転が2回転になるミスも見られた中、得点源である後半の3ルッツ+2トゥループ+2ループを決め、最後のジャンプ2アクセルには3トゥループをつけてリカバリーし、9.26点を最終盤に積み重ねた。ジャンプ以外の技術や表現面では、昨季の宮原をバージョンアップさせた印象も与え、FSでもSPに続き演技構成点で高い評価を得た。

復帰の宮原は5位でフィニッシュ(写真:Getty Images)

今大会終了時点の、日本女子五輪代表選出に関わる世界ランクとシーズンベストのトップ3は、ワールドスタンディングス(3季通算)で宮原(2962ポイント)・本郷(2736)・樋口新葉(2572)、シーズンベストは樋口(217.63点)・三原舞依(206.07)・本田真凛(198.42)と続く。宮原と三原はGP2戦目を残し、ポイントと得点を上げるチャンスがある。年末の全日本選手権優勝者が五輪代表1人目に選ばれ、2人目はこれらのトップ3に加えて全日本表彰台も候補になる。今季200点を超えている樋口と三原は、着氷させたジャンプには回転不足がない。代表レース最終局面の全日本に向けても、いかにジャンプの質を抜本的に向上させるかが大きな鍵になるだろう。

技術も表現も円熟を見せた30歳、カロリーナ・コストナーは演技構成点でメドベデワを上回った。ロシア杯に続きメドベデワに次ぐ2位で、メドベデワに続いてGPファイナル進出を決めた(FS得点:137.67|技術点:62.96|演技構成点75.71|転倒での減点-1.0|総合得点:212.24)。シニアデビューながらダイナミックなジャンプとシリアスな世界観で魅せたポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)が3位、SPとFSの自己ベストを更新して初のGP表彰台に上った(FS得点:140.15|技術点:74.38|演技構成点:65.77|総合得点:210.19)。

シリーズ第5戦フランス杯には、日本勢は三原、連戦となる白岩が、海外勢はスケートカナダ優勝のケイトリン・オズモンド(カナダ)、中国杯優勝のアリーナ・ザギトワ(ロシア)、スケートカナダ2位のマリア・ソツコワ(ロシア)らが出場。シリーズ各2戦の合計ポイント上位6選手(組)が12月のGPファイナル(名古屋)に進出する。中国杯4位の三原は、優勝すればファイナル出場の可能性がある。

文:Pigeon Post 島津愛子

コラム一覧に戻る

トピックス

トピックス