コラム
【GPフランス杯】女子レビュー/新星ザギトワGP連勝 五輪選考は最終局面へ
ISU・GPシリーズ第5戦フランス杯(グルノーブル)女子は、SP5位のアリーナ・ザギトワ(ロシア)がFSで今季出場選手中2番手となる自己ベストをマークし優勝(総合:213.80|SP:62.46|FS:151.34)。シニアデビューのGPで2連勝を収め、GPファイナル進出を決めた。
2位(SP2位・FS2位)のマリア・ソツコワ(ロシア)は、FSと総合の自己ベストを更新し、2年連続のファイナル出場(総合:208.78|SP:67.79|FS:140.99)。昨季世界選手権銀メダリストのケイトリン・オズモンド(カナダ)は今大会ではジャンプが振るわなかったが、3位(SP1位・FS4位)で2年連続のファイナリストとなった(総合:206.77|SP:69.05|FS:137.72)。
三原舞依はSP4位・FS5位で総合4位(総合:202.12|SP:64.57|FS:137.55)、SP・FS共に自己ベストを更新した白岩優奈はSP3位・FS6位で総合6位(総合:193.18|SP:66.05|FS:127.13)。
16年連続でGPファイナリストを輩出する日本女子は、樋口新葉にファイナル進出の可能性がある。次戦のGP最終戦スケートアメリカで、ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)とアシュリー・ワグナー(アメリカ)がいずれも優勝を逃し、あるいはどちらかが2位になっても、樋口のGP2戦の総得点を下回れば(総合でツルスカヤ「206.49」以下、ワグナー「232.74」以下)樋口のファイナル初出場が決まる。同時に樋口は、五輪代表「2」枠の選考条件である【GPファイナル上位(2名)】のカードも手にすることになる。
代表レースの命運を握るその他のカード、【世界ランクとシーズンベストのトップ3】は、今大会終了時点で、ワールドスタンディングス(3季通算)で宮原知子(2962ポイント)・本郷理華(2736)・三原(2610)、シーズンベストは樋口(217.63点)・三原(206.07)・本田真凛(198.42)と続く。年末の全日本選手権優勝者が五輪代表1人目に選ばれ、2人目は【全日本表彰台】を加えたこれらのカードを持つ者から選ばれる。
三原は、SPではフェンス際になった3ルッツ+3トゥループの3トゥループがダウングレード(2回転の得点)になり大きな失点となった。しかし、得点源のジャンプのミスを引きずることなく他のジャンプを成功させ、SP2分50秒の内後半の1分10秒をかけるハイライト、三原ならではの高難度技術を詰め込んだステップでは距離と緩急にも目を見張らせた。FSではジャンプの回転不足もなくスピン・ステップも最高評価で揃え、流れるようなスケーティングそのものでも魅せ、今大会もGP1戦目中国杯に続いて200点台にまとめた。シーズン初戦も200点に迫っており、代表レース最終局面となる全日本でも安定感を発揮するだろう。
シニア1年目の白岩は、FSラストの3ループでの転倒があったが、今大会もNHK杯同様、踊り心で魅せた。音楽、フィギュアスケート、パフォーマンス、その全てを心から楽しみ、指の開き方やムーブのタイミングに工夫を凝らし、振付に自らの表現を加えていた。3回転+3回転ジャンプのスペシャリストとして、昨季の全日本FSではジュニアながら3位、技術点では1位を取ったジャンプの強者。表現面も高めて臨む今年の全日本に期待がかかる。
シリーズ第6戦スケートアメリカには、日本勢は宮原と坂本花織が、海外勢はファイナル残り1枠を争うワグナーとツルスカヤ、ガブリエル・デールマン(カナダ)らが出場する。GPファイナルは名古屋で開催され(12月7〜9日、日本ガイシホール)、今大会までに、エフゲニア・メドベデワ(ロシア)とカロリーナ・コストナー(イタリア)も進出を決めている。
文:Pigeon Post 島津愛子
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