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【GP NHK杯】見どころ/日本勢の男女ダブル優勝なるか!?エース宮原・平昌五輪の銀メダリスト宇野が出場!

 2018年11月7日 10:28配信

今季初戦を優勝で飾り、上々の滑りだしをみせる宮原。今大会も“ミス・パーフェクト”の本領発揮なるか(写真:Getty Images)

日本のフィギュアスケートの発展に寄与してきたNHK杯は、今季で40回目の開催となる。今大会でも、世界有数のフィギュア大国となった日本のスケーターが、各国のトップスケーターと華やかな闘いを繰り広げる。

女子シングルでは、日本のエース・宮原知子が出場する。怪我からの復帰試合となった昨季のNHK杯では5位、惜しくもメダルにはとどかなかったものの、復活を印象づける滑りを見せた。その後、平昌五輪に出場し4位と健闘した宮原の、復帰ロードの出発点となる試合だったといえる。今季はスケートアメリカで優勝して好スタートを切っており、取り組んでいるジャンプの改良も順調に進んでいることがうかがえる。

日本からは、次世代のエースとして期待がかかる紀平梨花もエントリーしている。大技・トリプルアクセルを得意とする紀平は、今季が本格的なシニアデビューシーズンとなる。11月初旬の西日本選手権ではショートで1本、フリーでは2本のトリプルアクセルを成功させており、シニアGP初出場となるNHK杯に自信を持って臨む。高難度のジャンプだけでなく滑りや所作の美しさも併せ持つ紀平が、シニアとして本格的にスタートする試合となる。

また、三原舞依もメダルを狙える力を持っている。躍進のシーズンとなった一昨季は、四大陸選手権を制するなど一気に世界トップレベルまで駆け上がった。昨季は表現面で新たな挑戦をしたショートで苦しんだこともあり平昌五輪出場を逃したが、実力は折り紙付きだ。よく伸びるスケーティングと安定感のある高い技術を持つ三原が、初出場のNHK杯でどんな滑りを見せるか楽しみだ。

日本勢のライバルとしてまず挙げられるのは、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)だろう。2015年世界女王でもあるトゥクタミシェワは平昌五輪出場を逃したが、今季はトリプルアクセルを決めてスケートカナダを制しており、本来の力を発揮している。また、昨季のグランプリファイナルで銀メダルを獲得したマリア・ソツコワ(ロシア)も力のある選手。現在女子シングルを牽引するロシア勢と日本勢が、広島でもハイレベルの争いを繰り広げそうだ。

スケートカナダで優勝を果たした宇野。課題のスタミナ不足をどう克服するかがカギになりそうだ(写真:Getty Images)

男子シングルの優勝候補筆頭は、平昌五輪の銀メダリスト・宇野昌磨だ。ルールが変わり大技に挑戦するリスクが増えた今季も、ショートで2本、フリーでは4本の4回転を入れており、自分を信じて攻める姿は頼もしい。GP初戦スケートカナダのショートでは、トリプルアクセルで思わぬ転倒をした影響で2位スタートとなる。しかしフリーでは、後半のジャンプで2つの転倒があったものの、高難度の演技構成を見事に滑りきり、総合の結果では順当に優勝した。今季から時間が30秒短くなった男子フリーは演技の密度が濃くなっており、その中でも果敢に多数の4回転に挑む宇野が、NHK杯では後半の体力という課題をどう乗り越えるかにも注目したい。

メダル争いにからんできそうなのは、平昌五輪6位のヴィンセント・ジョウ(アメリカ)、同7位のドミトリー・アリエフ(ロシア)ら有望な若手と、昨季NHK杯を制し今季もスケートアメリカで3位に入っているベテラン、セルゲイ・ボロノフ(ロシア)か。

また、日本からは佐藤洸彬と山本草太が出場する。昨季に続く出場となる佐藤はいつも観客を楽しませてくれるスケーターだが、今季のショートではクールな、フリーでは重厚な曲に挑戦している。また、2015年世界ジュニア選手権で3位になり優勝した宇野と共に表彰台に上っている山本は、その後大きな怪我をし、昨季待望の復帰を果たした。シニアGP初出場となる今大会で、一蹴りがよく伸びる山本ならではのスケーティングを存分に見せてほしい。

text by 沢田聡子

次世代エースの呼び声高い紀平。ロシア勢を退けて世界のトップへ駆け上がるか(写真:Getty Images)

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