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【全日本選手権】見どころ/連覇か、新女王誕生か。し烈な全日本女王争いを制するのは

 2018年12月18日 17:22配信

全日本制覇に期待がかかる紀平。宮原の5連覇を阻止し、日本のエースとなるか(写真:Getty Images)

大阪で行われる今季の全日本選手権では、さいたまで開催される世界選手権の代表枠(男女とも「3」)をめぐり、スケーター達が熱い闘いを繰り広げる。

女子シングルは、シニアデビューシーズンでグランプリ(GP)ファイナルを制し、世界にもその存在を鮮烈に印象づけた紀平梨花が優勝候補。ジュニア時代からポテンシャルの高さで知られていた紀平は、今季は失敗した時のリスクも含め大技のトリプルアクセルを上手くコントロールしている。演技構成点でもシニア1年目としては驚異的といえる高い評価を得ており、現在世界で最も勢いがある女子選手かもしれない。

ただ全日本女王のタイトルには、国際大会とは異なる、日本のエースとなることを意味する重みがある。全日本4連覇中の日本のエース・宮原知子は、そのタイトルにふさわしい弛まぬ努力を積んできた。今季はジャンプの改良に取り組んでおり、GPシリーズの序盤ではその成果が見えていたものの、終盤では不安定さも露呈してしまった印象だ。ただ全日本にピークを合わせてくる強さを持っている宮原は、怪我から復帰した昨季も素晴らしい滑りを見せて優勝、平昌五輪代表の座を勝ち取っている。濱田美栄コーチの下で共に練習している二人。前女王・宮原が底力をみせるか、それとも新鋭・紀平が全日本も制するのか、注目だ。GPファイナル4位の坂本花織にも、持ち味の大きなジャンプを決めれば優勝のチャンスはある。

女子はフランス杯で銀メダルを獲得した三原舞依、昨季世界選手権銀メダリストの樋口新葉、スケートカナダ2位の山下真瑚の他にも、白岩優奈、本田真凜、本郷理華と世界レベルのスケーターが多く、メダルと世界選手権代表の座をめぐる争いは熾烈を極めそうだ。

男子シングルでは、平昌五輪で連覇を果たした羽生結弦が、GPシリーズ・ロシア杯で右足首を痛めた影響で欠場。GPファイナルで2年連続の銀メダルを獲得した宇野昌磨が、優勝候補としては頭一つ抜けた存在だ。順当にいけば、実績で選考されることが濃厚な羽生、そして宇野が、世界選手権代表候補としては有力といえる。

GPファイナルを2年連続2位で終えた宇野。コンディションが整えば優勝も夢ではない(写真:Getty Images)

注目が集まるのは、今季現役に復帰、地区予選から勝ち上がり全日本出場を決めた高橋大輔だろう。これまでの試合では4回転は跳んでいないものの3アクセルには成功しており、滑りの質と表現力においては唯一無二の存在感を見せている。昨季の全日本をメディアの立場で取材したことで現役復帰を最終的に決めたという高橋は、目標として“全日本選手権の最終グループ”を挙げている。全日本での闘いを何度も経てきた高橋が、戻ってきた大舞台でも本領を発揮することを期待したい。

今季ロシア杯で銅メダルを獲得している友野一希は、今大会で表彰台に上ることで、昨季繰り上がりで出場し5位と大健闘した世界選手権の出場権を獲得したいところだ。平昌五輪代表の田中刑事は今季GPシリーズでは結果を残せていないが、全日本で意地をみせられるか。また、今季ジュニアGPファイナルで3位と好調な島田高志郎にも期待がかかる。

ペアでは須﨑海羽・木原龍一組、アイスダンスでは小松原美里・ティム コレト組が優勝候補。平昌五輪を経験した須崎・木原組はさらに進化を目指す滑りを、日本のアイスダンスを牽引する立場となった小松原・コレト組は息の合った滑りを見せる。

text by 沢田聡子

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