フィギュアスケート

コラム

【全日本選手権】女子コメント/紀平、自己ベスト更新に「どんな場面にも感謝したいし、ありがたいことだし、出られることも嬉しい」

 2018年12月25日 13:23配信

■坂本花織

―全日本女王、どうですか?

ジャンプをちょっとずつ堪えて降りたりとか、完璧ではなかったんですけど、自己ベストを更新できたので、ファイナル以上に自信がつきました。コンテンツシートを見たら、初めて下の点数(PCS)が70点を超えてて、ブラッシュアップした成果がちゃんと出たのかな、って思って、そこが大きく伸びたので、点数も全体的に上がったのかな、って思います。

―GOE(出来栄え点)も良かった

ジャンプは結構、真っ直ぐ跳ぼう、しか考えてなくて、他を頑張ろうと思ってやりました。

―PCSが70点を超えた手応えは感じてますか?

今日はジャンプがあまり良くなかったので、他でリカバリーするしかないと思って、下の点数を上げるのに必死でした。

―演技後、そして点数が出たとき、どう思いましたか?

点数が出て、計算ミスかな?って(笑)一瞬思ったんですけど。150⁉って思って、そんな10点も一気に上がると思わなかったので。ショートと同じく、ただただびっくりしました。演技後は、やりきった、というか。ファイナルが終わってから精神的にもきつくて、フリーに関しては満足の行く練習がそこまでできなかったので、不安なまま行ったんですけど、何とか滑り切れたので、ガッツポーズが出ました。

―去年と同じ最終滑走。去年は逆転されて負けて、今年は逆転して勝った

ここで諦めてしまったら一年間頑張ってきたことが無駄になってしまうので、本当に死ぬ気でやるしかないと思って、先生に直前まで怒られながらやりました。(中野コーチの口調を真似て)「今日、全然足首曲がってないじゃない!ちゃんと曲がって止まりなさい!」

―全日本女王になるっていう思いはなかったんですか?

あんまり世界選手権のことは考えずに、その場の試合をきっちりやろうと思ってやりました。

―オリンピックの後、調子が落ちたり色々あったが、そこから反省した?

いい状態のままだと、ちょっとした変化で駄目になったり、体重増えたりとかを経験して、こういう時は駄目だと自分の体で体感できたので。

―逆にメリハリをつけてる?

そういうことにしておきます。

―全日本女王として、浅田真央さん、安藤美姫さんなどと名前が連なることになった

嬉しいけど、あんま実感ないな、っていうぐらいです。

―PCSが70点を超えて、自分で掴んだものは?

今までは視線がジャッジさんよりも下になってたんですけど、今日は「跳ぶから見てろよ」っていう感じで、めっちゃ見てました。もう、見れるところはがっつり。ノックアウトしました。

■紀平梨花

―今の気持ちは

ショートの演技から少し間があって、何かを変えないとあの状態ではできないと思ったし、本当に集中することができたので、集中する力も大分安定してきて、どの試合でもできるようになってきたので本当に良かったし、靴にも感謝したいと思ってます。

―演技が評価されていかがですか?

一つジャンプは悔しいところもあったんですけど、それでも今日の朝練からすれば、あれが最高の演技かな、とも思ったので、凄く良かったんじゃないかなって思います。

―フリーの得点が155.01。これについては?

巻き返しをしたいと思っていたので、本当に点数も凄く願っていて、155点が出て本当にほっとしたし、本当に頑張って良かった、って気持ちになりました。

―「何かを変えなきゃいけない」との発言について、特に靴を触っている様子はなかったが、何を変えましたか?

まず、ジェルを外して、小さなジェルにして、それをテーピングで固定して、まず当たらないようにして。あとはテープを3重にしていた時は凄く緩かったので、しっかり靴ひもを結んだ状態でテープを4本にしたところ、今日の朝練で全然緩くなってこなくて、これでいいかも、と朝練で気付いて、そこも凄く集中できるところにもつながったと思うので。ショートでは全然ばっちりな状態じゃなかったので、フリーへの経験ができてなかったというか、いつものショートの集中力がまず欠けていたというところが、フリーでの、できるかな?っていう不安にもなったんですけど、今日のお昼から、「お昼寝をしないと絶対にできない」と思って、お昼寝も頑張って1時間半ぐらいしようとしたのにずっと寝れなくて、

本当にどうしようって、ずっと気持ちが下がってたんですけど、こっち(会場)に来てから無理やり上げて、これだけ自分が願ってやってきたことだから、その分ポジティブに思って、これだけ頑張ろうって思えてるんだから、頑張ろう、って思ってやりました。

―今シーズンずっと使ってきた靴に、声をかけるとしたら何と?

まず演技前に、「今までありがとう、今日もお願いします」って思って、本当に感謝の気持ちしかないな、って思ってます。合わない靴もあって、こっちに戻したってこともあったので凄い長い間持ってくれたし、感謝したいし、「靴、ありがとう」って思ってます。

―ショートの後、フリーに向けて不安を解消できたのか、それとも不安な気持ちでフリーを迎えたのか?

色んなことを考えて、「ここでできない人は、オリンピックなんか絶対勝てない」とも思ったし、こんなところでミスを連発とか絶対にありえないと思ったので。ショート(のミス)をしてから、「グランプリファイナルで1位を取れた選手ではない」と思ったので凄く不安にはなっていたんですけど、その不安(の理由)を、絶対頑張りたいって気持ちが一杯だったから、と捉えたので、そこを思ってから凄く自信になってきて、ここに来て、アップをしだしてからぐらいなんですけど、その時点でやっといつものポジティブな自分になれたので、そのぐらいから自信はついてきました。

―去年とは違う立場で全日本に臨んだ。気持ちの面ではどういう風に臨みましたか?

去年は凄く調子が良くて、でも本番の時は何も考えられないぐらい緊張していて、調子がいいだけで跳べてたって感じだったんですけど、今回は逆で、気持ちだけで乗り切れたっていうのがあって、去年とはまた違う、やっぱり今シーズン色々経験できたから、今、凄く成長して、こうやって決めることができたので、重ねてきた試合で感覚も掴んできたし、色んな所で優勝したり、色んな所で失敗したおかげで自分のことも分かってきたんじゃないかな、って思ってます。

―ここまで来たら1位を取りたい?

そうですね、今はどうなんだろう?ほっとはしてたんですけど、自分の中では一つミスがあって、そのミスが原因で順位を落としてしまったら、っていう気持ちがまだあって、完璧な、本当のクリーンな演技だったら何位でもいいと思えてるんですけど、まだちょっと悔いの残った演技だったので、今はまだ、できるだけ上の順位でいられるように、っていう気持ちがあります。

―ちょっとぐらっとしたところがありましたけど、気持ちはどんなものでしたか?

自分の中で、耐えたジャンプがいくつかあって、何とか頑張ったな、っていう気持ちでした。

―(当初の予定になかった)オイラーのところは練習してたんですか?

その時、ステップアウトになってしまったので、そのままにするつもりが3連続のオイラー+サルコウに勝手にしていました。3ルッツ+2トウ、2アクセル+2トウになってしまった場合、3ルッツ+ハーフループ+2サルコウっていうのは練習してたんですけど、今回、

3トウループができたにも関わらず、何故か2サルコウになってしまってました。とりあえずごまかして、と思ったのか分からないんですけど、でも今思えば、次に2トウ+2ループを付ければいいのかな、とか思ったんですけど、なんか自分はそうしたかったのかな、って思ってます。

―今シーズンの色んな経験が自信になって強気で行けたとのことですが、一番いい経験だったこと、苦しい経験だったことは?

どの試合も全部、経験したことが、学べたことがあって、いつその経験をしたのかも思い出せないんですけど、こういう風な状態の時、こういう風だったな、っていうのだけは覚えてたので。どの試合で、っていうのが思い出せないんですけど、こういう空気の時に周りを見渡せてなかったら駄目だったな、とか、今、本当に集中できてるかな、っていうのを自分に問いかけるようにしてきたり。そのまま自分の感情に気付かずに失敗、ってことがあったので、そういったことを気付いて実行できているのも、いつかの試合で経験できていたことなのかなと思います。

―自分に対して、集中してる?などの話しかけは今日はできたんですか?

話しかける、というのではないんですけど、「集中」とか、「気持ちはできててもジャンプの感覚を思い出してるかな?」とか、頭で凄いフル回転して、「今、ジェルだけど本当に足動いてるかな?」とか、もう沢山のことだったんですけど、あとはもう気持ち、「信じてやるしかない」と思いました。

―ミスがありながら自己ベストを出したことについては

本当にいい点数が出て、グランプリファイナルぐらいの点数かな?と思ったんですけど、155点、本当に凄くびっくりしたし、靴に感謝したいし、色んな所でこういう風に運命を持って行くことができたので、どんな場面にも感謝したいし、ありがたいことだし、出られることも嬉しいと改めて思いました。

■宮原知子

―惜しい結果だった

最初から結構、ジャンプを堪えて跳んでいるって感じだったので、最後まで何が起こるか分からないと思いながら跳んでました。

―勝ちたい、っていう気持ちが強かった?

うーん、もしかしたらどこかでそういう気持ちもあったのかもしれないので、最後は力が入っちゃったのかな、とは思ってるんですけど、でも点数は想像以上に出たので、ちゃんともっと跳べれば、もっと点数が出るという自信にはなったかなと思います。

―点数が出たとき、悔しそうだった。それは、1位に届かなかった、という思いなのか?

失敗、ダブル(フリップ)があったのに146点という点数が出たので、フリップを跳んでおけば、という気持ちでした。

―新ルールでGOE(出来栄え点)の幅が広がったことに対する対策の難しさは感じますか?

あまりGOEに関して、細かく対策を取ったりはしてなくて、むしろ自分の技術を伸ばす、質を高める、ということを意識してやってます。

―対策の途中、という意識が強い?

そうですね、まだ完成形になっているとは言い難いですし、まだまだ伸びると思っているので、試合ごとに色んな演技があって、色んな気持ちがありますけど、まだやることは沢山あるので、頑張りたいと思っています。

―初めて地元、日本の世界選手権に出られそうですが、楽しみな気持ちは?

日本での初めての世界選手権に出場できるってことで、気持ちとしてはとにかく気負わずに楽しんで行けたらいいな、と思っています。

―ショートプログラムは僅差で1位だった。そのことに関する意識はありましたか?

凄くみんな近い点数だったので、最後まで結果はどうなるか分からない、という気持ちはありました。

―フリップの失敗は何が悪かったんですか?

うーん、、、結構堪えながらジャンプを跳んでいるところがあったので、最後のフリップを頑張らないと、って考え過ぎて、気付いたら跳んでたので、自分でもまだよく分かってないですけど、跳ぼうと思う前に跳んじゃった、みたいな感じかなと思います。

―3位という結果ですけど、ここから学んだことは?

色んな場面で色んな気持ちを抱えながら毎回試合に臨むので、気持ちのコントロールが凄く難しいな、っていうことを学びました。

―中高生に向けてメッセージを

まだまだ自分も夢、目標に向かっている途中なので大きなことは言えないんですけど、自分の「こうしたい」ってことを最後まで貫くことが大事かな、って思うので、自分もまだそれに向かって頑張ってる途中なんですけど、毎日、楽しみながら自分の夢に向かっていけたらいいと思います。

―来年は取り返したい、という気持ちは?

来年のことは全く考えられてないですし、今シーズンもまだ残っているので、ひとまず次に向けて頑張りたい、って気持ちだけが今はあります。

■三原舞依

―会心のガッツポーズ、スタンディングオベーション、どんな気持ちですか?

一昨日のショートよりも凄く緊張していたんですけど、名前がコールされた後、先生に背中を押していただいて、本当に沢山のご声援をいただけて、最初のポーズを取った時にふっと笑顔になれたので、本当に観客の皆さんや支えて下さった方々のおかげで私はここに来れているんだな、っていうのを頭一杯に考えてスタートすることができたので良かったな、って思います。

―コーチに背中を押された時、演技を終えた時、全く違う表情だったんですが振り返っていかがですか?

ここに入ってきてから練習でも調子が良くて、いつも通りの練習ができているっていう感じであんまり不安はなかったんですけど、やっぱり全日本独特の空気感でやらせてもらえるのが、今日は少し緊張があったと思うんですけど、それ以上に、楽しもうっていう思いと、支えて下さった方々への感謝の気持ちが勝っていたのでこのような演技ができたのかな、って思います。

―220点というスコアについては?

初めて220点という大台に乗ることができて、グラハム先生からも「初めて220点台出せたね」っていう風に言っていただけて、点数が出た時はまだ本当に足ががくがくしてて、嬉しさもあったんですけど、最後まで滑り切れたっていう思いが強かったので、点数も嬉しかったんですけど、今回は演技に対して、ショートもフリーも満足の行く演技ができたんじゃないかなって思います。

―一言で振り返るとしたら、どんな全日本でしたか?

やっぱり感謝っていう思いかなって思います。この大阪、地元から近い場所で、友達、おばあちゃん、家族が観に来てくれてて、学校の先生方や支えて下さった皆様が本当に温かくて、本当に力を下さったな、っていうのが一番にあって、その方々への感謝の気持ちってのが強いかなって思います。

―昨年の全日本との心境の違いについて

去年とは全く違った感情で、臨む時の気持ちも、終えた時の気持ちも去年とは全く違ってて、色んな経験をさせていただけるのが凄く嬉しいなっていう風に一番思うんですけど、まだまだトップの選手とは戦えないと思うので、世界選手権や四大陸選手権に派遣していただけることになったら、もっともっとレベルアップしなければいけないと思うので、練習をもっともっと積み重ねていきたいなという思いで一杯です。

―この1年で何が一番印象に残っていますか?

2018年の1月から、5月、6月、7月は顔が真っ赤になった時期で、そういうことも含めてこの全日本に来た時に、その時期に会っていた方々から「肌、凄く綺麗になったね」っていう風に言っていただけて、それを覚えて下さっている事実も嬉しかったんですけど、そういう風に声をかけて下さるっているのが凄く嬉しくて、本当に諦めずにここまでやってきて良かったな、っていう思いが凄く強いです。

―4月から大学生になって、トレーニングも増やして、その成果はどうですか?

今日もトレーナーさんが来て下さっているんですけど、4月の最初、トレーニングを始めた時から成長しているっていう風に思ってもらえたらいいな、とは思っているんですけど、まだまだトップの選手と戦うに当たって、筋力も体力も表現力も劣っていると思うので、さらに近付いていけるようにしたいなっていう思いで一杯です。

―今季、一番の演技と言ってもいいでしょうか?

ショートもフリーも、今シーズン、2018年の中で一番いい演技ができたんじゃないかなって、自分の中でも思えた試合でもありましたし、先生にも「自己ベストも出せて、一番のいい演技だった」って言っていただけたので嬉しかったです。

―一番のいい演技ができた要因は?

やっぱり、本当に練習をきちんとしたっていう言葉に尽きると思うんですけど、本当にグランプリシリーズ2戦を終えてからここまで、自分の中では、いつもよりは練習できたかな、っていうぐらいだったんですけど、先生に「本当に練習してきたんだから。今までで一番練習してきたし、去年よりも練習してきた」っていう風に言っていただけて、やっぱり他の方から言われるのが自信にもなりますし、凄いいい練習が積めた日々だったのかな、っていうのが一番思っています。

―演技が終わった時によぎった思いはいつのシーズンのこと?

シーズンっていう思いよりも、感謝の気持ちが強くて、まず終わった後にグレアム先生と中野先生の凄い笑っている顔っていうのが頭に浮かんで、本当にそれだけで一杯だったので、あんまり考えている頭の隙ってのがなかったので、次、試合がもらえたとしたら、先のことまで考えられるような、余裕を持った演技ができるようにしたいな、って思います。

―この一年で一番辛かった時期は?

NHK杯の前なんですけど、NHK杯ってやっぱり注目が大きいものなので、緊張というか、本当に感情が良く分からなくなって、最初はNHK杯を凄く楽しみにしていたんですけど、直前、1週間、2週間前になると、どうしよう、という思いが凄い頭の中、一杯になって、それも今思えば凄くいい経験だったんですけど、今回の全日本の前とは全然違った感情だったので、やっぱりそこのコントロールっていうのも一アスリートとしてもっともっと成長していきたいなって思ってます。

―前の3人の演技や点数は見てましたか?

いつも見てます。やっぱり最終グループに入っている方々は、パーフェクトな演技をやってくるっていう風に自分の中で思ってて、本当に素晴らしい選手ばかりなので、さすがだな、凄いな、という思いで一杯でした。

―後輩達の追い上げに対して、危機感、対抗意識はありましたか?

危機感というよりは、純粋に凄いな、っていう思い、その一言に尽きるんですけど、下から上がってくる方々に、どうにかして食らいつきたいな、ついていきたいな、っていう思いが強いです。

コラム一覧に戻る

トピックス

トピックス