dmenuスポーツ

フィギュアスケート

コラム

【世界ジュニア選手権】女子レビュー/白岩は総合5位と健闘、トゥルソワが4回転2本成功で連覇達成

 2019年3月10日 11:39配信

トゥルソワ(中央)、シェルバコワ(左)のロシア勢がワンツーフィニッシュ達成。(写真:Getty Images)

才能溢れるロシアの少女達が、圧倒的な力を見せてワンツーフィニッシュを飾った。

大会前から優勝候補と目されていたエテリ・トゥトベリーゼ コーチ門下のアンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワは、ジュニアの規定で4回転を入れられないショートでも強いことを証明してみせた。また、トゥルソワはコンビネーションで3ルッツにつけるセカンドジャンプに、ジュニアグランプリファイナルやロシア選手権で跳んだ3ループではなく難度の低い3トウループを選択。安全策をとり、非の打ち所がない演技で圧倒的な加点を得た。繊細な滑りでピアノの音を表現したシェルバコワは首位、『キル・ビル』の旋律に合わせて切れのいい滑りを見せたトゥルソワは2位とそれぞれ好発進。高難度のジャンプだけが彼女達の強さの理由ではないことを示した。

全日本ジュニア女王の横井ゆは菜は、コンビネーションを予定していた3ルッツで転倒したためセカンドジャンプがつけられず、大きく点数を失い18位と出遅れてしまう。世界ジュニア初出場の川畑和愛は、伸びやかな滑りで『シェヘラザード』を優雅に表現、持ち味である大きなジャンプを大舞台で披露した。回転不足とエッジエラーの判定が一つずつあったものの、9位と好位置につける。また、シニアからジュニアに転向、覚悟を持って今大会に臨んだ白岩優奈は、3フリップで回転不足とエッジエラーの判定を受けたが、6位になってフリーの最終グループに入り、意地を見せた。

ショートは不本意な結果になった横井は、フリーで本来の力を見せる。『オペラ座の怪人』を勢いのあるスケーティングで表現、きっちりと決めた後半の3連続ジャンプには気迫がこもっていた。その直後の3ルッツで回転不足をとられた以外はほぼミスのない滑りで、全日本ジュニア女王のプライドを保つ。演技後、一瞬見せた泣き顔が印象的だった。強い気持ちを見せたフリーで、ショート18位から総合9位まで順位を上げる。

ショートでいいスタートを切った川畑だが、フリーは少しミスの目立つ演技になってしまった。ジャンプで一つ転倒があり重度の回転不足をとられた以外にも、軽度の回転不足や回転の抜けなどがあり、総合では12位と順位を落とす。上質なスケーティングという武器を持つ川畑にとり、今大会は飛躍へのステップとなるはずだ。

最終グループの一番滑走で登場した白岩は、ジュニアへの転向が意味のある選択だったことをその滑りで証明する。回転不足とエッジエラーが一つずつあったものの、安定感のある演技だった。昨季から滑っているためか、『展覧会の絵』の曲調の変化も自分のものにしている印象を与える。やり切ったという表情で演技を終えた白岩は、ショートから一つ順位を上げ、総合5位と結果を残す。この結果、来季の日本女子の出場枠は2となった。

トゥルソワとシェルバコワは、現時点では男子も含めて最高難度のジャンプである4ルッツに挑戦。トゥルソワは転倒し、シェルバコワは着氷が乱れるが、その後の演技でも力を見せる。シェルバコワは一つのエッジエラーのみで大きなミスなく優雅に滑り切り、満足そうな表情で演技を終えた。トゥルソワは4トウループ+3トウループ、単独の4トウループを跳んで成功させ、いずれも2点を超える加点を得る。ジャンプの着氷での乱れやエッジエラーはあったものの、3本の4回転を組み込む男子顔負けの構成でシェルバコワを逆転し、連覇を果たした。

トゥルソワとは2.95点の差で2位になったシェルバコワと、3位のティン・チュエイ (アメリカ)の点差は25.53。ロシアの二人が異次元の強さを見せて圧勝した。今回欠場したアリョーナ・コストルナヤも加え、現在ジュニア女子でのエテリ門下生の強さは圧倒的だ。

text by 沢田聡子

コラム一覧に戻る

トピックス

『梅雨に負けるな!』dポイントキャンペーン 最大10000ポイントが250名様に当たる!
トップへ戻る