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【世界選手権】見どころ/紀平は国際大会7連勝なるか!?男子は負傷明けの羽生が3度目の王者を狙う!

 2019年3月14日 14:31配信

2月のチャレンジカップでもフリーで逆転する展開が続いているが、今大会ではSPから実力を発揮していきたい(写真:Getty Images)

3月20日から、いよいよさいたまスーパーアリーナで2019年世界選手権が開幕する。日本で行われる世界選手権は、今回が7度目の開催で2014年以来4年ぶり。

前回の2014年は羽生結弦が優勝し、町田樹が銀メダルを獲得して史上はじめて日本男子が1位、2位を独占した。一方女子は、浅田真央が3度目の世界タイトルを手にした大会だった。金2つ、銀を1つという素晴らしい結果を残した前回だったが、今大会も負けないほど良い結果が期待できる。

今季国際試合で不敗の紀平

現在、女子の中で世界中の熱い視線が集まっているのは、16歳の紀平梨花だ。

シニアデビューを果たした今シーズン、初戦のNHK杯、フランス杯で連勝し、初進出を果たしたGPファイナルではアリーナ・ザギトワを抑えて初優勝。日本女子として3人目となるタイトルを手にした。

その後全日本選手権では2位になったものの、アナハイムで開催された四大陸選手権でも優勝。小規模の試合も含め、今季出場した国際大会6試合で全勝を果たした。

「世界選手権では、SPとフリーとノーミスでそろえたい」と抱負を口にした紀平。初挑戦の世界選手権で、頂点を目指す。

日本女子、独占の可能性は

その紀平に今シーズン唯一の黒星をつけた新全日本チャンピオン、坂本花織は埼玉が世界選手権デビューとなる。四大陸選手権では表彰台を逃すという意外な結果となった悔しさをぶつけてくるに違いない。

また2015年に銀メダル、昨年は銅メダルを手にした宮原知子も、表彰台を目指して念入りに調整をしてくるだろう。

実力的には表彰台を独占してもおかしくない、世界最強と言っても良い日本女子チーム。彼女たちにとって最大のライバルになるのは、やはりロシアである。

ザギトワ、メドベデワ、そして新欧州女王

昨年12月のロシア選手権では表彰台を逃し、1月の欧州選手権でもミスを重ねるなど調子は下降気味。復調はあるのか(写真:Getty Images)

平昌オリンピック女王のアリーナ・ザギトワは、大人の体型になった今シーズン、特にフリーの後半でのジャンプミスが目立つ展開となった。GPファイナルでは紀平に次いで2位、ロシア選手権では若手に追い越されて5位と表彰台を逃した。欧州選手権でも2位。彼女が埼玉に向けて、どのように調整してきたかが注目される。

2人目の代表は、今シーズン国際シニアデビューを果たしていきなり欧州選手権タイトルを手にした、ソフィア・サモデュロワだ。初挑戦となる大舞台で、どこまで実力を出しきれるだろうか。

最終的に3人目の代表枠を勝ち取ったのは、平昌オリンピック銀メダリスト、エフゲニア・メドベデワだった。昨年の夏にコーチをブライアン・オーサーに変えてカナダに移住し、スケーティングの基礎の改革をはかってきたメドベデワ。不調だったシーズン前半から、徐々に調子を上げてきている。大の日本びいきである彼女が、埼玉の観客の前でどのような演技を見せてくれるのか楽しみだ。

その他、アメリカのブレイディ・テネル、四大陸で2位に入ったカザフスタンのエリザベータ・トゥルシンバエバたちも、最終グループに食い込んでくる可能性がある。

羽生の復帰舞台は

負傷明けからの大舞台は昨年の平昌オリンピックと同様のシチュエーション。今回も同様の結果を期待されるが、果たして…(写真:Getty Images)

男子では、やはり11月に負傷した羽生結弦がどのような状態で戻ってくるのかに、注目が集まるだろう。ブライアン・オーサー・コーチは、米国のNBCの取材に答えて「彼は大丈夫。日本の世界選手権に集中して準備している」と、手短にコメントした。

1年前は、まったく同じような状況で平昌オリンピックでみごと金メダルを手にしてみせた羽生だった。4ヶ月ぶりとなる大会で、また華麗なる復活を遂げることができるのか、ファンたちの熱い期待が寄せられる。

一方宇野昌磨は、2月の四大陸選手権フリーで今季からリニューアルされた採点システムの男子最高点をマークした。足首の怪我を抱えていた宇野が、本番で見せた気迫は圧巻だった。2年続けて銀メダルだった世界選手権で、宇野があと一歩ステップアップする年になるかもしれない。

そしてタイトル保持者としてやってくるのは、アメリカのネイサン・チェンである。9月からエール大学に入学し、フルタイムの学生と競技活動を両立させてきた。全米選手権では圧巻の演技を滑りきり、ISU公認ではないとはいえ342.22というとてつもないスコアを叩きだした。四大陸選手権の出場も見合わせて学業をこなしてきたチェンが、3ヶ月ぶりとなる試合でどのような演技を見せてくれるのか、楽しみである。

その他、今季勢いのあるアメリカのヴィンセント・ジョー、韓国のチェ・ジュンファンら若手、中国のボーヤン・ジン、ロシアのミハル・コリアダらもメダルのチャンスがある。氷上のアーティストとして人気の高いアメリカのジェイソン・ブラウンの演技にも注目だ。

text by 田村明子
著書『挑戦者たち―男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて―』がミズノ スポーツライター賞 優秀賞を受賞!

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