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【世界選手権】女子SPレビュー/坂本が2位発進!首位は圧巻演技のザギトワ!!紀平は3アクセル失敗で7位と出遅れ

 2019年3月21日 09:30配信

坂本は日本女王の風格すら漂わせる演技で2位と好発進

3月20日、さいたまスーパーアリーナでいよいよ世界選手権が開幕した。初日に行われた女子SPは、やはり世界選手権は他の大会とは別格だと思わせる、レベルの高い演技が続出した。

その白熱戦を制してトップに立ったのは、平昌オリンピック女王、ロシアのアリーナ・ザギトワだった。「オペラ座の怪人」のメロディにのって、3ルッツ+3ループ、2アクセル、3フリップをミスなく着氷。5コンポーネンツでもすべて9点台を獲得して、今シーズン紀平梨花がGPファイナルで出した最高スコア82.51に次ぐ、82.08の高得点を出した。

「今シーズンはミスもいっぱいしてきたので緊張はしたけれど、ここでは思い切りよく楽しみながら滑ることができた。コーチたちがサポートしてくれました」と会見でコメント。「日本の観客はいつも温かく応援してくれるので、この国で滑ることができて嬉しい」と日本のファンへの感謝を表現した。

ザギトワは今季後半の不調を吹き飛ばすような圧巻の演技で首位に立った

世界選手権デビューだった坂本花織は、エリック・サティのメロディにシャーロット・チャーチがボーカルをのせた「フロム・マイ・ファーストモメント」のSP。スピードを生かした大きな3フリップ+3トウループ、2アクセル、そして3ループと完璧な演技を滑り切った。静かなメロディに、彼女のダイナミックな滑りが強調された素晴らしいプログラムで、76.86と自己ベストスコアを更新。熱狂的なスタンディングオベーションで迎えられ、2位に立った。

「今日のショートは自分の中でも結構良い方の演技ができました。すごく緊張はしたけれど、良い緊張だった」2日後のフリーに向けては「自分に勝てるようなフリーができるようにしたい」と抱負を口にした。

3位に立ったのは、カザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワだった。ベートーベンのピアノソナタ「月光」のメロディに合わせて3ルッツ、2アクセル、3サルコウ+3トウループを成功させて、75.96を獲得。最後まで切れ味の良い演技を滑り切った。四大陸選手権で2位に入賞してから、以前とは別人のような自信が感じられた。

「四大陸の結果は、もちろん自信につながりましたし、さらにうまくなりたいという意欲もわいてきました。(フリーに入れる予定の)4回転は練習では何度か成功しているので、あとはあまり考えすぎないようにしたい」と会見で語った。

エフゲニア・メドベデワは、ロシア選手権の3週間前にミーシャ・ジーに振付を依頼したという新SP「トスカ」で、3フリップ+3トウループ、2アクセル、3ループを着氷。トウループが回転不足の判定を受けたが、74.23で4位スタートになった。

「コンビネーションジャンプは練習のときほどの勢いがなかったけれど、他のエレメンツに関しては良かった。特に2アクセルは良かったと思います」と感想を述べた。

冒頭のトリプルアクセルで失敗して出遅れた紀平。今季は度々逆転劇を演じてきたが果たして…

初出場だった紀平梨花は緊張した面持ちで氷上に立ち、冒頭に予定していた3アクセルが1回転半に。残りをノーミスで滑り切ったが、70.90で7位という予想外のスタートになった。演技終了直後、もう一度アクセルを跳ぶかのようなしぐさを見せたのは、演技に納得がいかなかったためだろう。アクセルへ入る前に良い感覚がつかめずに「スピードが足りなかった」と分析。今季はSPで3アクセルを失敗して、フリーで巻き返すという展開が何度かあったが、フリーでは2度3アクセルを成功させて自己ベストを出すことを誓った。

宮原知子は冒頭のコンビネーションジャンプの3ルッツで体が少し斜めに傾き、耐えて跳んだ3トウループが回転不足の判定に。残りはノーミスで滑り切ったものの硬い表情でキス&クライに座った。結果は70.60で8位。だが修正を加えてきたステップではレベル4を獲得し、フリーでは「自分を信じてやるだけ」と決意を口にした。

表彰台独占の可能性も期待されていた日本女子だが、フリーの最終グループ6人に2名がもれるという予想外の厳しいスタートになった初日。2日後の22日に開催されるフリーでの巻き返しに期待したい。

text by 田村明子
著書『挑戦者たち―男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて―』がミズノ スポーツライター賞 優秀賞を受賞!

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