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【世界選手権】男子コメント/羽生「もっと進化」宇野「自分へのがっかりさが大きい」

 2019年3月24日 09:48配信

■羽生結弦

――ループからサルコウに公式練習からこだわったのは、よりGOEを高くもらう完璧なジャンプにしようとしていたから?

良いジャンプが結構跳べていたので、こっち入ってきてからも感覚は悪くなかったですし、曲かけで跳べない不安が大きかったですね。ループを跳べてもサルコウが跳べない、ループ跳べなかったらサルコウが跳べる、っていうことが普通の練習では結構あって、ただ今回ループに集中しなくてはいけないと思っていたので、ループとサルコウの両立っていうのは、ループを跳べたらすぐにサルコウを跳ぶっていうのは決めてやっていました。

――ループのイメージをどういう風に持って行った?

とにかくイメージを置いていくっていうか、スケートリンクの上に自分が降りたイメージを刷り込んで、ホログラムみたい感じですかね、イメージ的には。そのホログラムの中に自分の体を突っ込んでいって、同じように跳べば跳べる、っていうか、普通の感覚ではないかもしれないんですけど、ちょっとした自分のやり方としてそういう感覚でやりました。

――公式練習ではどう考えていた?

感覚の良いジャンプは凄く良かったですし、感覚良いジャンプと感覚悪いジャンプの差が激しくて、なかなかその感覚良いジャンプが、曲がかかった状態で入らない、または冒頭からシミュレーションをした時に入らない、というのがあったので、まあ周りからどういう目で見られようと関係なく、自分が絶対に納得できるまでやろうとは思いました。

――5年前にもこの会場でサルコウを降りて優勝した。サルコウに対する思いは?

いやなんか、なかなかエッジ系ジャンプは合わせるのが大変ですね。トウ系のジャンプがいかに確率良く、効率良く跳べるかっていうのを改めて今感じてますし、点数的にははっきり言ってループは3番目の難易度ってなってますけど、実際に今跳んでいる人数なんて、ジュニアを含めて多分僕とあともう一人ぐらい、ロシア人の男の子が跳んでいるぐらいで、今回の大会では自分が一本しか跳んでないですし、難易度ってことを考えたら点数的にどうなのかなっていうのはちょっとおもいますけど、まあでもそれは僕の強みですし、公式練習とかでもそうなんですけど、ループって降りた時に流れるんですよね。やっぱりその流れを大事にしたいっていう気持ちが強くあるので、それを磨きつつ、また確率の良くなるようなトウジャンプも増やしていきたいと今日思いました。

――今日は自分を信じて、ジャンプを信じてできた?

まあループ以外は全部信じてましたね。今回負けてしまったので、言うのもなんですけど、今回入ってきたときに調子良くて、練習でもノーミスがこんなにできるか、っていうぐらいノーミスを繰り返していたので、自信はありました。ループさえ降りればノーミスできるっていう感覚はありました。

――演技が終わって氷にタッチしていた。あれは何を?

とにかく今日、氷の感覚がショートの日と全然違って、寒かったんですよね。で、氷が凄い締まってて、6分間練習から「ありがとう、大好きだ!」と、本当、跳ばせてくれてありがとう、と思ってましたし、さっきも言ったようにエッジ系のジャンプっていうのは、エッジと自分の体と氷とのコネクションが大事なジャンプなので、特にループなんかは凄い抜けやすいので、最後まで引っかかってくれてありがとう、っていう気持ちでいました。

――強くなりたい、と仰っていたが、今後何をしたい?

もう練習しかないですよね、本当にただの練習じゃなくて、やっぱり色んなことに着手していかないと駄目だな、と感じています。やっぱり地力が足りないと思っているので、彼(ネイサン・チェン選手)との差は。彼に対して凄いリスペクトがあるからこそ、勝ちたいなと凄く思うので、もっと色々やりたいです。

――ネイサン・チェンと大きく開いた点差について、どうリベンジしたいか?

うーん、まずショートとフリー、両方ともノーミスすること、それに尽きるかなと思うんですけど、まあショートとフリー、ノーミスしたとして、多分凄いギリギリで勝てなかったと思うんですよ、今回。なので完全に実力不足だなと思うので、プライドは捨てたくないので、エッジ系ジャンプは極めたいと思うんですけど、トウ系ジャンプを増やしたいなと思っています。ルッツ、フリップ、あとはアクセル、やっぱり得点源になるジャンプももう少し増やしたいと思いました。

――今大会を終えての感想は?

日本開催ということで本当に、観に来て下さって方々にも背中を押していただきましたし、氷を作って下さっている方々、報道の方々、沢山のスタッフの方々がいて、初めてこの世界選手権というシーズンで一番大きな大会が成り立つんだな、ということを改めて感じさせていただきました。実際結果としては2位で、悔しい気持ちはあるんですけど、その中にもやっぱりここにいる二人の選手と戦いあえたこと、その上で更に強くなりたいと思わせていただけたこと、それに強く感謝していますし、これからもリスペクトしてやまない二人のスケーターにこれからも近づいていけるような、もっと進化して追いつけるようなスケーターになりたいと今日思いました。

――ショート後には「自信を持って王者らしく」という言葉があったが、それは今日できたのか?そしてカギとなる4回転ループを成功できた要因、そのことは演技に影響したか?

実際に、自分にすごく集中して、自分の芯を持って練習できてたと思いますし、実際演技の方でもそういうことを感じながらできたと思います。結果としてはチャンピオンではないので、もうそういうことは言えないと思っていますが。ループに関しては、実際成功することができて、それは良かったかなと思っているんですけど、振り返ってみるともっといいジャンプが跳べたかな、と今どん欲に思っているので、一つ一つクオリティを上げていって、色んな面で進化していけたらなと思っています。

――3年後の北京オリンピックについて一言お願いします(新華社からの質問)

僕自身、来シーズンに向けてのプランもまだ立ってないですし、これからどうしていくか、もちろん足首の状態を見ながら色々考えなければいけないので、本当に色んなことを考えてこれから過ごしていかなければと思っているので、まあオリンピックというのは、自分は2回勝つことができましたけど、オリンピックって素晴らしいものだと思っていますし、オリンピックこそが競技者、フィギュアスケートのスポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っていますし、それを取ってこそ、チャンピオンだと言えるんじゃないかなと僕は思っているので、そうですね、うーん、何て言うかな、誰が北京オリンピックでチャンピオンになるのかを楽しみにしながらこれから過ごしていきたいなと思います。

――足首は、痛みはないがまだ完治していないとのこと。怪我をして変わったことは?

まず最初に足首を痛めてからトリプルアクセルをやり始めるまでに痛み止めをない状態で始めました。それは完治させるっていうか、薬がない状態で跳べなくてはいけないという使命感みたいなものがあって、トリプルアクセルまでは痛み止めを飲まずにやっていました。ただトリプルアクセルを始め、4回転ジャンプをやっていくに当たってどうしてもランディングで痛いっていうのがあって、時間もなかったですし、正直2か月間、既にオリンピックと同様の薬を使ってます。もちろんあの時よりも足首は強くなっていると思いますし、ループを跳べる状態になっているので、強くはなっていると思っているんですけど、あまりにもオリンピックの前に怪我をしてしまったものが大きく、その前にも積み重ねていたものが大きく、ロシア大会で怪我をしてしまったときは、やはり前の時よりもより大きく痛めてしまうようになっているので、色々気を付けなくてはいけないな、と思っています。リハビリを含めてループをやるようになって変わったことは、オリンピックからループをやり始めるまでに、7月かな?7月からループをやり始めたんですけど、できなくなってしまっていて、やっぱり足の筋肉も落ちたりとか、そうやっているうちにだんだんループジャンプ自体が小さくなってしまって、より怪我をしやすくなってしまっているというのがありました。結果的に怪我をしてしまったことによって、もっと大きく跳ばなければいけないな、もっと力強く、思い切って跳ばなければいけないな、という風には変われたと思いますし、前よりも上手くなれたんじゃないかとは思っています。

――4回転アクセルに挑戦することについて。私が生きているうちに観たいので

はい、あなた(記者)が死ぬ前には跳びます(笑)。試合で跳ばなければ意味がないと常々思っていますし。やっぱりアイスショーとかで4回転アクセルを練習してて跳べるようになったとしても、試合で決めて、公式の記録に残らなければ意味がないですし、それに加えてGOE(の加点)がつかないと意味がないかなと思っているので。まあアクセル、やっていきたいですね。もちろん怪我の具合を加味して練習しなければならないと思っています。ただアクセル、ルッツ、あとはフリップ、全種、色々考えながら。やっぱりエッジ系ジャンプの氷の影響の受けやすさは凄い感じているので、トウ系ジャンプ、ルッツ、フリップの方が得点が高いので、それも含めて練習していきたいなと思っています。

■宇野昌磨

――課題が克服できずに来てしまった感じですか?

本当に仰る通りで、そうですね、今、気持ちというのはがっかりしている、悔しいっていう気持ちもありますけど、それ以上に自分へのがっかりさが大きいです。

――準備を納得できるまではできなかった?

うーん、どうですかね、もう失敗した試合の後に振り返ると、何もかもが、あれが駄目だったのか、とか色々考えてしまうんですけど、練習が悪かったというわけではないのかな、と思います。

――初めて結果にこだわって臨んだ大会。その意識は結果に関係してますか?

そうですね。最初の二つのジャンプの失敗は関係があるかもしれないですけど、正直今は正しい判断っていうのができないです。

――構えに入ったところから跳ぶイメージができなかった?

そうですね。トウループとかはそうでもなかったんですけど、どうしてもサルコウとフリップがイメージが湧いてこなかった。

――公式練習では良かったが、それでもいいイメージは湧かなかった?

6分間練習が終わった時もやっぱり、6分間では跳べていてもイメージが湧かなかった、というのはそういうところがあるのかなと思います。

――これからどういう風に上を目指していく?

とりあえず一回自分がトップで争える実力はないと自分に言い聞かせて、また一からもっと成長して帰ってこなければいけないな、と思っています。

――足の状態は?

足の状態に関しては全く問題なかったです。

――結果を求めるという新しい挑戦をしたことに後悔はないですか?

そうですね、そっちに後悔はないですけど、そういったところで自分の弱さが、本当に失望したという気持ちの方が大きいです。

――ボストンの世界選手権でも似たようなコメントが聞かれた。あそこから這い上がってきて今回のこのような結果。今の気持ちは?

僕は今、本当に正直な気持ちで答えると、結果を求めるとか、1位になりたいと言っていた自分がこのような演技をしてしまうと、恥ずかしいという、本当に自分にはそのような実力はなかったと思ってしまうほど、今は落ち込んでいるんですけど、過去にも同じように皆さんの前で答えているときがありましたけど、まず本当に一から、トップで争うためにはとか、そういう以前に自分がどこで戦っているかっていうのをまずリセットして、一から見直していこうかなと思います。

■田中刑事

――フリーでは4回転サルコウが入った。終わっていかがですか?

今回、サルコウに振り回されたな、っていう感じの試合でした。

――朝の練習はいかがだったでしょうか?

全くはまらなかったので凄い不安だったんですけど、6分間練習に入った時に氷のタッチが凄く良かったんで、考え過ぎないように切り替えました。

――ショートと比べてどこが違いましたか?

ショートよりもっと落ち着いて一本一本できたのかな、と思いますし、その時の自分の中での感覚はやっぱり、ショートが終わった時点で、このまま続くとやばいな、っていう感じがあったので、それは本番、今日のフリーの6分で何とか立て直せたので良かったと思います。

――気持ちの切り替えはどのように?

昨日の練習では要点だけをしっかり確認して、サブリンクだったので深く考え過ぎず、昨日は自分の感覚を信じて練習できたのかな、と思います。

――演技前にコーチとはどのような話を?

「出し切れ」という言葉をいただいて滑りました。

――今季のプログラムの完成度はどのくらいですか?

やっぱりまだ、(もっと)できたな、っていう部分はありますし、今の段階ではトウループも入れた構成で作りたいですし、そこは今シーズンは今シーズン、このフリーでやったので、来シーズンはもっと攻めて行けるプログラムを作りたいなと思います。

――今日はどのくらい出し切れた?

70%ぐらいかな、と思います。

――ショートが終わった後に、会場が暑いという話をしていたが今日は?

全然違うな、という感じはありました。氷はそんなに変わらないですね。

――今季はどんなシーズンでしたか?

やっぱり色々自分の中で変えたい、って思って始めたシーズンで、シーズン前半は試行錯誤を繰り返して、ほとんど失敗だったので、それをシーズン通して色々失敗を積み重ねて、全日本でちょっと光が見えたシーズンだったので、凄い不安なシーズンだったかなと思いますね。

――その中で得たものは?今後の課題は?

今シーズンは今シーズンで、このプログラムをどこまで仕上げるかっていう勝負だったので、それを感じるとやっぱりショートは微妙な感じで終わってしまって、フリーは少しずつ成長できたところもあったんですけど、それでも未完成かな、っていう出来だと思います。

――世界選手権を終えて、今どういう位置に自分がいると思っているか?

やっぱり日本で言うとゆづと昌磨が安定したトップ、その下に沢山若い選手もいる中で、やっぱりまだまだ自分のポジションは危うい状態だと思うので、その中でもしっかり自分の個性というものを出さないといけない位置でもありますし、まだ自分ができるものは沢山あるぞ、と思いながら滑らないと勝てないし、上に追いつけないと思うので、まだまだ上もいるし、下も沢山、強い勢いがあるので、両方に揉まれながら滑らないといけないな、と思います。

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