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【国別対抗戦】1日目レビュー/日本2位発進!紀平が今季世界最高得点でチームをけん引

 2019年4月12日 11:25配信

女子SPの今季世界最高得点を叩き出した紀平。(写真:Getty Images)

大会初日を終えて首位に立ったのは、男子シングルが牽引したアメリカチーム。連覇を目指す日本チームは、2位発進となった。

最初の種目であるアイスダンス・リズムダンスで、日本の小松原美里&ティム・コレトは6位につけた。世界選手権のメダリスト3組が出場している今大会で、たくさんのことを吸収してくれるはずだ。

女子シングル・ショートプログラムの主役は、日本の紀平梨花だった。今季を通しての課題だったショート冒頭の3アクセルを見事に決め、その後も『月の光』の繊細なメロディを美しいスケーティングで表現。紀平の特長である速い回転が際立った3アクセルには、二人のジャッジが最高の評価である加点“5”をつけており、最終的な加点も2.86と3点に迫る高さだった。3アクセルだけでなくプログラム全体の完成度も高かった紀平のショートの点数は、自らがグランプリファイナルでマークした今季世界最高得点を更新する83.97。シーズン最後のショートで首位に立ち、鬼門のイメージを払拭してみせた。また坂本花織も、強みである一歩がよく伸びるスケーティングを披露し、全選手中トップの演技構成点をマーク。ミスのない演技で自己ベストを更新し、3位に入ってチームに貢献した。

全選手中トップの演技構成点でチームに貢献した坂本。(写真:Getty Images)

男子シングルの宇野昌磨と田中刑事も、それぞれ3位、4位と好位置につける。先に登場した田中刑事は、4サルコウを成功させ、その後も着氷で手を着いてしまった3アクセルを除くすべての要素で加点を得る滑りを見せた。宇野は、昨季のプログラム『四季 冬』を選択。冒頭で高難度のコンビネーション・4フリップ+3トウループを予定していたが、4フリップの着氷が乱れ単独のジャンプになる。続くジャンプの4トウループも完璧な着氷ではなかったが、なんとか2トウループをつける粘り強さを見せた。重厚な旋律は氷にしっかり乗って伸びていく宇野の滑りとよく合っており、演技構成点で評価を得る。

男子シングルで首位に立ったのは、やはり世界王者ネイサン・チェンだった。世界選手権で成功させた4ルッツは組み込まず、4回転はトウループ一つという難度を下げた構成で臨み、完成度の高さで勝負してきた。元よりバレエの素養があり足さばきが美しいチェンは、今季ますます動きが洗練されてきており、総合的な力をつけたことで目一杯の構成ではなくても勝てる強さを身に着けている。チェンのクールな格好良さに対して、4位に終わった世界選手権の悔しさを攻撃的な構成に挑むエネルギーに変えた宇野のひたむきさもまた清々しく、二人が今季得たものが垣間見えた。

アメリカのチェンは世界王者にふさわしい演技で観客を魅了した。(写真:Getty Images)

全力で滑り、楽しく応援した日本チームは、アメリカを2ポイント差で追う展開で大会2日目を迎える。

text by 沢田聡子

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