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【選手インタビュー】エフゲニア・メドベデワ選手/トロントで築いたスケートファミリーが支えに 復活の銅で、「さらに次に進む力を得た」

キヤノン・ワールドフィギュアウェブ 2019年4月12日 13:45配信

写真:Getty Images

今季はロシアからカナダへと練習環境を移し、変化と挑戦のシーズンとなったエフゲニア・メドベデワ(ロシア)。シーズン最終戦となる世界選手権で見事な復活の演技を見せ、銅メダルとなった。激動の今季を振り返った。

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コーチも生活環境も変え、タフなシーズン「世界選手権で再出発することが重要だった」

――復活を印象づける銅メダル、おめでとうございます。

この世界選手権では、ショートもフリーも全ての演技にとても満足しています。世界選手権に出られるまでが本当に大変だったので、今回日本に来られたことが嬉しくて、とても気持ち良く滑れました。今季はコーチも生活環境も変えて、本当にタフなシーズンでした。何十歳も歳をとったような、長く、苦しく、そして幸せもいっぱいありました。自分を誇りに思い、トロントの「チームクリケット」を誇りに思い、多くの人と嬉しさを分かち合いたいです。

――銅メダルを獲得されて感じたのは、安堵感なのか喜びなのか、どんな気持ちでしたか?

安堵や解放感ではなく、自分ならできるといったような、何も失っていない、いつも通りの「戦える」エフゲニア・メドベデワなのだという自信がつきました。今回の大会を私の再出発にすることがとても重要で、大きなプレッシャーの中でも良い結果を出そうと強く決意していました。ロシアからカナダに移ったことで、私の周りで起きたごたごたや論争、周りの目線や批評を気にする時期もありました。だからこそ、良い演技を見せて再出発すること、そして「より先へ行くための力」を獲得することが重要でした。今は、その力を手に入れたと感じています。

――プレッシャーや周りの意見に立ち向かうには、何が重要でしたか?

まずは、そういった批評から距離を置くことです。それが一番効果的でした。テレビは好き勝手に物事が進行してしまうので、基本的に見ません。インターネットならまだ自分の興味に応じて情報を探してどんどん深掘りしていけば新しいことを知ることができますが、テレビはただ受動的に観て、コメンテーターの言うことを鵜呑みにするしかできなくなるので、ここ5年ほど観ていません。

――テレビから取材を受けることも避けているのですか?

いえ、自分と異なる領域のプロフェッショナルの人々がいて、一緒に仕事をすることは刺激になります。放送業界ではスピードが何よりも重要で、チームの統制をとって動く様子など、プロフェッショナルの人たちが働いている姿を見ると刺激になります。実際に映像として形にもなりますし、テレビカメラに撮られること自体は好きです(笑)。

――フリーのタンゴは特に気迫が伝わってきました。この情熱は、カナダで得たのか、それともロシア時代からのものですか?

情熱は、ロシア人としての気質からだと思います。生まれたときからの性格というわけではなく、この世界選手権で完全に獲得したとは言えませんが、自分の演技に対して、今までにない怒りにも近い感情で向き合うことができました。ここで力を発揮できなかったらどうするんだと、自分に対して怒るような気持ちです。それはすごく新たな体験でした。

写真:Getty Images

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――ブライアン・オーサーのもとに移り、新しい技術を獲得していると思いますが、その手応えは?

週に3回、合同で練習をする機会があるのですが、ユヅルやジェイソンの滑りを見ていると私とは天と地ほどの差で、恥ずかしくなってしまうくらいです。でも彼らを見て学べることは多いです。今季は特にスケーティング技術が向上した実感はあります。もちろん達成度としては10%ぐらい。むしろ、私にはもっと上達できる伸びしろがあると気づかされたことが大きいです。

――GPシリーズの頃はまだ調子が上がりませんでしたが、世界選手権では見事に復活しましたね。

シーズン始めの頃は、新しいコーチ陣にまだ慣れていなかったので、試合でリンクサイドのコーチたちを振り返ると、そこに知らない人が立っているような違和感がありました。まだ自分は養子のような感覚だったんです。コーチたちは本当に優しくて大切にしてくれていましたが、何となく落ち着かない気分でした。でも今は、・・・・・・

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