dmenuスポーツ

フィギュアスケート

コラム

【国別対抗戦】2日目レビュー/日本男子が見せたリスクを恐れないチャレンジ精神 日本はアメリカに続き2位で最終日へ!

 2019年4月13日 11:18配信

誰かがミスをしても誰かが取り返す団結力を見せた日本チーム。雰囲気の良さが伝わってくる(写真:Getty Images)

 日本チームは、首位のアメリカを2ポイント差で追うかたちで大会2日目を迎えた。最初の種目、ペア・ショートプログラムでは、三浦璃来&市橋翔哉組が登場。初めての舞台で緊張もあったのかリフトなどでの失敗もあり、得点は伸びず6位となる。二度目の登場になるフリーでは、持てる力を発揮してほしい。

アイスダンス・フリーダンスで登場した小松原美里&ティム・コレト組は、世界選手権でフリーに進めず披露できなかったプログラム『ある愛の詩』を、情感豊かに滑った。リズムダンスに続き6位に終わったが、スローな曲調を表現できる技術を示すフリーを日本の大観衆の前で見せて今季を終えたことは、来季へのステップとなるだろう。

そして男子シングル・フリー、宇野昌磨と田中刑事は共にチャレンジ精神を見せてくれた。田中は冒頭の4サルコウが3回転になったものの、続いて予定にはなかった4トウループに挑み、成功。演技後「今回、昌磨がチャレンジ精神を持ってこの大会に挑んでいる姿を見て、僕も今シーズンまったく入れていなかった(4)トウループを、ここでやるしかないなっていう感じになりました」と語っている。最後に曲調が変わってからのステップシークエンスでは、すべての力を振り絞るような気持ちの伝わる滑りを見せ、フリーの結果は6位となった。

田中に次に滑走した宇野は、とにかく攻めた。冒頭の4フリップ―3トウループは、3.30の加点がつく出来栄えで成功させる。続く単独の4フリップも見事に決め、加点4.09を得た。高難度のジャンプを決めて最高のスタートを切ったが、中盤以降のジャンプで乱れが出る。4サルコウでは両足着氷になり、続いて挑んだ大技・3アクセル+4トウループでは勢いよく転倒。次の3アクセルは降りたが、続く3サルコウからの3連続ジャンプでは最後の着氷で手を着く。しかし今季最後となる試合で、重厚な『月光』の旋律に宇野の氷に吸い付くような滑りが乗っていくこのフリーは、彼の魅力を引き出すプログラムだと再認識させてくれた。フリーも3位となった宇野は、3アクセル+4トウループについて「来年トップで戦えるようになるためにも、この試合で挑戦させて頂きました」とコメント。「来年に少しでもつなげられる演技だったと、僕も信じたい」と話している。世界選手権での悔しさを、前進するエネルギーに変えていることをうかがわせた。

攻めのスケーティングが功を奏した宇野。来季はひと殻破った姿を見せてくれることだろう(写真:Getty Images)

アメリカの男子二人は、フリーでも強さを見せた。ヴィンセント・ジョウは4ルッツを入れた高難度の構成をミスなく滑り切り、フリー2位。ネイサン・チェンは、世界選手権より難度を落とした構成ながら、手堅くまとめてフリーでも1位になった。来季のアメリカ勢も、世界トップの戦いで中心になることが予想される。

2日目を終え、日本チームの獲得ポイントは79。首位のアメリカとの点差は12点に開いたものの、2位をキープした。大会最終日の女子フリーでは、宇野の得点を待つキスアンドクライで「あとは任せろ!」というメッセージを掲げていた紀平梨花と坂本花織が、日本女子の強さを見せてくれそうだ。

text by 沢田聡子

“大和撫子魂”が奇跡の逆転劇を起こすか、最終日も目が離せない(写真:Getty Images)

コラム一覧に戻る

トピックス

競技一覧
トップへ戻る