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【スケートアメリカ】見どころ/坂本ら日本勢、女子4回転時代にどう挑む?男子はチェンの牙城崩せるか

 2019年10月15日 18:10配信

全日本選手権女王として臨む坂本花織。GPシリーズ初制覇なるか(写真:Getty Images)

10月19日から始まるスケートアメリカで、いよいよ今シーズンのシニアGPシリーズが開幕となる。今年のスケートアメリカは、ネバダ州ラスベガスで開催される。

■女子はロシア、アメリカ、日本勢のメダル争いに

女子は日本からは坂本花織、樋口新葉、そして山下真瑚が出場する。今シーズンは、日本女子は厳しい戦いを強いられそうだ。というのは、ジュニアで4回転を跳んでいた選手たちが、今シーズンからシニアに上がってきたためである。

坂本花織は初戦のネペラ杯で2位に入賞したものの、得点的には4回転を3度降りたアレクサンドラ・トゥルソワに大差をつけられた。3アクセルをプログラムに入れたいと語っていた彼女にとって、大きな刺激になったに違いない。この体験をどう消化して、この試合で生かしてくるのだろうか。

一方の樋口新葉は8位に終わったロンバルディア杯で、優勝したアンナ・シェルバコワが4ルッツを成功させたのを間近で見ていたはずだ。

スケートアメリカではロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ、スタニスラヴァ・コンスタンティノワ、そしてアンナ・シェルバコワと再びぶつかることになる。

トゥクタミシェワは成功率の高い3アクセルを持っており、シェルバコワはおそらくまた4ルッツに挑んでくる。ジャンプの難易度でいえば、ロシア勢が一歩抜き出ていることは否定できない。だが萎縮せずに、ノーミスで完成度の高い演技を見せたなら、日本勢にももちろん表彰台のチャンスはある。

女子4回転時代の旗手の一人シェルバコワ。高難易度の4ルッツは必見!(写真:Getty Images)

また、ブレイディ・テネル、カレン・チェンのアメリカ勢も見逃せない。地元の大会であるだけに、観客の声援も力に変えて、表彰台を狙ってくるに違いない。さらに今シーズンから韓国にトレーニング拠点を戻したイム・ウンスも、このところ実力を伸ばしてきた。

スケートアメリカは、女子にもいよいよ4回転時代が到来したことを実感させる大会になりそう。初戦から、レベルの高い戦いが期待できるだろう。

■男子は大本命チェンに迫る選手が出てくるか

男子の最大のみどころは、やはり世界チャンピオン、ネイサン・チェンが今シーズンの新プログラムをどのように仕上げてきたかである。ジャパンオープンでは新フリー「ロケットマン」を披露して、順当に男子のトップに立った。

新SPはシェイリーン・ボーン振付による「ラ・ボエム」だという。昨シーズンはイェール大学に通いながら、世界選手権では歴代最高点を更新してタイトルを守ったチェン。夏はカリフォルニアに戻ってトレーニングを積んだというが、新しいシーズンをどのように戦っていくのだろうか。

チェン以外のメダリスト候補は、9月のロンバルディア杯で優勝して好調なスタートをきった中国のボーヤン・ジンだ。昨季はシーズン通して不調だったが、今季はどのように立て直してくるだろうか。

またもう1人の表彰台候補であるアメリカのジェイソン・ブラウンは、8月に交通事故に遭い、そのときの脳震盪から回復中とのことで、9月のネベルホルン杯を棄権した。無事に回復して、元気な姿を見せてくれることを願うばかりだ。

さらにネペラ杯で優勝したロシアのドミトリー・アリエフ、韓国のチャ・ジュンファン、カナダのキーガン・メッシングなども表彰台を狙ってくるだろう。特にアリエフは潜在能力も高く、ネペラ杯のSPでは4ルッツのコンビネーションを成功させて100点越えを果たした。これでフリーもノーミスで揃えてくるようになれば、いつ表彰台に到達してもおかしくない選手である。

日本からは友野一希と、島田高志郎が出場する。友野のSP、フィリップ・ミルズ振付の「クローマ」は、スケートには珍しいコンテンポラリーダンスを取り入れた面白い作品だ。昨シーズン、ロステレコム杯で3位に入って初のシニアGPメダルを手にした友野が、今シーズンどこまで成績を伸ばしていけるか見守りたい。

また、18歳の島田高志郎は、今シーズンがシニア国際大会初挑戦。シニアデビューだったネベルホルン杯では、2位に入った。スケートアメリカでは周囲は強豪ばかりだっが、存分に実力を発揮してくれることを期待したい。

text by 田村 明子

世界選手権王者となったネイサン・チェン。4回転の申し子のパフォーマンスに注目(写真:Getty Images)

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