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【中国杯】見どころ/GP初戦の宮原がシェルバコワと激突!田中はファイナル初出場なるか?

 2019年11月7日 11:53配信

新時代を代表するスケーターの1人であるシェルバコワ(写真:Getty Images)

今季のGPシリーズも折り返しの時期を迎え、第4戦の中国杯が開幕する。

今季シニアデビューしたばかりのロシア勢が、ここまでのGPシリーズ3戦をすべて制している女子シングル。中国杯には、スケートアメリカで優勝したアンナ・シェルバコワが出場する。フリーでは目下最高難度のジャンプである4回転ルッツを2本跳ぶため、規定で4回転が跳べないショートで多少出遅れても一気に逆転できるのが強みだ。また同様に今季からシニアに上がり、スケートカナダでトリプルアクセルを決めて3位になったユ・ヨンにも勢いがある。今大会が今季GP初戦となる宮原知子はジャンプを回り切り、いつも通りにミスのない演技をすれば、ベテランらしい美しいスケーティングと磨き上げてきた表現力が若手にはない武器となるだろう。スケートアメリカで3位になったエリザベータ・トゥクタミシェワにもトリプルアクセルだけでなく円熟したスケーティングという魅力があり、表彰台に乗ってファイナル進出に近づきたい。またソフィア・サモドゥロワも、昨季に続くファイナル進出を目指して自身にとって今季GP初戦となる今大会に臨む。スケートカナダの際に田中と同乗したタクシーで交通事故に遭ったものの気丈に滑りきった本田真凜の、苦境を乗り越えて新たに得た強さにも期待したい。

GP初戦の宮原。ベテランらしい表現力のある滑りを見せたい(写真:Getty Images)

男子シングルは、ボーヤン・ジンが優勝候補か。中国のエースであるボーヤン・ジンには、地元開催の大会を盛り上げる意味でも健闘を期待したい。GP初戦のアメリカ大会では得意の4回転ジャンプを決めきれず6位に終わったが、スケーティングや表現が磨かれ、いわゆる“ジャンパー”ではなくなりつつある。高難度ジャンプを入れる構成のため、ミスなく滑れば表彰台の中央に立つかもしれない。また、中国からはハン・ヤンも出場。調子に波がある選手だが、飛距離のあるジャンプが決まれば高得点が期待できる。リンクを大きく使うスケーティングと勢いのあるジャンプが魅力のキーガン・メッシングは、初戦のスケートアメリカでは4位と惜しくもメダルを逃したが、今大会で本来の力を発揮すれば表彰台は射程圏内だ。スケートカナダでは交通事故というアクシデントに見舞われながらも自身2つ目のGPシリーズのメダルを獲得し、ファイナル初出場をかけてこの中国杯に臨む田中刑事も表彰台を狙う。スケートカナダで4位に入ったアメリカの新鋭カムデン・プルキネンも、GPシリーズ初のメダル獲得を目指して中国杯に臨む。また、今季力を出し切れていないマッテオ・リッツオ、チャ・ジュンファンも本来は上位に食い込む力のあるスケーター。持てる力を出し切ったスケーターが、メダルを獲得するだろう。

ペアは昨季世界選手権を制した優勝候補ウェンジン・スイ&ツォン・ハンを、スケートアメリカを制したチェン・パン&ヤン・ジンが追う展開か。ペア大国・中国のカップルが、地元開催の大会でハイレベルな戦いを繰り広げそうだ。

アイスダンスの優勝候補は昨季世界選手権で銀メダルを獲得したビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ。フランス杯2位のマディソン・チョック&エバン・ベーツもファイナルを狙う。小松原美里&ティム・コレトは、小松原が脳震盪などの負傷をしたためオータムクラシックを棄権している。苦境を乗り越えた夫婦カップルならではの一体感ある滑りをみせてくれるだろう。

text by 沢田 聡子

スケートカナダでは3年ぶりとなるGPメダルを手にした田中。自身初のファイナル進出を狙う(写真:Getty Images)

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