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【ロシア杯】見どころ/快進撃見せるロシアの新星に宮原が挑む!宇野の復調は!?

 2019年11月13日 11:45配信

世界を驚愕させた4回転ジャンプを武器に地元Vを狙うトゥルソワ(写真:Getty Images)

2戦を残すのみとなったGPシリーズ。第5戦のロシア杯は11月15日からモスクワで行われる。

シニア一年目のロシア勢が4戦4勝し、破竹の勢いを見せている女子シングル。ロシア杯には、スケートカナダのフリーで4回転ルッツを含む4本の4回転ジャンプを組み込んで優勝したアレクサンドラ・トゥルソワが登場。地元開催の大会で、世界を驚かせた4回転ジャンプを披露する。ロシアからは、平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・ネドベージェワも出場する。スケートカナダではSPの出遅れが響いて5位に終わったが、SP・FS共にネドベージェワにしかできない表現で魅了するプログラムだ。練習拠点をカナダに移してから2季目の今季、ジャンプが安定すれば、演技構成点で高い評価を受けるネドベージェワの強さが戻ってくるだろう。また、ロシア勢以外ではフランス杯で3位になり、今季好調のマライア・ベルも出場する。

中国杯から連戦となる宮原知子は、表現・スケーティングでベテランらしい味を見せ、高い演技構成点を得ている。自らの強みを発揮し、4回転時代到来と言われる今季GPの中で存在感を示した。長年師事する濱田美栄コーチに加え、新しく指導陣にリー・バーケルコーチを迎えたことも功を奏しているようだ。ロシアでも、鍛錬に裏づけられた確かなスケート技術を見せる滑りを期待したい。フランス杯で9位だった白岩優奈は、今季初めに体調を崩したことによる出遅れをどこまで取り返せているか。可愛らしいSPとシリアスな曲調のFSを滑り分けることで、表現面でもアピールする。今大会がシニアGPデビュー戦となる横井ゆは菜は、思い切りのいいジャンプと溌剌とした表現が魅力。一週間後のNHK杯につながる好演技を見せたい。

連戦となる宮原。4回転時代の中でも際立つ確かな技術を披露したい(写真:Getty Images)

男子シングルの優勝候補は、地元ロシアの若手アレクサンドル・サマリンか。フランス杯では、現状最高難度のジャンプである4回転ルッツを、SP・FSの両方で決めて銀メダルを獲得した。スケートカナダで2位に入ったナム・グエン、スケートアメリカで3位になりGPシリーズで初めて表彰台に乗ったドミトリー・アリエフもメダリスト候補。グエンは2014年の世界ジュニアチャンピオンだが、シニアに上がってから力を出し切れない時期を経て、今季GP初戦でGPシリーズ5年ぶりの表彰台に上った。アリエフも昨季こそ不振だったが、平昌五輪で7位の成績を残している実力者だ。同じくロシアの若手であるサマリンと競い、地元開催の大会を盛り上げてほしい。

日本からは、宇野昌磨と友野一希が出場する。宇野は、フランス杯で過去になかったようなジャンプの不調に苦しんで8位に終わり、GPシリーズで初めてメダルを逃した。メインコーチ不在の状況が響いていると思われるが、ロシア杯に向けては9月にも共に合宿をしたステファン・ランビエールコーチの下スイスで練習をすることが明らかになっており、ジャンプの立て直しがどこまで進んだか注目される。人一倍の練習で習得してきたジャンプは、いつか必ず宇野に戻ってくるはずだ。友野はスケートアメリカを5位で終えているが、結果以上に手応えがある大会だったようだ。今季は観る者へのアピールが得意な友野の魅力をさらに広げるプログラムで臨んでおり、ロシアでは進化した滑りを期待したい。

ペアは、今季好調な若手アレクサンドラ・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキーと、ベテランのエフゲーニヤ・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ、ロシアの二組が優勝を争う展開か。

アイスダンスは、地元ロシアの優勝候補ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフに、パイパー・ギレス&ポール・ポワリエがどこまで迫るかが注目だ。

text by 沢田 聡子

フランス杯では不調に苦しんだ宇野。ジャンプを立て直し表彰台を目指す(写真:Getty Images)

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