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【ロシア杯】女子レビュー/トゥルソワが逆転VでGPファイナル初進出!宮原は惜しくも表彰台逃す

 2019年11月17日 11:45配信

4回転含む高難易度のジャンプを連発したトゥルソワが圧巻のV(写真:Getty Images)

アレクサンドラ・トゥルソワが優勝し、今季シニアデビューしたロシア勢がGP5連勝となったロシア杯女子シングル。ただ、2位のエフゲニア・メドベデワの成熟した滑りも印象に残った。

規定で4回転が跳べないSPでトップに立ったのは、76.93を獲得した地元ロシアのメドベデワだった。2位は同じロシアのトゥルソワ、3位はマライア・ベル。宮原知子は3ルッツ+3トウループを予定していた最初のジャンプが単独の2ルッツになってしまう痛恨のミスで、6位と出遅れた。白岩優奈は7位、今大会がGPデビュー戦となる横井ゆは菜は10位でフリーを迎える。

フリーの1グループ1番滑走だった横井は、3ループで転倒した以外はほぼミスのない演技で、笑顔で『オペラ座の怪人』のプログラムを終えた。ショートも併せ、横井の魅力的なキャラクターはロシアの観客に十分伝わったことだろう。フリーの得点は126.17、総合6位という結果で初めてのGPシリーズを終えた。

白岩は、ジャンプの着氷時に手を着くミスがいくつかあった。演技を終えた後しばらく動けない様子だったのは、シーズン初めの体調不良がまだ影響しているのかもしれない。早くスタミナを取り戻し、本来の演技を見せてほしい。フリーのスコアは109.46、総合10位という結果だった。

映画『シンドラーのリスト』の曲とラフマニノフの『鐘』を使う宮原のフリーは、今大会でも素晴らしかった。ただ後半に入り3連続ジャンプを予定していたところで、最初のジャンプ・3フリップで珍しく転倒。最後のジャンプを3連続ジャンプにしたものの、3回跳ぶことができるコンビネーションジャンプが二つしか入らなかったのは痛いミスだった。フリーの得点は129.33で総合4位に終わり、惜しくも表彰台に立つことはできなかった。

ベルのFSは『ハレルヤ』。しっとりとした曲調のプログラムをほぼミスなくまとめ、138.56という得点で、フランス杯に続いて総合3位となった。

完成度の高い滑りを見せたメドベデワが銀メダル(写真:Getty Images)

FS『SAYURI』を、メドベデワは持ち前の表現力を最大限に発揮し、美しく滑り切った。最初のジャンプである3ルッツにエッジエラーがついたのが唯一のミスで、それ以外ほぼ完璧な滑りを見せる。5項目すべてに9点代が並んだ演技構成点が、メドベデワのスケートの高い価値を示している。フリーの得点は148.83で、銀メダルを獲得した。

トゥルソワは、衝撃的なGPデビューをしたスケートカナダと同じように、冒頭の4サルコウで転倒するも、その直後の4ルッツを決める驚異的な強さを見せた。続く4トウループ+3トウループ、後半に入ってからの4トウループ+1オイラー+3サルコウも加点のつく出来栄えで決めていく。3ルッツ+3ループで再度転倒したものの、4回転が4本入る技術点は95.34と男子並みの高さで、フリーのスコアは160.26という高得点。GP2連勝で、文句なしのファイナル進出を決めた。

3種類の4回転を持つトゥルソワと、高い技術に裏付けられた表現力を誇るメドベデワ。まったく違う個性を持つ二人のスケーターのワンツーフィニッシュが、ロシア女子の強さを感じさせる大会だった。

text by 沢田聡子

ジャンプにミスが生じた宮原は惜しくも4位に(写真:Getty Images)

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