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【ロシア杯】男子レビュー/地元ロシア勢が表彰台を独占!宇野は4位で復調の兆し見せる

 2019年11月17日 11:30配信

GP初優勝のサマリンがファイナル進出(写真:Getty Images)

ロシア杯の男子SPは、上位3位までをロシアのスケーターが占める展開になった。

SP首位は、フランス杯で2位になりファイナル進出を狙うアレクサンドル・サマリン。初めに4ルッツ+3トウループを成功させたが、続く4フリップは転倒。3アクセルでは着氷でフリーレッグが少し氷に着くようなかたちになった。しかし5.09の加点がついた冒頭のコンビネーションジャンプだけで 20.79を稼ぎ、92.81でトップに立った。

2位につけたのは、スケートアメリカで銅メダルを獲得し、やはり今大会の結果にファイナル進出がかかるドミトリー・アリエフだった。4ルッツ+3トウループを予定していた最初のジャンプは、4ルッツが3回転になったものの、加点がつく出来栄えだった。続く4トウループ、3アクセルも決め、持ち前の端正な滑りを見せて90.64のスコアを得た。

ロシア選手は1,2位の若手二人に続き、新進のマカール・イグナトフが3位につけ、フィギュアスケート大国の底力を印象づけた。4サルコウ+3トウループ、4トウループと、二つのジャンプを続けて成功させる。3アクセルの着氷はオーバーターンになったものの、大きなミスなく演技をまとめた。1番滑走だったイグナトフだが、いきなり87.54という高得点を出し、好勝負を予感させる演技を見せた。

宇野昌磨は、最初に跳んだ4フリップで転倒。しかし、その後の4トウループは3トウループを予定していたセカンドジャンプが2回転になったものの成功、3アクセルも決めた。87.29の得点を出しシーズンベストを更新できたのも、キスアンドクライに一緒に座ったステファン・ランビエールコーチの存在が大きかったのかもしれない。SPは4位発進で、表彰台を狙える位置につけた。

苦難のシーズンとなってしまった宇野。この経験を今後につなげていきたい:Getty Images)

友野一希は、コンビネーションジャンプを予定していた冒頭の4トウループが単発のジャンプになったものの、続く4サルコウに3トウループをつけてリカバリーした。3アクセルは流れのある着氷で見事に決め、コンテンポラリーの振付を踊りこなして観客を引き込む。80.98のスコアを出し、SP7位でFSに臨むことになった。

FSでもロシア勢の勢いは衰えず、ショートのトップ3がそのまま表彰台に上った。

GP初の優勝を決めたサマリンは、ファイナル進出も決めている。ショートに続き見事に成功させた4ルッツ+3トウループは、加点がついて21.12と大きな得点源になり、大きなミスはなくフリー171.64、総合264.45のスコアでトップに立った。

2位にはアリエフが入った。最初の二つの4回転が3回転になったが、構成を変更して4トウループを二回跳び、気概を見せた。『サウンド・オブ・サイレンス』の美しいメロディを滑りで表現し、169.24のスコアをマークしている。

イグナトフはきれいな姿勢で跳ぶジャンプが高く評価され、4サルコウ・4トウループとも加点がつく出来栄えで総合3位に入った。

宇野は予定していたフリップではなく、サルコウに変更した最初の4回転で転倒。続いて4回転を予定していたところでは、ジャンプを跳ぶことができなかった。しかし最後に4回転トウループを跳ぶことで、規定の回数だけジャンプを組み込む姿勢を示す。転倒はしたものの笑顔で演技を終えたフリーの得点は164.95。総合4位で表彰台は逃したが、フリーのスコアは今季の自己最高得点となり、不調の底は脱したことを印象づけた。

総合8位の友野のフリーのスコア、156.56は自己ベスト。4サルコウが2回転になる惜しいミスをしたが、映画『ムーランルージュ』の音楽に合わせ、観る者にアピールできる持ち前の能力を発揮した。

text by 沢田聡子

友野は総合8位もフリーで自己ベストを更新(写真:Getty Images)

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