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【NHK杯】見どころ/紀平はロシア勢の連勝阻止なるか!?羽生の進化し続ける演技にも注目

 2019年11月20日 12:45配信

スケートカナダでは総合で230点を超えながら2位となった紀平。ロシア勢を超える秘策はあるのか!?(写真:Getty Images)

11月22日から24日まで札幌で行われるNHK杯は、その結果によりファイナルに進出する選手が決まる、GPシリーズ最終戦となる。

第5戦まで、今季シニアデビューしたロシア女子がすべて制している女子シングル。NHK杯には、フランス杯で優勝したアリョーナ・コストルナヤが出場する。昨季NHK杯で優勝し鮮烈なGPデビューを果たした紀平梨花は、今季はスケートカナダでトゥルソワに敗れ2位に終わっているが、今季GP2戦目でロシア勢の連勝を阻めるか。コストルナヤと紀平は、トリプルアクセルを武器とすることや演技構成点での評価も高いオールラウンダーであることなど共通点も多いだけに、勝負の行方が注目される。フランス杯では同門の後輩であるコストルナヤに及ばず2位に終わった平昌五輪女王アリーナ・ザギトワが、トリプルアクセルなどの大技を組み込まない構成でどう戦うかも見どころだ。

シニアデビュー戦で優勝したコストルナヤ、見る者を魅了する3AでGP連勝を狙う(写真:Getty Images)

日本からは、山下真瑚、横井ゆは菜も出場する。山下はシーズン開幕前に両足甲を痛めたことが響き、スケートアメリカでは本来の力が発揮できず12位に終わっている。昨季はGPデビュー戦となるスケートカナダで2位になっている山下が、どこまで調子を戻しているか。また初めてのGPとなるロシア杯で6位だった横井は、ロシアの観客にもアピールする力を印象づけた。上位に入るにはすべての要素をミスなく滑ることが必要になるが、札幌でも溌剌とした滑りを見せてほしい。

男子シングルの優勝候補は、スケートカナダで圧勝した羽生結弦だろう。札幌でファイナル進出を決める可能性は非常に高い。スケートカナダの見事な滑りからは昨季から継続しているプログラムが完成形に近づいていることが感じられたが、羽生自身はさらに上を目指している。高難度の4回転を演技の一部として流れるように跳んでいくプログラムは、どこまで羽生の見据える完成形に近づいているか。世界を牽引する羽生のスケートを、日本国内で見られる貴重な機会となる。常に進化し続ける羽生のスケートを堪能したい。

羽生のチームメイトでもあるジェイソン・ブラウンはスケートアメリカで2位になっており、今大会の結果次第ではファイナル進出の可能性がある。また、フランス杯3位のケビン・エイモズ、ロシア杯3位のマカール・イグナトフもファイナルを目指す。

2015-16シーズンのジュニアGPファイナル銅メダリスト・山本草太は、3回の手術を余儀なくされた右足の故障を乗り越え、昨季NHK杯でGPデビューを果たしている。今季は構成に2種類(サルコウとトウループ)の4回転を組み込んでおり、ミスなく滑れば高得点も期待できる。何よりも、山本の一番の魅力である一蹴りが伸びる滑らかなスケーティングを楽しみにしたい。

昨季はジュニアGPファイナルで銅メダルを獲得している島田高志郎は、自身初めてのGPだったスケートアメリカを10位という成績で終えている。初出場のNHK杯では、日本の次代を担う有望な若手である島田に大声援が送られるだろう。4回転への挑戦だけでなく、ステファン・ランビエールコーチの下で磨きをかけた表現も見どころになる。

ペアは、昨季世界選手権を制したウェンジン・スイ&ツォン・ハンが優勝候補。日本からは、今季結成した三浦璃来&木原龍一が出場する。

アイスダンスでは、出場予定だった小松原美里&ティム・コレトが、小松原の9月に診断された脳震盪などの症状再発のため欠場することになった。昨季の世界選手権チャンピオン、ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロンが出場、金メダルを狙う。

text by 沢田 聡子

羽生は初優勝を果たしたスケートカナダで自己ベストを更新!進化し続ける完成度の高い演技を目に焼き付けたい(写真:Getty Images)

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