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【NHK杯】女子SPレビュー/コストルナヤが圧巻の演技で世界最高得点!紀平は2位でGPファイナルへ好発進

 2019年11月23日 11:08配信

完璧な演技を披露したコストルナヤが世界最高得点をマーク(写真:Getty Images)

16歳のアリョーナ・コストルナヤと17歳の紀平梨花、どちらも3アクセルを跳ぶオールラウンダーでありながら違う個性を持つ二人のスケーターが、SPから見応えのある勝負を繰り広げた。 

コストルナヤの美しい3アクセルには、2.40の加点がついた。また紀平の3アクセルについても「高さと幅が普段のアクセルよりも出た」と紀平自身が感じた手応えが、2.29の加点となって現れた。流れるように完璧なプログラムを滑り切ったコストルナヤの演技構成点は35.66、難しい曲にもかかわらず体全体を使う大きな滑りでスタイリッシュに表現した紀平の演技構成点は35.45。ほぼ互角の勝負だったが、SP首位に立ったコストルナヤの出した世界最高得点85.04に対し、5.15差の79.89で紀平が2位に甘んじた一番大きな原因は、怪我の影響で3ルッツの代わりに入れている3ループの着氷でやや詰まり、前傾姿勢になったことだろう。

コストルナヤは、「今日のプログラムには、私はとても満足しています。日本の観客は選手を応援してくれますから、私はその応援に応えてジャンプを跳べました」と述べている。

「3アクセルがあることによって、私は可能性を得ています。3アクセルを跳ぶことのリスクについては慎重でありたいと思いますが、しかし3アクセルは点数につながるジャンプです」(コストルナヤ)

一方、「すべてのジャンプを着氷することができて高得点が出せたので、フリーにつながるいい演技だった」と話した紀平は「3ループは少し悔しいミス」とも振り返っている。「フリーにつながる点数は出せたのですが、(3ループは)明日に向けて修正しなくてはいけないところ。明日の練習でループ、アクセルも含めすべてのジャンプをしっかり確認して、自信を持てるような練習をできたらいいなと思っています」

2位につけ「フリーにつながる演技だった」と語った紀平。4回転に挑むかに注目が集まる(写真:Getty Images)

3位につけたカレン・チェンは、3ルッツ+3トウループを予定していた冒頭のジャンプが3ルッツ+2トウループになったものの、すべての要素を加点がつく出来栄えでまとめ「非常に満足しています」と充実感を漂わせた。

「しっかりとしたプログラムを滑れたと思います。最初のところに関しては思ったようにいかなかった部分はありますけれども、明日につなげていきたい」(チェン)

コンビネーションジャンプを規定通りに跳べず4位と出遅れた平昌五輪女王アリーナ・ザキトワに続き、5位に入ったのは山下真瑚だった。怪我の影響で本来のジャンプが跳べなかったスケートアメリカとは見違えるように飛距離のあるジャンプが決まり、愛らしい所作も印象的で、今季自己最高の65.70をマークした。

SP8位の横井ゆは菜は後ろに3トウループをつける予定だった冒頭の3フリップで転倒したが、後半の3ルッツの後に3トウループをつけてみせた。横井本人もこのリカバリーで得たという自信を、是非翌日のFSにつなげてほしい。

text by 沢田 聡子

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