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【NHK杯】男子SPレビュー/羽生、他を寄せ付けない演技で首位発進!島田は6位スタート

 2019年11月23日 11:14配信

2位に大差をつけ首位に立った羽生。しかし本人は「まだもっとできた」と語った。(写真:Getty Images)

スタンドで日の丸が揺れる札幌のリンクに登場した羽生結弦は、会場で、そしてテレビで見守るファンの期待に応える素晴らしい滑りを見せた。『秋によせて』の哀愁漂う旋律に合わせ、4サルコウ、3アクセルと3点代後半の加点がつく出来栄えでジャンプを美しく決めていく。後半に入ってからのコンビネーションジャンプ、4トウループ+3トウループはファーストジャンプの着氷で少しこらえるかたちになったが、予定通り3トウループをつけてみせた。そこには羽生の「絶対、4-3で逃げるという選択肢はなかった」という思いがあった。「しっかりどんな体勢からでも、3はつけてやると思っていました」(羽生)。この日は、ジャンプのコーチであるジスラン・ブリアン氏の誕生日でもあったのだという。

109.34という高得点を出し、2位に17.87という大差をつけて首位発進したにもかかわらず、羽生は「スケートカナダのショートがあるからこそ、まだもっとできたなという感覚はものすごくある」という。

「明日(のフリー)は明日でまた別の演技ですし、また違う日なので、また違う集中の仕方をして、しっかり健康で最後まで滑り切れるように頑張りたい」(羽生)

2位につけたのはケビン・エイモズ。フランス杯で3位に入りファイナル進出がかかるNHK杯で、冒頭の4回転トウループの着氷がオーバーターンになった部分以外はミスのない演技を見せた。「とにかくこの大会で日本に来ることができ、とても嬉しい」とエイモズは喜びを口にしている。

「今日のショートプログラムは演技をしていて、ミスがあっても楽しみと思えました。とにかくいい経験でした。明日はまたベストを尽くし、頑張って演技をしたいと思います」(エイモズ)

ロシアのベテラン、セルゲイ・ボロノフが3位に入った。4トウループ+3トウループを含むプログラムをクリーンに滑り終え、スタンディングオベーションを受ける。「羽生選手が言ったように、明日は新しい一日、新しいスタートが始まるということには、私もまったく同感する」と翌日のフリーを見据えていた。

ミスが生じ不本意な演技となってしまった島田。フリーでの巻き返しに期待したい(写真:Getty Images)

島田高志郎は6位スタートとなった。冒頭の3アクセルは2.06の加点がつく見事なジャンプだった。しかし、続く4トウループでの転倒に加え、島田の魅力である表現力をアピールできるはずだったステップシークエンスの途中でも転んでしまい、プログラムの流れが途切れたのは残念だった。終了後顔を覆った島田だが、フリーでは母国開催の大会であることを力に変え、伸び伸びと滑ってほしい。

続く7位につけたのはもう一人の日本人選手、山本草太。冒頭の4サルコウ+3トウループは加点のつく出来栄えで成功させるが、4トウループを予定していたジャンプが2回転になり、得点が入らなかったのが痛かった。『エデンの東』の壮大な旋律と山本の伸びやかなスケーティングが溶け合う美しいプログラムだけに、ミスがもったいなかった。フリーではジャンプを成功させることができれば、山本の滑りの良さがより一層引き立つはずだ。

text by 沢田 聡子

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