dmenuスポーツ

フィギュアスケート

コラム

【NHK杯】男子FSレビュー/羽生が大差をつけて優勝!「ファイナルに向けて頑張りたい」

 2019年11月25日 11:39配信

3年ぶり4度目のNHK杯を制した羽生。GPファイナル進出も決めた(写真:Getty Images)

圧倒的な力を見せた羽生結弦がNHK杯を制し、ファイナル進出を決めた。

スタンドで日の丸が揺れる会場に、ショート首位・10番滑走の羽生が登場。エフゲニー・プルシェンコさんへの尊敬をこめた『Origin』は、4回転ループで始まった。続く4回転サルコウも決め、課題となる二つのジャンプを成功させて、上々のスタートを切る。しかし、後半の最初に予定していた4トウループ+1オイラー+3フリップで、4トウループが抜け2回転になり、単発のジャンプとなってしまう。

しかし、あくまでも理想のスケートを追求する羽生は、3アクセル+3トウループを予定していたその直後のジャンプを4トウループ+3トウループに変更。回転不足にはなったものの、決して妥協しない羽生の姿勢が現れたリカバリーだった。FS195.71、トータルで305.05というスコアで圧勝した羽生は「またファイナルに向けてしっかりと回復・調整をして、頑張りたいなと思えた試合でした」とコメントした。

圧倒的な演技力で会場を虜にした羽生(写真:Getty Images)

銀メダルを獲得したのは、ショート2位のケビン・エイモズだった。4トウループ+3トウループを予定していた最初のジャンプで、4トウループの着氷がオーバーターンになり単発になってしまう。そして2本目の4トウループは3回転に、また続く3アクセルでは着氷で手を着くなど、ジャンプの細かいミスが出る内容になってしまった。

ただジャンプの転倒はなく、高い身体能力を生かした独特の振付も評価されてか演技構成点も高く、総合2位となってファイナル出場が決まった。メダリスト会見では、「苦しい戦いではありましたけれども、その中でも一応ベストを尽くしたつもりです」と心境を語った。

総合3位は、SP4位から追い上げたローマン・サドフスキーだった。回転不足や着氷の乱れなどの細かいミスはあったが、4サルコウを2本、3アクセルを2本組み込む構成を滑り切り、ガッツポーズを見せた。GPシリーズ初のメダルを獲得して臨んだメダリスト会見では「今回のシニアGPでの健闘が、最後にならないことを祈っています」と謙虚なコメントをしている。

山本草太は、総合6位という結果だった。最初に予定していた4サルコウ+3トウループは、セカンドジャンプが2回転になったものの、きちんとコンビネーションにすることができた。続いて予定していた4サルコウは2回転になるが、次に跳んだ4トウループは加点がつく出来栄えで、大きな拍手が起きた。

ステップシークエンスではよく伸びるスケーティングで魅了し、FSだけの順位なら5位の結果だった。「点数に関しても、演技に関してもまだまだだなと思いました」と振り返った山本は、この経験をきっと糧にするだろう。

SPで6位となり、後半のグループで滑走した島田高志郎のFSは、少し緊張が見える演技となった。冒頭の4トウループでは転倒。続く3アクセル+2トウループは着氷したが、後半のジャンプで回転不足などの乱れが出てしまう。「苦い思い出になってしまった」という初めてのNHK杯だが、同じリンクで戦った羽生の試合での強さなど、学ぶことも多かったようだ。

NHK杯を終えて出場するメンバーも決定し、シーズン前半のクライマックスとなるGPファイナルを迎える。

text by 沢田聡子

山本は負傷を乗り越え、見事6位入賞を果たした(写真:Getty Images)

コラム一覧に戻る

トピックス

競技一覧
トップへ戻る