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【GPファイナル】男子SPレビュー/今季世界最高点のチェンがトップに!コーチ不在で挑んだ羽生は2位発進

 2019年12月6日 10:57配信

ジャンプにミスが生じてしまった羽生。FSでの大逆転なるか(写真:Getty Images)

12月5日、イタリアのトリノ市、パラヴェラ競技場でいよいよGPファイナルが開幕した。今回男子で進出したのは、羽生結弦、ネイサン・チェン、アレクサンドル・サマリン、ケヴィン・エイモス、ディミトリ・アリエフ、ボーヤン・ジンの6人。中でもやはり、羽生とチェンの今シーズン初の対決に注目が集まった。

SPでトップに立ったのは、「ラ・ボエーム」で滑ったネイサン・チェンだった。冒頭の4ルッツ、3アクセル、そして最後の4+3トウループも、まったく無駄な力の入らない演技を最後まで滑り切った。キス&クライに淡々とした表情で座ったが、点数を待っている間にコーチのラファエル・アルトゥニアンに片手を持ち上げられて、拍手に答えた。110.38で、今シーズンのSP最高点を手にした。

「今日の演技にも、点数にも満足しています。でも進歩の余地はまだあります」と会見で語った。新しい衣装は、有名なデザイナーのヴェラ・ウォンによるものだという。「前の衣装はちょっと動きにくかったので、ヴェラが親切にも短期間で作ってくれました」と説明した。

自己ベストを更新する演技で首位発進のチェン(写真:Getty Images)

「秋によせて」で滑った羽生結弦は、冒頭できれいな4サルコウを着氷。そして3アクセルではトゥイズルから入って、着氷後もトゥイズルとつなげた。最後の4トウループではステップアウトしてコンビネーションがつかなかったが、97.43で2位にたった。

「悔しいですけど、前を向いている。フリーに向けてどう過ごしていくのか、勉強になることがたくさんあります」とちょっと硬い表情でコメントした。ここにはブライアン・オーサーもジスラン・ブリアンも来ていない理由を問われ、「選手一人にコーチ1枚のクレデンシャルしか出ないと言われて、ブライアンはカナダの選手で先週忙しく、ジスランに頼んでいた。でもトラブルがあってここに来るのが遅れています」と説明。だが「(失敗したのは)自分の実力のなさです」と、コーチの不在は演技には影響がなかったことを強調。この会場は、2006年トリノオリンピックで、ジョニー・ウイアーがSPで2位に、そしてエフゲニー・プルシェンコが優勝した同じ場所である。それだけに、ここでベストな演技ができなかったことは完璧主義の羽生にとって、言葉に表せないほど悔しかったに違いない。

3位は、6人中最初に滑走した、フランスのケヴィン・エイモスだった。最初に間違った音楽が流れてしまい、会場から彼を勇気づけるための拍手に包まれてプリンスの「The Question of U」の演技を開始。冒頭の4トウループをきれいに着氷。96.71のスコアが出ると、キス&クライでコーチのシルビア・フォンタナと抱き合って喜んだ。

「最初に、この試合に到達した選手全員におめでとうと言いたいです」と口を開いた。音楽のミスについては、「とても孤独な気持ちになったんですが、集中力を失わないようにしていました」

ロシアのディミトリ・アリエフは、ロックオペラモーツァルトのサントラを使用したプログラムで、冒頭の4ルッツを成功させ2トウループをつけた。続いて4トウループ、3アクセルを成功させて、最後まで大きなミスなく滑り切って88.78で4位スタートに。

同じくロシアのアレクサンドル・サマリンは、「ブルース・フォア・クルック」の冒頭の4ルッツで手をつき、次の4フリップでは着氷が回転不足でつまったものの、2トウループをつけた。81.32で、5位になった。

中国のボーヤン・ジンは、冒頭で予定していた4ルッツの途中で体が開いてしまい両足着氷で、回転不足の3ルッツに。だが次の4トウループに3トウループをつけてコンビネーションにした。続いた3アクセルも成功させて残りをノーミスで滑ったが、演技構成点もあまり伸びずに80.67で6位スタートになった。

男子フリーは、12月7日トリノ現地時間で午後1時から開始される。

text by 田村 明子

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