dmenuスポーツ

フィギュアスケート

コラム

【GPファイナル】女子FSレビュー/ロシア3人娘が表彰台独占!紀平は4回転失敗も巻き返して4位

 2019年12月8日 10:25配信

4回転失敗も、立て直して4位でフィニッシュした紀平。これからも果敢に女子新時代に挑む構えだ(写真:Getty Images)

 女子フリーはトリノ現地時間12月7日、午後9時から開始した。表彰台は、予想されていた通りロシアの新人の3人が並ぶ結果となった。

 SPで1位だった16歳のアリョーナ・コストルナヤは、6人中5番滑走だった。冒頭の3アクセルがちょっと不安定だったが2トウループをつけ、続いて3アクセル、2アクセル、そして3ループ、後半では3フリップ+3トウループなど、アクセル2度を含む合計8回の3回転を着氷。まだ16歳とはいえ、スケーティングも質が高く、美しく見せる演技というものをきちんと理解しているパフォーマンスだった。フリーは162.14で2位だったが、総合247.59で1位を保った。

「今シーズンは新しいエレメントをできるようになったばかりでこのような結果になって、びっくりしています」と会見で語った。コストルナヤは2年前に3アクセルを学んだが、成長に伴って一度このジャンプを失ったと言われている。だが今シーズンはずっと安定してこのジャンプを成功させてきた。

圧倒的な演技で優勝を飾ったコストルナヤ。若いながら演技構成点でも他のスケーターを圧倒した(写真:Getty Images)

 2位は、4ルッツを二度成功させたアンナ・シェルバコワだった。冒頭に軸のきれいな4ルッツ+3トウループをきめ、次の4フリップでは転倒したものの、二度目の4ルッツを単発で成功させて、3ルッツ+3ループ、3フリップ+1オイラーなど、2度の4回転と5度の3回転を着氷。162.65で僅差でフリーは1位だったが、総合240.92で2位となった。

「4フリップを失敗してしまったことが、ちょっと残念」と会見で語った。

 4回転を5度プログラムに組み込んできたアレクサンドラ・トゥルソワは、冒頭の4フリップをきれいに着氷。続いたサルコウが2回転になったが、次の4ルッツ、そして2アクセル+3トウループを成功させた。4トウループ+1オイラー+3サルコウを降りた後、次の4トウループで転倒。フリー161.73、総合233.18で3位となった。

「練習ではできているジャンプを失敗してしまったことが悔しいです」と言いながらも、会見では愛犬のティナを同伴して笑顔を見せた。

ジャンプ失敗が相次いだトゥルソワ。それでも4回転連発で技術点を確保するあたりはさすが(写真:Getty Images)

 紀平梨花は、フリーの冒頭で4サルコウに挑んだ。朝の公式練習では何度か成功させていたが、本番では回転は承認されたが転倒。素早く態勢を立て直して挑んだ3アクセル+2トウループは、アクセルに回転不足がついた。だが二度目の3アクセルを含む、残りの3ジャンプ6回はミスなくきめた。フリーは145.76、総合216.47で4位という結果だった。ここで初めて試合で4回転に挑んだことについて、紀平は演技後にこう語った。

「本当に4回転の時代がきているので、本当にやっぱり迷っていることが今シーズンも多かった。SPのミスもあったおかげで、すごい気持ちが、なんていうかな、絶対にやろうっていう風に変わったので。もう、時代の流れに沿っていけるように、やるには、もう、すごく挑戦して良かったなっていう風な思う試合だったなと思います」

 フリー2位だったアリーナ・ザギトワは、最初の3ルッツ+3ループのコンビネーションのループの着氷がつまって回転不足になり、次にコンビネーションを予定していた2アクセルで転倒。滑りに勢いがそがれた印象で、その後5回跳んだ3回転ジャンプのうち、4個が回転不足という判定に。125.63でフリー6位という数値が出ると、呆然とした表情で固まった。総合で205.23で6人中6位に終わった。

 後半のジャンプがいくつか回転不足になったブレイディ・テネルがフリー139.98、総合212.18で5位という結果だった。

text by 田村 明子

コラム一覧に戻る

トピックス

競技一覧
トップへ戻る