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【全日本選手権】男子SPレビュー/羽生が世界新で首位発進!宇野は復活の2位

 2019年12月21日 10:42配信

ISU非公認ながら世界最高得点をたたき出した羽生(写真:Getty Images)

12月20日午後4時過ぎから開始した男子SPでは、予想通り羽生結弦がトップに立った。「秋によせて」の冒頭で4サルコウをきれいに成功させ、次に予定していた3アクセルの代わりに、4+3トウループを跳んだ。そして3アクセルを後半にもってきた。最後までミスなく滑りきると、「よし」というように、大きく頷いた。GPファイナルの後、かなり体力的に疲れていたことを明かしながらも、完璧な演技だった。110.72で国内大会のためISUの記録には残らないものの、シーズンベストスコアを出した。

「(3アクセルを最後にもってきたのは)出来栄えを意識してというのが強いです。どうしてもトウループ自体ではなく、あの曲のところでのトウループに不安があった。フリーのトウループのほうが簡単だなと思ってやっていた。そうするとプログラム自体が生えると思った。(ファイナルから)調整もできていないです。はっきりいって。こっちに来て最初の練習見てわかったと思うんですけど、あれが、よくあそこまで戻ってきたなという状態。はっきりいってループも跳べていなかった。フリーに向けてまだ不安はありますけれど。とにかく一歩ずつ、少しずつでもトレーニングしながら、休みながらということを心掛けてやってきました」

今シーズンGPシリーズで不調だった宇野昌磨は、みごとな復帰を果たした。「グレイト・スピリット」の激しいリズムにのって、冒頭の4フリップを勢いにのって着氷。そのまま4+2トウループ、そして3アクセルとノーミスできめ、105.71で2位に立った。

「たとえフリップで失敗してもそれを引きずらないようにという気持ちがすごいあり、それが偶然うまくいった。その後は練習してきたトウループ、アクセルといかせたかなと思うんですけど、4+2にしてしまったところは自分の悪いところ。今回は逃げてしまったのではなく、やってしまったなとちょっと微笑みながら演技をすることによって、いつも通りのアクセルを跳ぶことができました。(ランビエルコーチについて)試合よりも公式練習とか、日ごろの練習でやっと自分に、スケートを楽しむ練習を戻してくれた。このコーチのために、ぼくは一緒に戦っていきたいという気持ちがありました」

宇野は復活を印象づける滑りを見せた(写真:Getty Images)

15歳の佐藤駿が、3アクセル、3ルッツ+3トウループ、そして最後の予定していた3ループの代わりにSPで初の4トウループをきめて82.68を獲得し、3位スタートをきった。

「6分間(ウォームアップ)でも調子が良くって、こっち(会場)に来てからやはり4回転をやりたいと自分で思った。先生にやりたいというように伝えました。(4回転を入れることは)自分で決めました。(この構成で通し練習は)やっていないです。こっち来てから公式練習でやったんですけど4トウループでミスして、不安もあったんですけど、6分間ウォームアップで4トウループの調子が良くてやる決心をしました」

シングル最後の試合として挑んだ高橋大輔は、「フェニックス」の冒頭の3フリップ+3トウループの最後が回転不足になり、3アクセルは前向きに降りてダウングレードを受けた。最後の3ルッツで転倒。激しいロックに合わせた振付で、後半は疲れた出たのかかなりスピードが落ちた。65.95で14位という厳しいスタートになった。棄権した西日本選手権の前の左足首の怪我、また靴の調整など原因は複数あったという。

「(緊張したのは音楽が)始まってからですね。それまでは、なんかいけるかもしれないと思っていたんですが。最初のジャンプで詰まっちゃって、そこでやばいと思ってしまって、あの流れでアクセルが…なかなか練習でもつかみきれていなかった。演技でカバーするしかないと思ったんですけど、動きすぎて「やばい、脚にきた」と思っていろんな気持ちが2分50秒の中で感じました。気持ちとしては全然いけると思ったんですけど、脚がついてこなくて。なんとか動いてくれ、と思っていました。それが緊張していたせいかどうかわからないけれど、気持ちと体がうまくかみ合わなかった」

 最後に「あと10歳若ければ」と苦笑いを見せた。

4サルコウで転倒したが残りをノーミスで滑った田中刑事が80.90で4位、3アクセルと4トウループをきめたが、コンビネーションの最初のジャンプが2ルッツになった島田高志郎が80.59を獲得して5位スタートになった。男子フリーは、22日日曜日午後5時過ぎから行われる。

text by 田村 明子

今大会がシングル最後の試合となる高橋(写真:Getty Images)

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