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【全日本選手権】女子FSレビュー/紀平が圧巻初Vで世界選手権へ!樋口、川畑が逆転表彰台

 2019年12月22日 10:50配信

圧巻の演技で初の日本一に輝いた紀平(写真:Getty Images)

12月20日に代々木第一体育館で開催された女子の決勝では、17歳の紀平梨花が初タイトルを射止めた。「インターナショナルエンジェルオブピース」の冒頭で4サルコウには挑まなかったものの、2度の3アクセルもきれいに決めた。7回挑んだ3回転のうち、唯一のミスは3アクセルの後につけた3トウループが回転不足になったこと。全種のスピン、ステップシークエンスでレベル4を獲得し、フリー155.22を獲得。総合229.20を獲得した。この日の午前の公式練習でも決して調子は良くなく、不安を抱えて挑んでいたことを告白。初めて手にした全日本タイトルに喜びを表現した。

2位に入ったのは、SP4位からフリーに挑んだ18歳の樋口新葉だった。「ポエタ」のプログラムで、今回は予定していた3アクセルを回避。だが3ルッツ+3トウループ、2アクセル+3トウループを含むプログラムで後半の3フリップをステップアウトしたのが唯一のミス。残りはすべて成功させて、138.51を獲得。総合206.61で、3年ぶりに表彰台に返り咲いた。

3大会ぶりに表彰台へ駆け上がった樋口(写真:Getty Images)

サプライズで3位に入ったのは、17歳の川畑和愛だった。「竹久夢二のテーマ/Sikuriades」のプログラムで冒頭の3ルッツ+3トウループなど、6度の3回転をクリーンにきめた。フリー128.43で総合193.96を手にした。

SP2位だった宮原知子は、フリー「シンドラーのリスト」で2アクセルから演技を開始。続いて3ルッツ+3トウループを降りたが、3トウループは回転不足の判定に。次に予定していたループが2回転になったのは、彼女らしくないミスだった。後半に入ったところの3フリップでは着氷が乱れたが、無理につけた2トウループと2ループが回転不足、ダウングレードに。スピンの後に跳んだ3ルッツで転倒。結局跳んだ合計11個のジャンプのうち8個が回転不足の判定を受けるという、厳しい結果となった。フリー121.31、総合191.48で4位となり、6年ぶりに表彰台を逃した。

昨年のチャンピオン、坂本花織は「マトリックス」のフリーの冒頭で飛距離のある2アクセルをきれいに降りた。だが次の3フリップの着氷がうまく流れずに、コンビネーションにならなかった。後半の3ループにつけた3トウループでステップアウトし、次の2アクセルにつけた3トウループで転倒という、彼女らしい豪快なジャンプが最後まで見られなかった。フリー118.31、総合188.26で、SP3位から総合6位に落ちるというショッキングな結果に。試合後、悔し涙を流しながらも報道陣の前に現れて、同じコーチの元で良きライバルとして競ってきた三原舞依が今年病気の療養中で、練習でのモチベーションの持っていきかたを失っていたことを告白した。

SP5位だった山下真瑚はアクセルが1回転半になり、3フリップが回転不足で着氷が乱れるなどミスが重なり、総合11位に。SP6位だった本田真凛は、「LaLa Land」のフリーの冒頭で、3ルッツで転倒。2アクセル、3ループはきれいに降りたが次のフリップが2回転に。後半も回転不足がいくつか出て、フリー115.42、総合8位となった。SPは9位スタートだった横井ゆは菜がフリー4位と健闘し、総合5位に順位を上げた。

4位に終わった宮原は世界選手権の代表に選ばれるだろうか(写真:Getty Images)

優勝をきめた紀平梨花は世界選手権への派遣決定だが、彼女以外の四大陸選手権、世界選手権への代表チーム発表は22日男子フリー終了後に発表される。今回3位の川畑和愛はまだ国際大会はジュニアとして出場しているため、4位だった宮原が繰り上がって世界選手権の代表に選ばれる可能性が大きい。

いよいよ残るは12月22日夕方4時からアイスダンスと、5時過ぎから開始される男子の決勝のみとなった。

text by 田村 明子

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