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【四大陸選手権】男子レビュー/羽生が男子初となる主要国際大会を全制覇!16歳鍵山は大舞台で堂々3位

 2020年2月10日 09:49配信

SPで世界最高得点をマークした羽生が四大陸初優勝を果たした(写真:Getty Images)

平昌五輪以来の『バラード第1番』を滑り、111.82点をたたき出して世界最高得点を更新した羽生結弦が、ショートプログラムで首位に立った。平昌五輪では後半に入ってから跳んでいた4トウループ+3トウループを、今回は冒頭の4サルコウに続けて跳ぶ構成に変更している。その意図について羽生は「GOEの幅が増えたルールの現状で、一番点数を安定してとれるんじゃないかなということもあって、この構成にしました」と説明したが、真の狙いは得点にはないことも明かした。

「でも正直に言ってしまうと、はっきり言って点数とかどうでもいいなと思っていて。何より自分がこのプログラムで何を表現したいか、どういうふうに曲を感じたいかということを一番大事に、この構成を選びました」

プログラム変更の目的は、ただ難しいことをするだけではない自分の目指すフィギュアスケートを見せたいということ。それを貫いた結果としての、ハイスコアだった。

ショート2位には4ルッツと4トウループを跳んだボーヤン・ジン(中国)、3位には4回転は入れていないものの演技構成点で高い評価を受けたジェイソン・ブラウン(アメリカ)が入った。

鍵山優真は、ジュニアではショートに組み込めない4回転トウループを、着氷後の流れも美しい見事な出来栄えで成功させる。3ルッツが軽度のエッジエラーと判定されたものの、91.61点で5位につけ、上々の滑り出しとなった。

代役で出場した大会で強さを見せてきた友野一希は、今回も期待を裏切らないショートを見せた。冒頭の4トウループ+3トウループに続き4サルコウも加点のつく出来栄えで決め、見る者を惹きつける持ち前の表現力も発揮し、88.22点で7位発進となる。

フリーでは第3グループ4番滑走で登場した友野は、冒頭でトウループ、続けてサルコウと2本の4回転を跳び、着氷。3回転を予定していたサルコウが2回転になるミスはあったものの、3アクセルも2本跳び、気持ちの入ったコレオシークエンスを見せる。フリーは162.83点、総合251.05点でともに自己ベストを更新し、7位という結果になった。

16歳ながら堂々の演技で銅メダルを獲得した鍵山(写真:Getty Images)

最終グループ、鍵山は2番目の滑走者としてリンクに入った。冒頭の4トウループ+2トウループは3.26の加点がつく素晴らしい出来栄えで決める。2本目の4トウループ、3アクセルからの3連続ジャンプでも2点台の加点を獲得、伸びのあるスケーティングで『Tucker』の明るいリズムを生き生きと表現する。3ルッツで軽度のエッジエラー、最後の3アクセルでフリーレッグが氷に着くミスはあったものの、大きなミスなく演技をまとめた。フリーは179.00点で3位、総合でも270.61点で3位になり、銅メダルを獲得。堂々の四大陸デビューとなった。

銀メダルは、予定していた4トウループが2回転になったものの、完成度の高い演技を見せたブラウンが獲得した。

羽生は30秒短くなった『SEIMEI』の冒頭で、平昌五輪では組み込まなかった4ルッツに挑み、着氷で手を着くかたちになった。続く4サルコウで3.88、3アクセルでは3.66と最高に近い出来栄え点を獲得。後半で跳んだ1本目の4トウループでは着氷で大きく膝を曲げながらも3連続ジャンプにし、2本目では転倒した。しかしショートに続きフリーも187.60で1位となり、総合299.42点で優勝。ジュニア・シニアの主要国際大会すべてを制した初めての男子となった。

優勝インタビューでは「フリーは満足できる演技ではなかったんですけれども、それでも皆さんの声援のおかげでこうやってなんとか初めて、四大陸勝つことができました。本当にありがとうございました」とファンへの感謝を述べた羽生。自分らしいスケートができるプログラムを携えて、世界選手権に向かう。

text by 沢田 聡子

羽生は今大会の優勝で男子初となる国際主要大会の全てを制覇した(写真:Getty Images)

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