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【世界ジュニア】女子レビュー/圧巻の演技を披露したワリエワが優勝!日本勢は実力を発揮できず悔しい結果に

 2020年3月9日 10:22配信

ジュニア離れした演技を披露したワリエワが圧勝(写真:Getty Images)

ジュニアグランプリファイナルを制したカミラ・ワリエワ(ロシア)が美しい演技を披露し、ショートプログラムで首位に立った。ピカソの『玉乗りの少女』をイメージしたというプログラムは、絵画そのままのポーズで始まる。3ループ、2アクセル、3ルッツ+3トウループとすべてのジャンプで1点以上の加点を獲得。スピンやステップもすべてレベル4、演技構成点も5項目中4項目が8点台というジュニアとしては驚異的な高得点。74.92はジュニアのショートにおける世界最高得点で、さすがエテリ・トゥトベリーゼコーチの秘蔵っ子と思わせる好スタートを切った。

2位に入ったのは、ジュニアグランプリファイナルにも進出したイ・ヘイン(韓国)。スピン・ステップではすべてレベル4を獲得、すべての要素を加点がつく出来栄えで滑り切った。『ノクターン』のしっとりとしたメロディを美しい滑りで表現し、70.08と70点台に届く高スコアを挙げる。

3位につけたのは、ワリエワ同様エテリ門下のファイナル銅メダリスト、ダリア・ウサチョワ(ロシア)。3フリップ+3トウループでエッジエラーと回転不足の減点があったものの、大人びた滑りで演技構成点でも高評価を得た。

ファイナル銀メダリストのアリサ・リウ(アメリカ)は、3アクセル+3トウループを着氷させたものの、セカンドジャンプで回転不足をとられたこともあり、4位スタートとなった。

日本ジュニアチャンピオンの河辺愛菜は、スピン・ステップでのレベルの取りこぼしが散見されたものの、すべての要素で加点を得て8位発進。全日本選手権3位の川畑和愛も、ジャンプの回転不足による減点とステップがレベル2と判定されたことが痛かったが、すべてのジャンプを着氷させて10位に入った。

本来の力を見せることができなかった河辺は総合11位(写真:Getty Images)

日本代表は、二人とも最終の一つ前のグループでフリーの演技を行った。川畑は、冒頭で3ルッツ+3トウループを跳んだがセカンドジャンプで転倒。後半ではリカバリーも見せたものの、ジャンプの回転が抜けるなどミスが相次ぎ、本来の出来とは程遠い演技になってしまう。フリー96.62、合計159.47というスコアで総合14位となった。

『ブラックスワン』を滑る河辺は演技冒頭で3アクセルに挑んだが転倒。3ルッツ+3トウループは成功させるも、続く3ループでは手をついてしまう。その後は予定通りジャンプを跳んだが、後半に跳んだ2本目の3ルッツは重度の回転不足とされた。さらに最後のスピンも失敗して得点が得られず、浮かない表情でキスアンドクライに座る。結果はフリー105.15、合計169.62で総合11位。力を出し切れなかった日本勢だが、来季の日本女子の出場枠“2”を確保した。

リウは4ルッツ、3アクセル2本を入れる高難度のジャンプ構成で挑んだ。冒頭の3アクセルは着氷して後ろに2トウループをつけ、続く4ルッツでは転倒、どちらも回転不足と判定される。2本目の3アクセルは成功させ、1.71の加点を得た。その後のジャンプはすべて加点がつく出来栄えで、フリー137.31、合計204.83で銅メダルを獲得した。

ウサチョワは3アクセルや4回転などの大技は入れていないが、完成度の高いプログラムを滑り切った。3フリップのエッジエラーが唯一のミスでフリー139.29、合計207.74で2位に入った。

ワリエワはフリー152.38、合計227.30というハイスコアで圧倒的な力を見せて優勝し、2冠を達成した。冒頭の4トウループはステップアウトしたものの、2本目は後ろに2トウループをつけて成功させ、2.85の加点を得る。『エクソジェネシス交響曲第3部』を繊細な滑りで表現し、演技構成点は5項目すべてが8点台。4回転を跳ぶだけではなく、ジュニア離れした完成度を見せる滑りだった。現在シニアの女子シングルを席巻している同門の先輩と共に、北京五輪の優勝候補となることは間違いないだろう。

text by 沢田 聡子

河辺と同様に、フリーでミスが続いてしまった川畑(写真:Getty Images)

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