dmenuスポーツ

フィギュアスケート

コラム

【スケートアメリカ】男子レビュー/圧巻の強さを見せたチェンが優勝!ジョーはジャンプに細かなミスが生じ2位

 2020年10月26日 10:43配信

チェンが4連覇を果たした(中央)。2位にヴィンセント・ジョー(左)、3位はベテランのキーガン・メッシング(右)という結果に(写真:Getty Images)

10月23日からネバダ州ラスベガスで開催されたスケートアメリカ。会場内は無観客で、ごくわずかな関係者とジャッジのみだったが、観客席にはファンたちの写真を等身大に引き延ばしたカードボードの人型が並び、歓声と拍手の入った録音も流れた。

男子はネイサン・チェンが相変わらず安定した強さを見せて、SP、フリーともトップを保って優勝した。

圧巻の演技でスケートアメリカ4連覇を果たしたチェン(写真:Getty Images)

SPは「デスペラード」のサントラなどを使用した、フラメンコ風の作品で振付はシェイリーン・ボーン。4+3トウループから演技を開始し、3アクセル、4フリップも完ぺきだった。スピンとステップも全てレベル4を獲得し、111,17でトップに立った。

フリーも同じくシェイリーン・ボーン振付で、フィリップ・グラスの音楽を’使ったコンテンポラリーな作品だった。4フリップ+3トウループ、4トウループ+1オイラー+3フリップなど、3度の4回転と5度の3回転を成功させるも、サルコウが2回転に、アクセルがパンクして1回転半になるという彼らしくないミスもあった。それでもフリー187.98、総合299.15で2位と25ポイントの点差で引き離し、4年連続となるタイトルを手にした。

フリーについては「ジャンプのミスには、ちょっと残念に思っています。どうすれば良かったのか、今ならわかる気がするけれど、あの瞬間には見失っていたんです」とコメント。

現在カリフォルニアでトレーニングしつつ、イェール大学はオンライン授業を受けている。「ぼくたちはこの状況下で大会に出ることが出来て、とても幸運だと思っています」と感謝の気持ちを表現した。

2位はジャンプに細かなミスが生じたヴィンセント・ジョー(写真:Getty Images)

2位は、予想通りヴィンセント・ジョーが入った。SPはジョシユ・グローバン演奏「ヴィンセント」を使用し、ジョシュワ・ハリス振付。きれいな4ルッツ+4トウループから演技を開始し、次の4サルコウは4分の1回転不足の判定を受けた。残りをミスなく滑り切って、99.36を獲得。

フリーはミーシャ・ジー振付の「Algorithm」。出だしの4ルッツで転倒という難しいスタートだったが持ち直し、4ルッツ+3トウループを決めた。4サルコウは回転不足で着氷が乱れたが、その後3アクセル+2トウループ、3ルッツ+1オイラー+3サルコウを成功させ、最後のステップシークエンスで盛り上げた。フリー175.74、総合275.10で2位を保った。

「ミスも少々あったけれど、全体的にはここでの演技を誇りに思っています。特に練習では、調子が悪かったので」とコメントしたジョー。昨年の12月にリー・バーケルとローリー・ニコルに師事するためにカナダに拠点を移したが、パンデミックの後に帰国してコロラドに戻った。これが一時的なものなのかどうか聞くと、「リー(バーケル)とは話し合いをした上で、友好的に師弟関係を終了しました。彼からは多くのものを学びました。現在のメインコーチは、クリスティ・クラールとミエ・ハマダです」と答えた。

3位には、ベテランのキーガン・メッシングが入った。SPは4+3トウループ、3アクセル、3ルッツともほぼノーミスで92.40のスタート。

フリー、ガンズアンドロージズの「November Rain」では冒頭で4+2トウループ、そして4トウループをたてつづけに成功させた。3アクセル+1オイラー+3サルコウは途中の着氷が乱れたものの、立て直して3ループ、3ルッツ+3トウループ、2度目のアクセルも成功。コレオシークエンスは高いロシアンスプリットジャンプやハイドロブレードなどで盛りあげた。最後の3フリップがダウングレードで着氷が乱れたが、フリーで174.02、総合266.42で表彰台に上がった。

スケートカナダが中止になったため、今年のGP大会に出場する唯一のカナダ選手となったメッシング。「氷の上に出ていく前に、家にいなくてはならないカナダのスケート仲間たちのことを考えて、きみたちの代わりにここで滑る、と思って挑みました」大きなプレッシャーを感じたというが、見事にメダルを獲得した。

樋渡知樹がSP、フリーとも4トウループを成功させるも細かいミスがいくつか出て、総合4位。SP、フリーともに4トウループと4サルコウをプログラムに組み込んできた新星、イリア・マリニンが総合5位。ベテランの、イスラエルのアレクセイ・ビチェンコが6位に入り、SPでは4ループを成功させたが、フリーではミスを連続して9位になったアレクセイ・クラスノーションが総合7位だった。

text by 田村 明子

コラム一覧に戻る

トピックス

競技一覧
トップへ戻る