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【ロシア杯】男子SPレビュー/欧州選手権3位のモリス・クビテラシビリが首位発進!ロシア・カップ第3戦を制したミハイル・コリヤダは3位につける

 2020年11月21日 10:57配信

モリス・クビテラシビリが非公式ながらも自己ベストを上回るスコアをマークして首位発進!(写真:Getty Images)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で変則的な開催となっている今季のGPシリーズで、初めて観客を入れて行われているロシア杯。男子シングルのエントリーはロシア選手が大半を占める中、SPで首位に立ったのはジョージアのスケーター、モリス・クビテラシビリだった。

ロシアの名伯楽、エテリ・トゥトベリーゼに師事する昨季欧州選手権銅メダリスト・クビテラシビリは、冒頭の4サルコウ+3トウループを綺麗に決めた。続く3アクセルも美しく着氷、基礎点が1.1倍となる後半に組み込んだ4トウループも高さを出して成功させる。ジャンプはすべて2点以上の加点がつく出来栄えで、シャンソン『アムステルダム』の哀愁漂うメロディを25歳ならではの味のある滑りで表現し、演技構成点でも各項目で8点台後半の評価を得た。クリーンに滑り終えたクビテラシビリに対し、観客から拍手が沸く。晴れやかな表情でキスアンドクライに座ったクビテラシビリの得点は、100点に迫る99.56。公認記録にはならないものの、2018年のロシア杯でマークした自己ベスト89.94を10点近く上回るハイスコアだった。

昨季の世界ジュニア選手権3位のピョートル・グメンニクが2位につける(写真:Getty Images)

SP2位につけたのは、昨季世界ジュニア選手権3位の18歳、ピョートル・グメンニク(ロシア)だった。『月光』を使うプログラムの冒頭に予定されていたのは4ルッツ+3トウループだったが、3アクセルに変更して見事に決める。3アクセルは出来栄え点で加点2.24、続いて成功させた4サルコウも2.91を得た。そしてジャンプの基礎点1.1倍となる後半には難しいコンビネーション、3ルッツ+3ループも成功させる。4回転1本の構成にしたのは、陸上でウォームアップする直前にコーチから助言を受けての決断だったという。シニアデビューシーズンのグメンニクは、初めてとなるGPシリーズのSPで、自己ベストを上回る96.26という高得点をマークした。

ロシア・カップ第3戦を制したミハイル・コリヤダは3位発進(写真:Getty Images)

昨季は副鼻腔炎の治療により休養を余儀なくされ、2シーズンぶりにGPシリーズに復帰した25歳のミハイル・コリヤダ(ロシア)は、SP3位発進となった。4トウループ+3トウループを予定していた最初のジャンプは、4トウループで転倒しコンビネーションにできなかった。しかし3アクセルは2.72の加点がつく出来栄えで決め、さらに後半に組み込んだ3ルッツに3トウループをつけてリカバリー。『Let's Get Loud』に乗った演技は、軽快な中にも2018年世界選手権銅メダリストらしい貫禄を漂わせるものだった。演技構成点はすべての項目で9点台と高評価を得、SPの得点は93.34となった。

4回転ジャンプに挑戦する選手が多い中、ミスしないことの重要性を改めて感じさせるSPだった。各スケーターがFSではどんな戦略で臨んでくるか、注目される。

text by 沢田 聡子

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