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【ロシア杯】女子SPレビュー/昨季の欧州選手権・GPファイナルを制したコストルナヤが首位発進!昨季の欧州選手権3位のトゥルソワは3位につける

 2020年11月21日 12:53配信

昨季シニアデビューと同時に世界を席捲したロシアの“3人娘”、アリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワが競い合う展開が予想されたロシア杯女子シングル。しかし大会が開幕する20日、昨季欧州選手権銀メダリスト・シェルバコワの病欠が発表された。

3アクセルを跳ぶことなく首位に立ったコストルナヤ(写真:Getty Images)

昨季の欧州選手権・GPファイナルを制した17歳のコストルナヤが、3アクセルを跳ぶことなく78.84を出し、SP首位に立った。冒頭の2アクセル、続く3ルッツ、基礎点が1.1倍になる後半で跳んだ3フリップ+3トウループ、3つのジャンプすべてで加点を得る。米国歌手ビリー・アイリッシュの曲を鋭く美しいスケーティングで表現し、演技構成点は全項目で9点台を並べた。怪我や靴の故障の影響もあるのか、まだ本来の強さを発揮したとはいえないが、それでもやはり演技の完成度は飛び抜けており、際立つ存在感を示した。コストルナヤは、ロシア選手権までには3アクセルを戻す意向を示しているという。名伯楽エテリ・トゥトベリーゼ門下からエフゲニー・プルシェンコ門下に移ってから初めての出場となるGPシリーズで、まずは無難に滑り出した。

貫禄漂わせる滑りを見せたエリザベータ・トゥクタミシェワ(写真:Getty Images)

74.70というスコアでSP2位発進したのは、3アクセルを2.40の加点がつく出来栄えで成功させたエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)だった。2番目のジャンプは3フリップ+3トウループを予定していたものの、3フリップでステップアウトし、セカンドジャンプをつけられなかった。しかし、後半の3ルッツに2トウループをつけてリカバリーする。『スパルタクス』の壮大な旋律を力強いスケーティングで表現する姿には貫禄すら漂い、演技構成点ではすべての項目で8点台後半の評価を得ている。キャリアの中でさまざまな浮き沈みも経験している、23歳のトゥクタミシェワならではの演技だった。

プルシェンコ門下でさらなる成長を見せたトゥルソワ(写真:Getty Images)

常に高難度ジャンプに挑戦し続ける16歳、昨季欧州選手権銅メダリストのアレクサンドラ・トゥルソワは、このSPでも3アクセルに挑戦した。重度の回転不足をとられ転倒したものの、続く3フリップは軽度のエッジエラーと判定されながらも着氷。後半に組み込んだ3ルッツ+3トウループには、1.77の加点がついた。トゥトベリーゼコーチに師事していた昨季までは強い曲調で演技することが多かったが、プルシェンコ門下に移籍して迎える今季のSPではしっとりとした曲を滑りこなし、スケーティングや表現でも成長していることを示した。得点は70.81で、3位につける。現役時代は4回転にこだわり続けたプルシェンコの指導を受けるトゥルソワが、FSで4回転ジャンプを何種類、何回跳ぶのか注目される。

3アクセルを回避したコストルナヤが1位、3アクセルを成功させたトゥクタミシェワが2位、3アクセルに挑んだトゥルソワが3位になった女子SP。FSでは、高難度ジャンプへのアプローチが順位にどのように影響するのだろうか。

text by 沢田 聡子

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