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【世界国別対抗戦】第1日目レビュー/羽生がSPで今季自己ベストをマーク!日本は3位発進、首位ロシア

 2021年4月16日 11:40配信

羽生は107.12点でSP2位。演技後には宇野を労わるコメントを残した(写真:Getty Images)

世界国別対抗戦第1日目はアイスダンスのリズムダンス、女子・男子シングルのショートプログラムが行われ、日本チームは3位発進となった。ロシアが首位に立ち、2位にはアメリカがつけている。

アイスダンス・リズムダンスには小松原美里&小松原尊組が出場し、5位となった。世界選手権チャンピオンのビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ(ロシア)が首位に立っている。

女子シングルはアンナ・シェルバコワが1位、エリザベータ・トゥクタミシェワが2位とロシア勢がトップを占め、3位に坂本花織、4位に紀平梨花と日本勢が続いた。坂本の『Bach A La Jazz』は完璧といっていい見事な滑りで、世界選手権から課題として持ち帰ったルッツのエッジエラーも克服した充実の内容だった。パーソナルベストの77.78点とスコアにも結果が現れ、坂本自身も手応えを感じている。

「世界選手権後の隔離の練習期間の時にルッツをしっかり練習したので、いつもよりは(エッジの)揺れが少なかった。気を抜かず今後も改善・改善をしていって、もっといいのを跳べるように。思い切って、悔いのない演技をしたいなと思います」

腰痛を抱えながらも演技をまとめあげた紀平(写真:Getty Images)

腰痛を抱える紀平だが、『The Fire Within』の冒頭で果敢に3アクセルに挑んだ。しかし、回転不足となり転倒。続くコンビネーションジャンプ、3フリップ+3トウループは、セカンドジャンプが4分の1の回転不足と判定されるも、着氷する。ステップが一つレベル3となったが、69.74というスコアで演技をまとめた。

「感覚をつかみ切っていないまま出ちゃったかなと思うので、(3)アクセルをもう少し感覚良く踏み切れたら良かった。フリーでは、その点をしっかり確認していきたいと思います」

男子ショートには、平昌五輪金・銀メダリストの羽生結弦・宇野昌磨が出場。しかし、宇野の滑りは本来の実力とは程遠い出来となった。試合の数日前に靴が壊れたという宇野は、冒頭の4回転フリップで着氷が乱れる。続く4回転トウループでは転倒し、セカンドジャンプがつけられずコンビネーションジャンプが入らなかった。なんとか耐えたトリプルアクセルの着氷には意地を感じたが、スコアは77.46と伸びず、9位となった。「足引っ張ってしまったな」という気持ちで演技を終えたという宇野は、「滑る本番の前から不安要素がたくさんあり、その不安だったものがすべて悪いイメージ通りになってしまった」と吐露している。

宇野は本来の実力を発揮できず。フリーでの巻き返しが期待される(写真:Getty Images)

「チーム戦なので『しょうがない』とかそういった言葉で片づけるのは良くないことなんですけれども、フリーこそはもうちょいましな演技できるように頑張ります」

直前に滑った宇野のスコアが耳に入り「おおっ?」と思ったという羽生は、思い通りにいかなかった後輩の思いも背負って演技を開始。羽生のスターオーラが全開となるロックナンバー『Let Me Entertain You』で観客を魅了する。2本の4回転は素晴らしい出来だったが、最後のジャンプとなる3アクセルでは前傾してこらえる着氷となる。それでも悠々と100点を超える107.12をたたき出し、ネイサン・チェン(アメリカ)に次ぐ2位になった。羽生は、演技後に宇野を労わるコメントを残している。

「きっと昌磨が、大変だったと思うんですけど、きつかったと思うんですけど、ここのリンクに力を置いてくれたと思うので、その力を信じて、それに乗っかって頑張りました」

羽生と宇野は、スケーター同士にしか分からない感覚を共有しているのだろう。お互いを思いやりながら、日本チームは第1日目を終えた。

text by 沢田 聡子

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