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【世界国別対抗戦】第3日目レビュー/紀平、坂本が健闘し日本は今大会もメダル獲得!優勝はロシア、2位アメリカ

 2021年4月18日 12:31配信

腰痛で棄権も考えた紀平は、転倒があったものの痛みに耐え滑り切った(写真:Getty Images)

日本は、第1回大会から獲得し続けてきたメダルを今回も手にした。

世界国別対抗戦は最終日を終え、各種目で強さを発揮したロシアが優勝、アメリカが2位、日本は3位という結果になった。

ペアのフリーで、日本の三浦璃来&木原龍一は後半グループで演技。わずかなミスのみで演技をまとめ、自己ベストとなる130.83をマークした。この大会前の自己ベストは3月の世界選手権で出した120.04だったが、それを10点以上上回ったことになる。三浦&木原は、ショートに続きフリーでも3位となった。フリーの1位もショートと同じく世界選手権チャンピオンのアナスタシヤ・ミーシナ&アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア)、2位はアレクサ・クニエリム&ブランドン・フレイジャー(アメリカ)だった。

「最後まで踏ん張った」坂本はフリーで自己ベストを更新し2位となった(写真:Getty Images)

最後の種目となる女子フリー、日本の紀平梨花と坂本花織はそれぞれに健闘した。腰痛のため棄権も考えたという紀平は、4サルコウも3アクセルも入れない、ジャンプの難度を大幅に下げた構成で臨む。昨季のプログラム『International Angel of Peace』を滑った紀平は、3フリップ+2トウループで転倒したものの、耐えて演技をまとめる。得点は132.39で、5位という結果になった。演技後には「滑り切れたことが、まずよかったなと思います」と安堵をにじませている。

坂本は、昨季の苦闘を経て今季ようやく自分のものにした二年越しのプログラム『マトリックス』で、気迫のこもった滑りをみせる。ショートでは克服したかにみえた世界選手権からの課題、ルッツのエッジエラーがまたついてしまい、3サルコウが4分の1回転不足になったものの、それ以外はほぼ完璧な滑りだった。昼の公式練習では、疲れた表情をみせながら最後までリンクに残って練習していた坂本の根性が、最後の『マトリックス』に結実した。演技を終えると跳び上がってガッツポーズした坂本は、150.29というハイスコアをたたき出し、ロシア勢に割って入る2位となった。

「体も正直結構きつくて、本当に不安だったんですけど、もう最後だし『足が疲れていても跳ぼう』と思って最後まで踏ん張りました。この2年このマトリックスをしてきて、この国別で最後こういう締めができたっていうのは、本当に自分にとって来シーズンにつながる終わり方ができたので、今回こうやって終われたのはすごくよかったと思います」

世界選手権女王の強さを見せたロシア・シェルバコワ(写真:Getty Images)

そして、ロシア女子はやはり強かった。エリザベータ・トゥクタミシェワは2本の3アクセルを跳び、146.23という得点で3位に入る。アンナ・シェルバコワは冒頭で4回転フリップに挑み、ステップアウトになったものの着氷。その後は後半の3ルッツ+3ループを含む構成を情感豊かに滑り切り、大会最後にふさわしい演技をみせてくれた。シェルバコワのスコアは160.58でショートに続きフリーでも1位となり、世界選手権女王の強さを印象付ける結果となった。

優勝したロシアチームのキャプテンを務めるトゥクタミシェワは「今年は本当に大変な一年でした。世界中の方にとって大変でした」と苦難のシーズンを振り返っている。

「このような場を設けて下さって、そして応援して下さって、本当にどうもありがとうございました」というトゥクタミシェワの言葉、そしてアメリカチームが表彰式で掲げてくれた「NIHON-NO MINASAMA ARIGATO GOZAIMASU」という言葉から、コロナ禍の中で開催された今大会の意義を感じることができた。すべてのスケーターが健康で五輪シーズンとなる来季を迎え、多くの大会が行われることを願ってやまない。

text by 沢田 聡子

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