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【選手インタビュー】紀平 梨花選手「自分に厳しいオフシーズンを過ごすことで、五輪の舞台で自分を信じられる」

キヤノン・ワールドフィギュアウェブ 2021年4月22日 16:10配信

写真:Ryu Voelkel/アフロ

今季は4回転サルコウを全日本選手権で初成功。世界選手権では、ショート2位発進で強さを示しながら、7位となった紀平梨花(18)。悔しい思いをさらなる飛躍へのモチベーションに変え、進み始めている。

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大学に入学、自分を実験台にしたデータで「スケートに生かせる研究を」

――この4月から早稲田大学の人間科学部に入学されました。大学生として関心がある研究分野や目標はありますか。

やはりどんな研究も、スケートに生かせるようにという思いが強いです。研究したことがスケートに繋げられるようにという気持ちで、専門分野を選びました。入学式は世界選手権からの帰国直後だったので参加できませんでしたが、さっそく4月から授業が始まりました。子供の健康や生育環境が運動能力に関わることなどの授業が面白いです。子供の場合は大人と違ってまだ思考が働かない部分があるので、どういう行動をし、どうやって運動能力が上がっていくのか、などを分析していく分野です。

――子供の運動環境という点では、紀平選手自身は幼少期からさまざまなスポーツに挑戦していたことも、研究に応用できそうですか。

自分の小さい頃の経験を生かすということはまだ考えていなかったのですが、自分の身体で実験して、それが毎日の研究に繋がっている感じです。疲労とか、色々な動き方とか、ジャンプの成功率とか、データとして残っているものを比較して「なるほど」と思うことが多いです。これからのスケートに生かせる研究をしていきたいです。

――自分の身体が実験台とは、やはりトップアスリートならではですね。どんな研究をスケートに生かしたいですか。

やはり自分のジャンプを理論的に考えてみたいと思っています。数値化できるものをグラフ化して分析することなどをやってみたいと考えていて、プログラムを滑っている間の心拍数の変化とか、疲れている日と元気な日の違いをどうやったら数値化できるかとか、睡眠の質は自分の演技にどう影響しているのか、とか。今まで試合で体験として身体で実感してきたことを、ちゃんとデータ化して蓄積することで客観的に見ることができて、成功やミスの理由や意味が分かると思います。まだ大学のシステムを把握しきれていないので、どうやったら自分の身体を使った勉強をうまくできるか機会を伺っていきたいです。

スイスは「自然と感謝の気持ちを感じられる環境」恩返しの気持ちで跳んだトリプルアクセル

――今季は、コロナ禍のなかスイスを拠点に練習するという異例のシーズンとなりました。

昨年12月までは予定していた試合がキャンセルになり、練習してきたことを披露する場がなかったり、追いこんだ練習ができなかったりすることが続き、モチベーションの保ち方に苦労した時もありました。達成感を得られることがないので練習を楽しめなくなる時期もあったのですが、スイスでの練習環境がとても良く、自然と感謝の気持ちを持つことができるので、その気持ちを大切に何とかやってきました。

――スイスでの生活は、紀平さんにとても良い影響を与えているようですね。

これまでは試合前になると、常に試合のことを思い出してストレスを感じたり、ちょっとしたことで「あ、これは試合もダメかも」という感情になりやすかったのですが、スイスの環境は今までよりもプラス思考になりやすいと感じています。特にオフの時期はトレーニングがとてもハードだったので、「自分は頑張れていないんじゃないか」と不安になることがなく、毎日身体がパンパンになって疲れがたまっていき、それが自分のなかで達成感に変わっていくという日々でした。それに、すごくしんどい練習メニューなのですが、スイスの自然と和やかなメンバーの空気のなか、ついつい頑張ってしまうような雰囲気がありました。

――昨年12月の全日本選手権で4回転サルコウを初成功させました。4回転サルコウを成功させたことで、世界選手権に臨む心境に変化はありましたか。

自分の中では、4回転を一度成功したからといって簡単に自信が得られたわけではありませんでした。世界選手権が楽しみという気持ちには、なかなかなれなかったんです。でもストックホルムに着いて世界選手権の会場に入ったら・・・・・・

写真:AP/アフロ

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