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【スケートアメリカ】女子FSレビュー/怪我の中出場のトルソワが優勝、坂本は惜しくも表彰台に届かず4位

 2021年10月25日 12:46配信

高レベルの争いを制し表彰台に上がった選手たち(写真:Getty Images)

10月24日、スケートアメリカ最終日はアイスダンスと女子のフリーが行われた。

女子では12人中10人が転倒なしの演技を滑り切るという、全体的にレベルの高い大会となった。ロシアのアレクサンドラ・トルソワがトップを保って優勝、ダリア・ウサチョワ2位、韓国のユ・ヨンがSP5位から追い上げて3位に入った。

日本勢は、坂本花織が4位、宮原知子が7位、横井ゆは菜が11位という結果になった。

アレクサンドラ・トルソワは、映画「クエラ」のサントラのプログラムで、冒頭できれいな4ルッツを着氷。残りは3回転ジャンプでまとめて、最後までノーミスの演技を滑り切った。普通の女子にとっては、満足のいく完璧なプログラムだっただろう。だが今季、4回転を5回プログラムに入れてきたトルソワにとっては、足の怪我のためにジャンプの難易度を落とした構成だった。それでも154.88と高いスコアを得て、総合232.37で優勝をきめた。

怪我の影響が心配されたトルソワ、冒頭の4ルッツを決め高得点で優勝を掴んだ(写真:Getty Images)

ダリア・ウサチョワは、オペラ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」のメロディにのり、2アクセル、3ルッツ+2トウループ、3ループなど、着実にきめていった。後半の3フリップで着氷が乱れた以外は大きなミスのない演技で、フリー140.60、総合217.31を獲得した。

ユ・ヨンは「レ・ミゼラブル」のミュージカルの音楽を使い、冒頭の3アクセルも含めて8回の3回転ジャンプを片足で降りた。アクセルなど、いくつか回転不足の判定もあったが、全体の流れを途切れさせることなく最後まで滑り切ってフリーは146.24で2位。総合216.97を獲得し、ロシア勢に食い込んで3位となった。

ノーミスで滑り切った坂本

坂本はノーミスで通しきり日本勢最高の4位で今大会を終えた(写真:Getty Images)

坂本花織は、ブノア・リショー振付による「No more fight left in me」で、2アクセルから演技を開始。3ルッツ、3フリップ+3トウループ、2アクセル+3トウループ+2トウループなど、合計7回の3回転ジャンプを最後までノーミスで成功させた。滑り終わると、感慨無量の表情で目をつぶった。144.77、総合215.93で3位と僅差で惜しいところで表彰台を逃した。女性の強さを表現したメッセージを込めたプログラムだという。

宮原知子は昨シーズンも滑ったローリー・ニコル振付「トスカ」で、艶やかな赤い衣装で登場。3ルッツ+3トウループから演技を開始した。3ループ、3サルコウなど、最後の2アクセル+3トウループまで片足で着氷し、壮大な音楽にのってステップシークエンス、最後のレイバックスピンでは最高の5ポイントの加点をつけたジャッジもいた。演技が終わった宮原を、ラスベガスの観客はスタンディングオベーションで迎えた。

横井ゆは菜はクイーンのメドレーで、華やかな黄色の衣装で登場。2アクセル、3フリップ、3ループなどを降りて行った。細かいジャンプの着氷の乱れがいくつかあったが、最後の3トウループ+3トウループ+2トウループまで回避することなく滑り切って大きな拍手を得た。

SP3位だったロシアのクセニア・シニツィナは、大きなミスはなかったが滑りにまだ幼さが目立ち、演技構成点が伸びずに総合5位となった。

text by 田村 明子

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