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【スケートカナダ】見どころ/チェン、3位に終わったスケートアメリカの雪辱なるか!?女子はロシアの新星に注目が集まる

 2021年10月27日 17:44配信

チェンは3位に終わったスケートアメリカから立て直しを図る(写真:Getty Images)

昨季は新型コロナウイルスの影響で中止になったスケートカナダが、今季はバンクーバーで10月29日から開催される。GPシリーズ第2戦となる今大会については、ロシア代表選手団にビザが発給されないという問題が発生していたものの、25日にロシア・フィギュアスケート連盟から、全員がカナダのビザ付きパスポートを受け取ったとの発表があった。

男子シングルで注目されるのは、現世界王者ネイサン・チェンだろう。GPシリーズ初戦のスケートアメリカでは意外なジャンプの不調で3位に終わり、5位だった2018年平昌五輪後から走ってきた個人戦での連勝街道が途切れた。だがフリーでは、しばらく入れていなかった4回転ループを組み込むことで4回転5種類6本という唯一無二の高難度構成に挑んでおり、別次元への助走とみることもできる。早々にGPシリーズ2戦を迎えるチェンは、本来の強さを取り戻すのだろうか。

男子シングルには、ジェイソン・ブラウン(アメリカ)、キーガン・メッシング(カナダ)、日本からは田中刑事と山本草太も出場する。

日本女子のエース・紀平梨花は、今季からカナダ人の名伯楽であるブライアン・オーサーに師事しており、今大会は拠点とする国で迎えるGPシリーズ初戦となるはずだった。しかし、10月18日にエントリーリストから外れ、右足関節骨軟骨損傷のため欠場という発表があった。強豪ロシア勢も参加する今大会での紀平の活躍が見られないのは残念だが、今は一日も早い回復を祈りたい。

ロシアからは、昨季世界選手権銀メダリストのエリザベータ・トゥクタミシェワ、2019年GPファイナル女王のアリョーナ・コストルナヤに加え、今季シニアデビューする大器、カミラ・ワリエワが出場する。 

2015年世界選手権女王のトゥクタミシェワは、高い実力を持ちながらも五輪出場経験がなく、今季にかける思いの強さが想像される。トリプルアクセルを武器にする24歳のベテランは、北京五輪シーズンのGPシリーズ初戦でどんな滑りをみせるだろうか。

コーチを再変更し復活を目指すコストルナヤ(写真:Getty Images)

一昨季はGPファイナルだけでなく欧州選手権も制し、鮮烈なシニアデビューとなったコストルナヤだが、コーチをエフゲニー・プルシェンコに変更して迎えた昨季は苦しいシーズンとなった。3月に行われた世界選手権代表入りも逃した雪辱を果たすべく、今季は古巣に戻り、再びエテリ・トゥトベリーゼコーチの指導を受けている。美しいトリプルアクセルを取り戻して復活することができるか、注目される。

また世界が注目するのが、ワリエワの演技だ。プログラムに4回転とトリプルアクセルを組み込むワリエワは、美しい滑りと情緒豊かな表現も高く評価されている。優勝した10月のフィンランディア杯で世界最高得点を出しており、既に北京五輪優勝候補といえるだろう。圧倒的な強さでライバルの心を挫くことから“絶望”という異名を持つロシアの新星は、初となるシニアのGPシリーズでも優れた才能を発揮できるだろうか。

“絶望”の異名を持つワリエワは北京五輪優勝候補に名が挙げられる(写真:Getty Images)

アメリカからは昨季世界選手権4位のカレン・チェン、ジュニア時代から注目されていたアリサ・リウが出場する。樋口新葉、三原舞依、河辺愛菜ら日本勢にも期待したい。

ペアは、地元開催の五輪に金メダル獲得の期待を背負って臨む昨季世界選手権2位のウェンジン・スイ&ツォン・ハン(中国)の滑りに注目が集まる。アイスダンスは、自国開催のGPシリーズとなる昨季世界選手権3位のパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ(カナダ)が優勝候補か。

2年ぶりの開催となるスケートカナダで、各国のスケーターが五輪シーズンを占う滑りを披露する。

text by 沢田 聡子

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