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【フランス杯】男子SPレビュー/鍵山優真、100点超えの高得点で首位発進!佐藤は4位スタート

 2021年11月21日 11:45配信

鍵山が唯一100点超えの得点をマーク!GP連勝、ファイナル進出へ首位発進の好スタート(写真:Getty Images)

フランス杯男子SPは、昨季世界選手権銀メダリストの鍵山優真が、唯一100点を超える100.64をマークして首位に立った。

イタリア大会ではSPでミスをして7位と出遅れた鍵山は、同じ失敗を繰り返さなかった。イタリア大会のSPでは冒頭の4回転サルコウは単発で跳ぶ構成だったが、今大会は後ろに3回転トウループをつけてコンビネーションジャンプにする構成に変更。2.91の加点がつく出来栄えで成功させると、続けて今大会では単発に変更した4回転トウループも決め、3.66という高いGOEを獲得した。

順調に滑り出した鍵山だが、後半に組み込んだトリプルアクセルの着氷でステップアウトしてしまう。しかしそれが唯一のミスで、他のすべての要素ではプラスの評価を得ている。『When You’re Smiling』に乗ってローリー・ニコルの振り付けを軽快に滑り、ステップでは小粋に魅せた。スピン・ステップはすべてレベル4、演技構成点でも5項目のうち4項目が9点台で、改めて鍵山のすべてにおける力の高さを印象づけている。演技を終え笑顔をみせた鍵山だったが、リンクサイドに戻りながらアクセルの踏み切りをやり直すような仕草に、さらなる向上を目指す意志が垣間見えた。

鍵山は「前大会から悔しい思いが残ったまま、しっかりと練習を積み重ねてきて」と振り返っている。

「当日は本当に自分でも文句がないぐらい、生活から完璧にできたと思って。過ごし方だったりアップだったり、自分に集中ができていた」(鍵山)

ヴァシリエフスは映画『もののけ姫』などを使ったプログラムをミスなく滑り2位に入る(写真:Getty Images)

89.76で2位につけたのは、デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)だった。4回転を構成に入れていないヴァシリエフスだが、映画『もののけ姫』の曲などを使うプログラムをミスなく滑り切る。スピン・ステップはすべてレベル4で、演技構成点でもいくつかの項目で9点台をつけたジャッジがいた。

そして、同様にプログラムに4回転を組み込んでいないジェイソン・ブラウン(アメリカ)がSP3位に入った。トリプルアクセルの着氷で手を着くミスがあったものの、昨季から継続するプログラム『Sinnerman』を彼にしかできない滑りで表現する。演技構成点は5項目すべてが9点台で、出場選手中トップの46.32をマークした。89.39というスコアで、ヴァシリエフスとは僅差だ。

4位には、鍵山と同学年でジュニア時代から切磋琢磨してきた佐藤駿が入っている。冒頭に予定していた4ルッツは3回転になりエッジエラーもついてしまったものの、その後は4トウループ+3トウループ、トリプルアクセルを2点台のGOEがつく出来栄えで決めた。またすべてのスピンでレベル4を獲得しており、ジャンプ以外の要素もしっかり強化していることがうかがえる。演技後の表情にはやや悔しさもにじんでいた佐藤の得点は、87.82。追い上げを期して、高難度構成のフリーに臨む。

鍵山の“ライバル”佐藤は4位スタート!冒頭のジャンプにミスがあり演技後には悔しさをにじませた(写真:Getty Images)

4回転だけではなく、スピン・ステップのレベルや演技構成点も大切であることを改めて感じる男子SPだった。

text by 沢田 聡子

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